ビースティ・ボーイズのマイク・Dが主宰するレーベル『Grand
Royal』は世界各国の新しい感性を持つアーティストを発掘していることで有名だ。アメリカ代表のルシャス・ジャクソン、イギリス代表のbis.、ドイツ代表のアタリ・ティーンエイジ・ライオット、オーストラリア代表のベン・リー、そして我が日本代表がバッファロー・ドーター(以下、bd)。この1月にアルバム『ニュー・ロック』で待望の日本メジャー・デビューを果たした(それまではインディーズ所属)bdのライヴを、'97年2月にバターO8の前座で観たことがあるが、まさに『現在地球上に存在する貧弱な音楽用語では解析不能』な驚きとインパクトで打ちのめされていた私。その驚きとインパクトに再び巡り会うため、bdのライヴを観に5月9日、ほぼ満員の観客で埋った名古屋クラブ・クアトロに行って来た。
『家族そろってボキャブラ天国』に出てる若手お笑い芸人...通称『キャブラー』がbdのマネをしたような音楽性を持つ男3人組のナスカ・カーがステージ上でバカやって暴れていった後の8時前、bdのシュガー吉永、大野由美子、山本ムーグの3人にゲスト・ドラマーのアツシが登場。オープニング曲は“New
Rock”。この曲と次の“R&B”では観客はただ黙ってツッ立ってるだけ。歌よりも奇妙キテレツな演奏の魅力がメインの彼女たちの演奏をどう楽しめばいいのか解らず戸惑い気味の観客だったが、3曲目にロック色の濃い“Silver
Turkey”が披露されるとみんな体を動かし始め、この盛り上がりは以降ずっと消えることはなかった。ただし歌より演奏主体のバンドのため、曲に合わせて観客が歌うとか声を出すということは殆ど無かったが。
「大野さん、ずっと前から好きでした。」との観客からの声に戸惑う大野さん、「『FUJI
ROCK』、多分つまらないと思うよ」と過激な発言をした山本さん、その山本さんの過激発言を「アンタ、明日昼飯出ないよ!」と諌めた吉永さん(←今回のライヴと『FUJI
ROCK』は主催者が同じなため)。このようなメンバーの楽しいトークも飛び出した今回のライヴ、代表曲にして10分以上の大作“LI303VE”を披露して締めたbd。
初めてbdを観た時は、こちらがbdに関して白紙の状態だったため、bdのやることなすこと全てが衝撃的でモノ凄くインパクトがあったが、一度ライヴを観てCDを聴いたりしてbdについての知識がある今となっては、あれだけ衝撃的だったbdのライヴもこちらの予想の範囲内に収まってしまい、インパクトが薄れてしまった。よほどナスカ・カーの3人のほうがインパクト(と笑い)を与えてくれた。次作は『ニュー・メタル』(笑)だそうで、その時またbdが想像を超えたパフォーマンスを披露してくれることを期待したい。
【SET LIST】...'98.5.9
名古屋クラブ・クアトロ
1. New Rock
2. R & B (Rhythm & Basement)
3. Silver Turkey
4. ?
5. Vapour Action Forever ~ Dr. Mooooog
6. What's The Trouble With My Silver Turkey ? ~ Autobacks
7. Great Five Lakes
8. Airport Rock ~ Super Blooper
9. Sky High
(encore)
1. LI303VE