今、勢いある女性アーティストのひとりである『ヤイコ』こと矢井田瞳。その『I'm
here』ツアーを名古屋クラブ・ダイアモンドホールで観て来た。ダイアモンドホールのキャパは1,000人。私のチケットの整理番号は965番...。♪ギリギリ〜(笑)。というわけで、整理番号順の入場で、私がフロアに足入れた時点で客は満員(当たり前)。最新マキシ・シングルの“I'm
here saying
nothing”の初回プレス盤ではCDエクストラでライヴ映像が観れるけど、その映像どおりヤイコが裸足で現れるかも確かめようのないくらい...。
6時5分頃、ステージにヤイコ御一行が登場! ヤイコがアコースティック・ギター(以下、アコギ)を構えたところで演奏始まった曲は“How?”。ヤイコはピンク色のTシャツ姿で、目もとに銀粉まぶしてた。ヤイコの他にもうひとりアコギを弾いてるひとが居たんだけど...やっぱりギター2本のほうが音が強くなるよね?(笑)。“How?”が終わるとアコギを降ろし、「お待たせ〜! 矢井田瞳で〜す」と挨拶。次は“Everything
Is In Our Mind”。3曲目に“Girl's
Talk”を演った後、ポツリと「曲演ります」とつぶやいたヤイコ。観客から「曲って、どの曲?」という声が掛かったところで、「演るのはこの曲だよ!」と言わんばかりに始まったのが“I'm
here saying
nothing”。この最新シングル・ヒット曲に続いて披露されたのは“Stay”。“B'coz
I Love You”のマキシ収録のベース・リフが印象深い曲だ。“B'coz I Love
You”収録曲はどれも『林檎のパクリ』呼ばわりされても仕方ないほど歌い方似てるけど、ライヴで聴くとそんな印象はしない。どちらかというと、アラニスっぽい(笑)。“Stay”が終わると、すし詰めのフロアに居る客から「暑い!」と思わず声が漏れる。「そうやろ、暑いやろ」と返したヤイコに別の客から「卒業おめでとう」と声が掛かったけど、ここは無視して(笑)“Your
Kiss”に突入〜!
“Nothing”の後、長々とヤイコのトークタイムに突入〜! 「大学卒業しました! もう女子大生ではなくなりました。これからは社会人として...って言い方、ヘンだな(笑)」などと大学卒業の報告をした後、今年のアタマの入院の話をしたヤイコ。「点滴ぶら下げながら歩くのはシンドい」とか、「やることなくて暇で病室で隠れて曲作ってた」など、入院時の秘話を披露(笑)。「今では天ムス6個食べれるようになった!」と現在の回復ぶりと旺盛な食欲をアピールしてた(笑)。ここで「初めて作った曲」“we'll
be”を演った。
時報の音とともに始まったインスト“大阪ジェンヌ”。バックが激しい演奏聴かせるなか「後半戦やで〜!」とヤイコが叫んで始まった曲は...な、なんとフレミング&ジョンの“I'm
So
Small”!!! あらかじめツアー・パンフレットみて、ヤイコがフレミング&ジョンを愛聴してるの知ってたからすぐに解ったけど、事前に情報知らないと、どこかで聴いた曲だけどなァ...と悩んだかも(笑)。ちなみにヤイコが愛聴盤としてるアルバム『誇大妄想』ではなくて、次のアルバム『ザ・ウェイ・ウィー・アー』に入ってる曲ね。フレミング・マクウィリアムスのエキセントリックなヴォーカル・スタイルをうまく再現してましたよ、ヤイコ。是非、リリースして下さい!(笑)。次は、アルバム『daiya-monde』のなかで一番ライヴでの再現が難しいと思われた“もしものうた”。なにしろアルバムではヴァイオリンが入ってるんだから...。ところがこの“もしものうた”、歌い出しの♪新幹線にィ〜羽根が生えてェ〜の部分はCDどおりのリズムなんだけど、それから先はパンクロック調の激しい演奏! アッハッハ! ヤイコ、やってくれるね。笑った!笑った! 個人的にはヤイコを表す1曲だと思ってる“もしものうた”が、さらに強化されて演奏されていた(笑)。この後、「みんなのお待ちかね〜! 新曲で〜す!」とヤイコ。リズムに特徴があり、♪play
back
again〜などと歌ってた新曲が終わると、いよいよ締めの2曲へ。まずは“B'coz
I Love You”。曲のエンディングの♪b'coz I love
you〜のリフレインをすべて観客に歌わせ「もっと! もっと!」って煽ってたヤイコ。「今日ラストの曲です」...「エエッ〜!」...そんなやりとりがヤイコとファンとの間であったところでヤイコが叫ぶ。「“My
Sweet Darlin'”〜!!!」 勿論、サビの部分は大合唱。♪darlin'〜
darlin'〜...。“My Sweet
Darlin'”で大いに盛り上がったところで、ヤイコは一旦ステージを去った。
アンコールを求めるファンの「ヤイコ・コール」が起こりしばらくすると、ステージにヤイコが戻って来た。Tシャツを『I'm
here』ツアーのものに着替えての登場。「あまりに暑いんで汗で(メイク)取れて目の下黒くなってた」などと言うヤイコ。ここでバンド・メンバー紹介。例のCDエクストラ撮影時と一緒で、ステージ向かって左からパーカッション(&『影アコギ』...笑)の田辺晋一、つぶやきシローとU-turn土田を足して2で割ったような風貌のギター・西川進、女性ドラマーの臼井かつみ、(元?)Super
Junky
Monkeyのベーシスト・河合しのぶ、スキンヘッドのキーボード奏者・浦清秀の5人。女性ドラマーの臼井サン、前は宇宙飛行士・向井千秋みたいなルックスだったのに髪の毛伸ばしたら随分と違った印象。メンバー・チェンジあったのかと思ったくらい(笑)。
「こんどは私自身の紹介...私の好きなものを紹介をしますね」ってヤイコが言って始まった“I
like”ではファンとの掛け合いする趣向もあった。「今、一番大切な曲」なるコメントで始まった感動的な“Life's
like a love
song”を演ると、ヤイコはファンに御礼を言いステージを去った。
もうこれでライヴは終わりだろう...とフロアを後にし、帰りにかかる客も居た。何を隠そう、私も帰りにかかった客のひとりだったんだけど(笑)、フロアから出た途端、歓声が聞こえてきたものだから慌ててフロアに戻ると、ステージ上にヤイコが戻っててファンから喝采浴びている。「ホントはもう終わりなんだけど、今日はまだ歌いたい気分なんで...」と言うヤイコになおも喝采浴びせ続けるファンたち。ここで浦サンの奏でるキーボードの伴奏のみでヤイコが歌い上げたのは“nothing
compares 2
U”。シンニード・オコーナーが大ヒットさせた曲のカヴァーで、“my sweet
darlin'”のマキシに収録されてる曲。最後はじっくりと歌を聞かせて、ヤイコはステージを後にしたのだった。
【SET LIST】...'01.3.25
名古屋クラブ・ダイアモンドホール
1. How?
2. Everything Is In Our Mind
3. Girl's Talk
4. I'm here saying nothing
5. Stay
6. Your Kiss
7. Nothing
8. we'll be
9. ねえ
10. 大阪ジェンヌ
11. I'm So Small (フレミング&ジョンのカヴァー)
12. もしものうた
13. LOOK BACK AGAIN (新曲)
14. B'coz I Love You
15. My Sweet Darlin'
(encore 1)
1. I like
2. Life's like a love song
(encore 2)
1. nothing compares 2 U