泊高校バスケ部不正事件について
またまたローカルな話題で申し訳ないけど、当サイトの掲示板で熱い議論が取り交わされ始めてるので(っつうか、私が話題フったせいだけどさ)、ここでも話題に取り上げよう。
地元有力紙・北日本新聞が6月12日付の朝刊で報じたところによると、去る6月9日に行われた県高校総体の準決勝『泊高校vs.高岡工芸高校』の試合中、泊高校がフリースロウで不正を行っていたことが発覚。私はバスケのルールに疎いのでよく分からないけど、バスケのルールではファウルを受けた選手がフリースロウしなければならないのに、泊高校はこの試合中都合3度に亘って、ファウルを受けたのと別の選手がフリースロウしたそうだ。試合は結局、不正をした泊高校が勝ったんだけど(ま、負けてりゃ、問題化しないけど)、試合終了直後は誰もこの不正についてアピールしなかったから、審判がスコアシートにサインしてしまい、試合は成立、結果は固定されてしまった。だけど、敗者の高岡工芸高校のバスケ部の父兄が撮影したヴィデオ・テープの映像を確認して、この不正が発覚! 泊高校は決勝戦『vs.桜井高校』(この試合でも同様の不正フリースロウの疑惑アリ)でも勝ち、見事(...って書いたら皮肉っぽいよなァ〜...)北信越大会とインターハイの県代表の地位を射止めてるんだけど、県高体連が泊高校の監督の1年間の活動自粛を要求したり、泊高校が北信越大会の出場の辞退を決定したり...と波紋が広がってます。この北信越大会を出場辞退するという泊高校の決定に対し、父兄からは「子供たちが可哀想だから、インターハイは辞退しないでくれ」と悲痛な叫び(笑)も上がってる。
この騒動、悪いのはいったい誰だろう? バスケットボールって流れの早いスポーツだから、不正を感じたらその場ですぐにアピールしないと、後で「あの時のあのプレイはおかしいんでないかい?」って疑義を挟んでももう遅い! 父兄の撮ったヴィデオ...という客観性に欠けるモノで事実確認するようじゃ、ダメだねえ。ということで、試合中にこの不正に気付きながらもアピールしなかった対戦相手(高岡工芸高校)と審判はまず悪い!(気付かなかったってことはないでしょう。日頃、バスケに慣れ親しんでるんだから...)。ハンセン病の裁判じゃないけど、正しくない状況を放置してるのも罪なんだよ〜。
で、アタリマエ過ぎる話だけど、一番悪いのは不正をした泊高校バスケ部の連中。勿論、そういうルールあるの知ってるうえでの確信犯行為だろ。ま、インターハイ県予選の審判のレヴェルじゃあ、不正見抜けないだろう...って高括ったんじゃないの?(笑)。
「(問題とされる)プレーがあったと聞いてびっくりした」などと発言し、そんな不正を指示したことはないし、そんな不正すら指摘されて初めて知った...と言わんばかりの、まるで他人事のようなコメントを出す監督には1年間の活動自粛は当然。泊高校バスケ部は出場権得た北信越大会の辞退は決めたものの、まだインターハイの出場権は放棄してはいない。けど、これも当然放棄してしかるべきだろう。父兄のみなさんは「子供たちが可哀想」って言うけど、不正したのはアンタラのガキ共なんだから。悪いことしたらそれに見合った罰受けるっつうのも教育の一環でしょう? そもそもインターハイの出場権を放棄しないで、それより格下の北信越大会を辞退してそれで済まそうという発想じたい、おかしいんでないかい?
ところで、今回の一連の騒動みてると、親が出過ぎ...。「インターハイの出場は放棄しないで!」と学校側に詰め寄ってますが、「子供の喧嘩に親が出る」っつう文句を思い起こしました(笑)。ま、そもそも事件発覚のきっかけは対戦相手の父兄が撮影したヴィデオだからねえ。「先にあっちのほうが親が出てきたじゃないか!」っていう感覚なのかもしれませんね(笑)。一方、学校関係者、県高体連、父兄など、大人たちの声はいろいろ漏れてくるものの、肝心の選手たちが今何を考え、何を思ってるのかサッパリ聞こえてまいりません...。これはやっぱり、選手たち自身、自分たちが不正行ったこと一番分かってるから、後ろめたさのなせるわざ? 彼らの口からの反論、是非いちど聞いてみたいな。
('01.6.15/6.16)