富山山王祭りの
歩行者天国存続問題について

  ローカルな話題で申し訳ないけど、当サイトの提携先のばけねこの飼い主さん(a.k.a.小杉のおにいさん)が日記でおもいっきり激ってたので、私も話題に取り上げよう。
 毎年6/1〜3に行われる富山の風物詩に「山王祭り」というのがある。愛称「さんのさん」で市民に親しまれてるこの祭り、富山の中心商店街のなかでも一等地とされる大和富山店前の通りが歩行者天国になって多くの露店が並び、毎年大勢のひとでにぎわっている。私はもう10年以上「さんのさん」なんかには行ってないけど、高校3年生までは毎年出掛けてた富山のビッグ・イヴェントだった。
 で、私が『現役』だった頃にはそんな問題はなかったものと記憶してるが、いつ頃かこの「山王祭り」の歩行者天国は地元の暴走族がその勢力を見せびらかす場になってるようで、毎年暴走族が「山王祭り」の場に集結する。一昨年(1999年)には、警察と暴走族が衝突。警官が暴走族に袋だたきにされたうえ、パトカーもボコボコにやられてしまい、大問題になった。去年の「さんのさん」では警備の警官を増員。おかげでそういう騒動は起こらなかった。今年も大規模な警戒体制を敷くと思われてたけど、なんと、お巡りの側から、地元商店街のほうに「警備をし易くするため、今年の『さんのさん』では歩行者天国を中止してくれ」という要請があった。毎年暴走族が来るならその目標になってる歩行者天国をなくしてしまえ!という発想。だけど、他の地方都市の御多分に漏れず、郊外店の攻勢によって活気を失ってる中心商店街としては、にぎわいを取り戻すため「さんのさん」の歩行者天国は続けたい。そこで何度もケーサツと中心商店街の話し合いが重ねられたうえ、規模を縮小し歩行者天国は存続という結論に達した。
 私の本音をいえば、「さんのさん」の歩行者天国続けたくらいじゃあ、中心商店街の地盤沈下は止まらないよ〜...ということになるが、お巡りのやり方もおかしくないかい? 歩行者天国を中止...というと、原宿の例を思い出すけど、あれみたいに地域住民から苦情があったワケじゃない。つまるところは「自分たちの警備の仕事をラクにしたいだけだろう?」 確かに、歩行者天国がなければ、暴走族が来なくなって警備はラクかもしれない。そのテメエの都合だけでみんなが楽しみにしてる歩行者天国を取り上げるっつうのは横暴だ。じゃあなんですか、「強盗に遭わないように金融機関はみんなネット決済だけにしてください」とか「痴漢に遭わないように満員電車に乗らないようにしましょう」とか「交通事故に遭わないように家の中に閉じこもっていましょう」ってみんなに言うんですか? そっちのほうがよっぽどお巡りさんの仕事ラクになるよ(笑)。そもそも、「さんのさん」の歩行者天国よりもっと重大な警備の仕事あるでしょう? 皇族がたが来県した時(笑)。「さんのさん」の歩行者天国の警備をめんど臭がるひとたちにとっては、皇族がたの警備はも〜っと面倒でしょう? いっそのこともっと仕事をラクにするために皇族がたの来県すべて辞退したら?(笑)。
 というふうに、なんでも「合理化」の美名のもとに、本来するべき仕事をサボる連中が多い世の中。あの「簡易化された教科書」の問題も、「本来教えるべきことを教えない」という観点でみると教師どもの合法的サボリです。ホントに児童・生徒たちへの詰め込み教育の弊害だけを思っての簡略化でしょうか、アレ?(笑)。特にこれから合理化が推し進められるであろう役人連中が、これぞ合理化!と偽って本来するべき仕事をサボらないように、みんな目を光らせましょう。
 ちなみに、あるひとが「郵便番号7桁化でハガキや封書の仕分けがスムーズになったハズだから、郵便料金の値下げはあってしかるべきだ」といってましたが、このようなボッタクリにも、みんな目を光らせましょう(笑)。

('01.4.30)

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