日本ハムファイターズ札幌移転について
今日(6月24日)、札幌ドームで讀賣ジャイアンツと広島東洋カープの試合が、デーゲームで開催された。もう一度言う、デーゲームでだ。昨日の試合は、日曜日だからデーゲーム開催も納得出来る。だけど、多くの野球ファンが会社や学校がある月曜日に敢えてデーゲームで試合を組んだわけだ。今年のプロ野球はサッカーW杯のため、試合日程が変則。さらには、サッカーの試合を避け、試合開始時間もズラしたりしてるが、今日(6月24日)はサッカーW杯の試合もなく、ナイター設定でも可能なハズなのに...。何故だ!?
ジャイアンツが毎年6〜7月に行なう恒例の札幌シリーズは、一昨年までは札幌円山球場で開催されていた。札幌円山球場にはナイター施設がなかったため、毎年アタリマエのようにデーゲームで試合が組まれ、試合が延長戦にでもなろうものなら、日没コールド・ゲームで決着付かないまま引き分け...で(半ば強制的に???)試合終了になってたものだ。しかし、去年の札幌ドームの開場につき、去年のジャイアンツの札幌シリーズは、初めてナイト・ゲームで開催されていたと記憶する。去年、ナイト・ゲームで札幌シリーズ出来たならば、これから毎年ナイト・ゲームで試合をやるだろうと誰しも思っただろう。なのに、今年はデーゲームである...。
私は、北海道に住んだことが無いから、道内の事情には疎いけど、円山球場時代に札幌シリーズの中継みてたら、こんなリポートがあった。「球場外の駐車場を見て下さい! 北海道内のいろんなナンバー付けたクルマが駐まっています。道内各地から、野球ファンがこの札幌シリーズを楽しみに集まって来てるんですねぇ〜」 今回の札幌シリーズがデーゲームなのを見て、昔みたこのリポートを思い出した。つまり、ジャイアンツの札幌シリーズは、道内各地からファンが集まってるからこそ、あれだけ盛り上がる。ウラを返せば、ナイト・ゲームで試合をやると、その日のうちに家に帰れるエリアが狭まり、集客能力が著しく落ちるってことになるんじゃないか...??? 詳しい事情は知らないが、今回の札幌シリーズがデーゲーム開催の理由は、道内でも札幌から離れた地域に住む野球ファンから「デーゲームで試合をやってくれ!」って要望が出たためじゃないだろうか??? そんなふうに私は思った。道内各地からの集客が見込めないと札幌ドームが埋まらないのかも???って...。
日本ハムファイターズが本拠地を東京ドームから札幌ドームに移すことが決まったようだ。ファイターズの試合は年50試合は札幌ドームでやることになるだろう。その50試合開催した場合、釧路、根室、帯広、網走、北見、稚内、名寄、旭川、留萌、室蘭、函館などの道内各地から観に来てくれるファンはどのくらい居るんだろう? そして、そういう各地からの動員無くして、札幌近郊の岩見沢、江別、小樽、恵庭、千歳、苫小牧あたりのファンだけで、札幌ドームに客が入るんだうかって。
よく「福岡ダイエーホークスが地域密着型を目指したお蔭であれだけの客を集めてるじゃないか!」って言われる。だけど、福岡の場合はナイト・ゲーム観てその日のうちに帰れる範囲に、北九州みたいな政令市、熊本のような50万都市もある。札幌にはナイト・ゲーム観てその日のうちに帰れる範囲にそのような大きな街はひとつも無いのだ。集客範囲が狭過ぎる。あと、「コンサドーレ札幌も地域に根ざしたチームになって黒字だよ」って言われる。だけど、サッカーと野球では試合数が違い過ぎる。観るほうだって、サッカーのほうが「たまに」だから応援に行き易いだろうし、遠征の数と距離も野球のほうがケタ違いに多い。
理想をいえば、北海道にプロ野球球団が1つあるのはイイことなんだろうけど、現実はかなり厳しそうだ。福岡ダイエーホークスが今の人気を得るに要した以上の努力が日本ハム球団に求められるのは、言うまでもない。
(2002.6.24)