富山から越後湯沢へのクルマでの移動を考える
2年前の『FUJI ROCK FESTIVAL』へは、富山から苗場まで、友達の運転するクルマで移動したんだけど、その時に「上越─越後湯沢間の移動を高速道路ではなくて、下の道(一般道)を通っていこう!」と提案したことがある。だけど、クルマを運転する張本人である友達には「下の道(一般道)は疲れるから、ずっと高速道路で行く」と言われ、私の提案はあえなく却下されてしまった。運転するのは私ではなく、あくまでも友達。だから彼の意向に従ったんだけど、富山から越後湯沢へクルマで移動する場合、富山から上越までは北陸自動車を使うのが速いというのは常識だけど(笑)、上越─六日町間に関して言うと、この区間を国道253号線を使えば、高速道路にずっと乗ったまんま長岡ジャンクション(JCT)廻りで行くのよりも移動距離が短くなるというのも、常識(笑)。このことは、上越─六日町間を結ぶ鉄道である北越急行ほくほく線が完成した途端、富山と首都圏を結ぶルートが、従来の長岡廻りから取って替わったことからも証明されている。国道253号線はその鉄道短絡ルートである北越急行ほくほく線とほぼ平行に走る道路。高速道路使って長岡JCTを廻るよりも、国道253号線使ったほうが移動距離が短く、そして移動にかかる時間も高速道路で長岡JCTを廻った時とさほど変わらない...ということが知れ渡っているためか、この区間のみ高速を下りて国道253号線を走る長距離トラックも多い。地図を見て戴けると分かるとおり、距離に関していえば、三角形の二辺を通るのと、一辺だけを通るのとの違いがある。高速料金がかからないし、ガソリン代も浮く。一番の問題は、ホントに「かかる時間がほとんど同じ」なのか??? 今回はそれを検証してみよう。
検証するに当って、高速道路利用の場合は、平均100 km/h、一般国道利用の場合は平均50 km/hとみてシミュレーションをしてみた。その結果は次のとおり。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
※高速道路利用の場合は、平均100 km/h、一般国道利用の場合は平均50 km/hとみなす。 |
シミュレーションの結果、長岡JCT経由で高速道路をずっと走った場合と、上越IC─六日町IC間を国道253号線を走って越後湯沢まで行く場合、わずか9分早く着くことしか高速道路を使うメリットが無いことが判明。高速使う場合、高速料金とガソリン代が余計にかかることを考えると、この区間に関しては長岡JCT経由で高速使うメリットは無いに等しい。六日町IC─越後湯沢間も一般国道(国道253号線および17号線)走っても、長岡JCT経由で高速使った場合に比べ、22分遅い到着になるだけ。
さらに言うと、上越と越後湯沢を直接的に結ぶルート(国道253号線池尻交叉点から国道353号線を利用)の場合、一切高速使わなくても、長岡JCT廻りとの差がわずか10分。
ここでシミュレーションしたとおり、たかだか10分や20分早く着くだけのために、高い高速料金払う意味は殆ど無い。上越─越後湯沢間の移動の際には、国道253号線利用を強くオススメします。これは、富山から越後湯沢への移動だけでなく、金沢からだろうが、福井からだろうが、大阪からだろうが、四国や九州からだろうが、北陸自動車道の上越ICを通るルートを使って越後湯沢へ向うクルマすべてに当て嵌まる『公理』ですから(笑)。
なお、国道353号線ルートに関しては、馬鹿正直に国道353号線をルートどおりに走ると途中車両通行不能区間(!)があったりして迷い易いし、「日本一長い大河の信濃川をこんな貧相な橋で渡るのか!?」と驚くような箇所があったりするので、初心者にはオススメできません!(笑)
('03.7.23)