ちょうど4週間前にアコースティック・フリー・ライヴを金沢で観たばかりの岡北有由を、九州出張中だった私は運良く福岡で捕獲!!! 金沢では有由サンひとりのアコースティック・ギター(以下、アコギ)弾き語り演奏だったけど、今回はバンドを率いての演奏。
会場のDrum Be-1
のすぐ隣のハコ、ドラムロゴスでちょうどアッシュの来日公演があり、開場時間前にはアッシュ・ファンが入場待ちの列を作ってたけど、Drum
Be-1
のほうは入場整理番号が意味をなさないほど入場待ちの客が少なかった。会場に入っても観客は少なめ。フロアの(ステージ向って)右後方にはこういうライヴ会場にちょっと不似合いな年配のかたの集団が...。有由サンのプロフィールみると「福岡生まれの大阪育ち」ってことだから、おそらく御親戚のかたたちでしょう(笑)。ステージに向って真ン中の後方で開演を待ってると、予定時間を10分過ぎた頃、ギター、ベース、ドラム...の3人のバンド・メンバーがステージに現れてそれぞれの持ち場に就いて演奏が始まった。ベーシストがテルミン使ったりして近未来的幻想的音風景を造り出したところで、ステージに有由サン登場。アコギを構えたところで始まったオープニング曲は、ベースのシンプルなフレーズがアタマに残る曲。有由サンは紺色の2ピース姿で、足元はブーツだったと思う。前に金沢で観た時よりも髪が伸びていて、肩にかかるほどまでになっていた。曲が終わると“あい”、そして“
咲イテ”...とアルバム『ベイスメント・ダイアリー』からの耳馴染みの曲を披露。シングル曲でヒットした“
咲イテ”を3曲目に披露するとはちょっと早過ぎで、かなり勿体無い印象があった。“
咲イテ”が終わるとMCタイム。ここで早くも新曲を披露してくれた有由サン。“U
O I
See”って題の曲。「『私はこう思ってるけど、みんなはどう思ってるかな?』っていう意味です」というような説明してたと思う(笑)。♪うーおーあいしー〜(笑)の後は、“ハート。タイムトリップ”。CDではコーラス・パートになってる部分もひとりで歌い切ってた有由サンに、よく口が廻るものだとミョーな感心してしまった(笑)。さすが、大阪育ち!(笑)。そーいえば、ギタリストとベーシストの前にマイク・スタンドが用意されてたけど、彼らがライヴ中にバック・コーラス入れた機会ってあったっけ? 観た記憶が無いなぁ(笑)。何のためのマイクだったんだろ?(笑)
“ハート。タイムトリップ”が終わるとギター交換した有由サンに、ステージ最前列に陣取ってた男性ファンが「それ、『ギブヨン』???」って声かけた。それに有由サンが反応。「ギブソン、ブリッヂのところがダメになって新しいの買ったの。『ギブソンの2号』だから、『ギブヨン』」などと、有由サンは会場のみんなに説明してたけど、『ギブヨン』のこと知ってるほど事情通なその男性ファンは...さては『追っかけ』? Gibson...発音のしようによっては「ギブサン(3)」だから、『Gibson
2号』は「ギブヨン(4)」ですか? ハハハ。ここでインディー時代の曲“空が泣いてる”を演奏。続いて“a
tree on a
hill”と“わたし”が披露された。1曲だけ有由サンによるアコギの独演だったけど、残りはバンドも音を重ねてた。“わたし”くらいはアコギの弾き語りで聴かせてくれてもよかったんじゃないかな? さらにもう1曲演奏したところで、メンバー紹介。ギター
: 松井さん、ベース : 岩井さん、ドラム :
野崎さん(だったハズ)。メンバー紹介が終わったところで、有由サンが次の曲を紹介。「“1+1の分離”!」。 この曲の時だけアコギを手放して、歌に専念した有由サン。アコギが無くて手持ち無沙汰な有由サンは、手の動き中心の振り付け(?)とともに“1+1の分離”歌ってくれました。アコギ無しで歌う有由サンを観るのもなかなか新鮮(笑)。なおもロック色が強い曲が続く。再びアコギを構えた有由サンが演ったのは“灰色ラブソング”、そして一番ロックしてる“Sequala”。もっと観客が居れば、フロアはみんな腕振り上げたり、ピョンピョン跳ねまくったりして大いに盛り上がる『ヤマ場』だったんだろうけど、あいにく客が少なくて...。リズムに合わせて体を揺らすくらいの反応しか無いのは残念...。“Sequala”の後、ライヴのオープニング同じように、テルミンなどを使って近未来的幻想的音風景を造り出したところで、“ほんとのもの”が始まる。この“ほんとのもの”でライヴは終わりかと思ってたら、ここで「有由の夏休み報告」(笑)があった。
フィリピンのセブ島に行って来たそうです。海と空がつながってたそうです。180度すべて見渡せたそうです(笑...バンド・メンバーから「360度!」って訂正されて、言い直してた)。地元のひとに「1曲歌ってくれ」ってせがまれて、アラニス・モリセットの“Hand
In My Pocket”歌ったことを話して、ここでもさわりだけ“Hand In My
Pocket”歌ってくれたんだけど、どうせならフル・コーラス聴きたかったな(笑)。「有由の夏休み報告」が終わると、“いいよ”をプレイ。松井さんはギターを手放してチェロを弾いた。この“いいよ”が終わると「ありがと〜、またね〜」と観客に恥ずかし気にお礼言ってステージを去った有由サン。場内にはアンコール要求の手拍子が鳴り響く。例の『追っかけ』男性ファンの仕切る「あゆコール」も場内に渦巻くなか、ステージに戻って来た有由サン、「実は私、ひとつだけ心残りがあるんですよ」と話を切り出した。有由サンの心残りとは3曲目に演った“咲イテ”において、ベースがボ〜ンと入る前にギター入れちゃったこと(笑)。いつもベースが入ってからギター入れてるのに申し訳無いことしたな...とベースの岩井さんを気遣ってた。さらにいうと、この“咲イテ”は九州地区限定で『J-Phone』のCMに使われてたということで、ここでもういちど“咲イテ”を演奏。勿論、ベースがボ〜ンと鳴ってから有由サンがギター入れたことは言うまでもない(笑)。これで気が晴れました...とスッキリした表情の有由サン、“そこには”を演ると再度メンバー紹介をした。ここでバック・メンバーの3名はお役御免。有由サンひとり残ったステージに電子ピアノが運び込まれた。ピアノも練習中という有由サン、アコギ弾き語りではなく、エレピ弾き語りで“かけら”という新曲を演ってくれました。
前回、金沢で観たアコースティック・フリー・ライヴは生身の有由サンが出てたド迫力パフォーマンスだったけど、今回はバンド形態という枠にコンパクトに収まっちゃったような物足りなさもしょーじきなところ感じてしまいました...。もっとハミ出て下さい(笑)。
【SET LIST】...'01.9.17 福岡・Drum
Be-1
1. パラダイス (新曲)
2. あい
3. 咲イテ
4. U O I See (新曲)
5. ハート。タイムトリップ
6. 空が泣いてる
7. a tree on a hill
8. わたし
9. 眠り姫 (新曲)
10. 1+1の分離
11. 灰色ラブソング
12. Sequala
13. ほんとのもの
14. いいよ
(encore)
1. 咲イテ
2. そこには
3. かけら (新曲)