Webサイト上で弱音を吐くということ
(※『GRACE UNDER PRESSURE』の2002年4月1日付に掲載したものを独立させました)
ええっと、この種のテーマについては7月15日付のこの欄(註・『GRACE UNDER PRESSURE』のこと)でも取り上げましたけど、またやりますか。人間誰しも弱音を吐くことがあります。「弱音を吐く」という行為は、その「弱音を聞かされた人間」から「そんなことないよ、頑張れよ」という励ましが返ってくることを(意識/無意識を問わず)期待したものだと、私は受け取ってます。「ああ、もう彼女とはダメかもしれない...」などと漏らす奴が居たとしたら、そいつは「んなことないよ、彼女とはうまく行くよ」って励まされることを期待してる。ま、よほどの鬼でもない限り(笑)「彼女とはもう終わりだね」などと首吊りの脚を引っぱるようなセリフを口にはしませんからね(笑)。つまり、弱音を吐くと、もれなく「叱咤激励」が付いてくるのです!(笑)。もし、誰かがあなたに弱音を吐いたとしたら、それすなわち「あなたに励ましてもらいたい」という意思表示(笑)。要するに甘えてるんだけど(笑)。これが生身の人間関係だとしたら、弱音を吐いたひとと、聞かされたひとの1対1で済む話ですが、もし、不特定多数の閲覧者が居るWebサイト上で弱音を吐いたとしたら...。そのひとは「不特定多数のみんなから励ましてもらいたい」ということになります! うわ〜っ!!! 気持ち悪ぅぅぅ〜!!! そして、不特定多数のみんなから励まされて「みんながこんなに言ってくれるから、オレ、頑張るよ!」って、復活しちゃたりしてさ。「みんなにこんなに激励してもらえるオレさま素敵」って。うげぇぇぇ〜!!! 少なくとも私はホームページ上では弱音は吐かないゾ! みんなから励ましてもらう必要はありません。励ましてもらうひとは実生活でなんとか確保しますから(笑)。ホームページ上で弱音を吐くひと多いですけど、そーゆーの見る度に胸クソ悪くなる。うげぇぇぇ〜!!! 誰かに励ましてもらいたいと思った時は『2ちゃんねる』にスレッド立てれば? よっぽど人生勉強になると思う(笑)。
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この記事に関して、このホームページの掲示板に次のような書き込みをいただきました。
3138 2002/04/03 (水) 20:19 飼い主 Webサイト上で弱音を吐くということ 日記で会社の愚痴をこぼす私がこの件についてコメントするのはいささか疑問の残るところでありますが、一言。 >不特定多数の閲覧者が居るWebサイト上で弱音を吐いたとしたら...。そのひとは「不特定多数のみんなから励ましてもらいたい」ということになります! 上記の文の「弱音を吐く」を「怒りをぶちまける」や「他人をこき下ろす」に置き換えて見ましょう。結果は同じことになりませんか?つまり「不特定多数のみんなと一体化したい」という発想ですね。(こういうのを心理学でなんて言うの?)ヒロくんが批判すべきは「弱音を吐くこと」よりも「不特定多数のみんなと一体化したい」という心理ではないでしょうか?それを言っちまうと、Web上はこの手のイタイ人たちしかいないけどね…(私も含めて) |
この書き込みに対する私の回答は、次のとおりでした。
3140 2002/04/04 (木) 06:34 ヒロくん 逆のケースはたくさんありましたけど... (論旨に関係ないので、省略) 私が批判したいのは、多数の閲覧者が居ると分かっているにもかかわらず、Webサイト上で「死んでしまいたい」とか「生きていくのに疲れた」などとクラ〜い文章を載せるひとたちです。この行為を「弱音を吐く」というカル〜い表現にしたため、「不特定多数のみんなと一体化したい」という心理を討つべし!...と飼い主さんは思われたようですけど、「怒りをぶちまける」場合は、反応としては、「あなたの怒りはもっともです」という賛意、「そんなもので怒ってどうする」っていう批判、「怒っていないで楽しくやろーよ」ってとりなおしにかかるひとなど、いろんな反応が期待できますよね? 「他人をこき下ろす」場合も同様です。だけど、「弱音を吐く」っつうか、あえて「同情を引く」と言い換えさせてもらうけど、この場合、反応として返ってくるのは「励まし」だけです。多数の閲覧者が居るサイトで「死にたい」とか書いたら、「死ぬなぁ〜!」という励まししか返ってこないでしょ。「そのとおり、君は死ぬべきだ」などと書く鬼はまず居ません。100%自分の思ったとおりの反応が期待できるわけです。だいたい「死ぬなぁ〜!」って励まされたいがために「死にたい」とか書くんでしょ?(笑) ホントに死ぬつもりもないくせに(笑)。 >Web上はこの手のイタイ人たちしかいないけどね…(私も含めて) ぎゃはははは〜♪ 私もね(笑)。 (以下、論旨に関係ないので、省略) |
このページで私が書いている内容は、読み違えを招いても仕方ないほど隙のあるものです。したがって、掲示板における上のやりとりを掲載し、論理を補強させていただきました。
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