現役高校生とOLの違い?
それとも京都と大阪の違い?

 7月12日に渋谷クラブ・クアトロでの少年ナイフの『712 day party』を観に行ってきたんだけど、この『712 day party』のゲスト(要は、オ−プニング・アクトですわ...笑)として、京阪ガールという女のコ2人によるユニットが演奏してました。京阪ガールは、京都在住の17歳現役高校生・有カリン(b., vo.)と、大阪在住のOL・マリリン(g., vo.)による2人組で、乱暴に言ってしまえば『関西版GO!GO!7188』かな?(笑) ま、日本の昭和歌謡の伝統に則った歌謡パンクを演ってるワケです。このコーナーは音楽について語る場ではないので、京阪ガールの出すサウンドについてはこれ以上話題にはしません。みなさんには「京阪ガールとは、京都の女子高生と大阪のOL」ということだけをアタマに入れて、この先読み進んでもらえればいいです。
 で、この京阪ガール、この『712 day party』での演奏中、往年の人気スポ根アニメ『アタックNo.1』のテーマソングをパンキッシュにカヴァーして演奏してました。♪苦しくったって〜悲しくったって〜コートの中では平気なの〜...っていうあの曲です。この『アタックNo.1』のテーマソングを知っているひとは御存知のことと思いますが、この曲には決めゼリフがありますね。「だけど...涙が出ちゃう...。女の子だもん...」っていうアレです。この決めゼリフを、京阪ガールはしっかり再現してました。最初にこのセリフを喋ったのは、京都の17歳女子高生・有カリン。彼女がこの「だけど...涙が出ちゃう...。女の子だもん...」ってセリフを喋ると、青臭さと硬さが同居した感じになった(笑)。さらに曲が進むと、今度は大阪のOL・マリリンが「だけど...涙が出ちゃう...。女の子だもん...」ってセリフを喋ったんだけど、彼女、思いっきり品を作ってこのセリフ喋ったんだよね。芝居がかるほどに(笑)。マリリンがこのセリフを喋ると、観客の男たちは「ヒュー!ヒュー!」と大喜びしてました(笑)。同じセリフを喋るのに全然違った喋りかたをみせた京阪ガールの2人を観て、「高校生とOLの違い...それは男に媚びること覚えてるか否かだな」と、ミョーに感心してしまった(笑)。マリリンってOLというけど、実はゴルフ場の受付嬢やってるらしい。そりゃあ、オトコへの媚びかた覚えるわな(笑)。ま、ゴルフ場の受付嬢のことを「OL」(=「office lady」)って呼ぶんかい!...っつうツッコミはこの際ナシにしますが...(苦笑)。
 で、よくよく考えたら、この2人のIDの違いって、「女子高校生とOL」以外にも、「京都と大阪」ってのもありますよね。京都の女子高校生のほうは、やっぱり京都のお公家さん気質を漂わせて気品高かったし、大阪のOLのノリは「浪速の商人」でした(笑)。だから、この2人が「だけど...涙が出ちゃう...。女の子だもん...」ってセリフを喋ったときの違いは、もしかしたら「京都と大阪の気質の違い」に拠るものかもしれません(苦笑)。

('03.7.15/7.16)

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