ひとは何故、「独身者の特権」を放棄してまで結婚するのか?
(※『GRACE UNDER PRESSURE』および『the night has a thousand saxophones (intro)』の2004年2月21日付に掲載したものを移植、編集しました)
『東スポ』の土曜日付けに連載されてる睦月影郎のエッセイ(『いろ艶筆』)にこんな文章が載ってました。
(前略)断言する。
結婚して、独身時代以上に幸せになった人間を、私はまだ生まれてから一人も見たことがない。会えば、やれ女房が小遣いをくれないだの糞ガキがチャンネル権を握ってるのと、下らん愚痴ばかりだ。誰が給料を貰っているのだ。いったい誰がテレビを買ってくれたのだ。そんな女房や糞ガキなど叩き出せば良いではないか。
自分で働いて得た金を自分だけのために使う。それが独身者の特権だ。実に楽しいし、毎日が充実する。そして、それが羨ましいから妻帯者は、「結婚しないと一人前じゃない」などと言って独身者に早く結婚しろとすすめるのだ。要するに、自分と同じ情けない仲間を増やしたいだけなのである。誰がその手に乗るものか。(以下、略)
(睦月影郎『いろ艶筆』より、中京スポーツ2004年2月21日付より)
この文章、ネタとして楽しく読ませてもらいました(苦笑)。
しかし...「自分で働いて得た金を自分だけのために使う。それが独身者の特権だ。実に楽しいし、毎日が充実する」とありますが、自分で働いて得た金を自分だけのために使っても充足感が得られなくひとが結婚するんじゃないか...と、私は思うのですが、如何でしょうか?(苦笑)
(2004.2.22)