クラムボンの『Dramatickers
tour '01』を12月4日に金沢・AZホールで観て来ました。
会場のAZホールは満員にこそなっていなかったけど、そこそこの入り。開演前の会場にはアンビエント・ミュージックっぽい音が流れてた。開演予定時刻の7時を10分くらい廻ると会場流れるBGMが'60~'70年代っぽいギターバンドの曲に変わり、ステージにクラムボンの3人が登場〜! ステージ向かって左から、ヴォーカル/キーボードの原田郁子サン、ベース/キーボードのミトさん、ドラムの伊藤大助サン...というふうにそれぞれの持ち場に就き演奏始めた曲は、最新作『ドラマチック』からの先行シングル曲の“残暑”。キーボード弾きながら歌う郁子サンの前髪は、写真でみるのと同じで一直線に切り揃えられている。これ見て「あ、本物だ」って思った(笑)。3人の他に、スキンヘッドのキーボード・サポート・メンバーがひとり居て、総勢4名での演奏。ライヴ2曲目は最新作のアタマを飾る“ロマンチック”。ステージで演奏してる4人はみんな『Dramatickers』ってプリントされたお揃いの紺色のツアーTシャツ着てたんだけど、郁子サンだけは鮮やかな赤系のスカーフを首に巻いてたものだから、他のムサい野郎どもとお揃いのTシャツ着てることに気が付くまでかなりの時間を要した(笑)。3曲目は“CLAMMBON”。♪C、L、A、M、M、B、O、N〜と連呼されるこの『クラムボンのテーマ』というべき曲が終わると、2nd『まちわび
まちさび』から“シカゴ(病み上がり)”。昔の曲も出し惜しみすることなく披露してくれるので、会場埋める観客も自然と熱が入ってくる。
最新作から♪愛知ってる?〜のリフレインがアタマに残る軽快な曲“ジョージ”がプレイされると、MCタイム。今回のライヴが金沢での初ライヴになるためか、郁子サンが「クラムボンという者です。初めてなので自己紹介をしてみたいと思います」と、自己紹介を始めた。最初は郁子サン。星座と血液型(B型)などを喋ってくれました。金沢への移動中に見えた海(おそらく、北陸自動車道から)の話題を持ち出し、「素敵な海をお持ちですね」と金沢のファンに語りかけた郁子サンは「日本海に近い福岡県出身」とのことです(笑)。次は、ドラムの大助サンの番。北海道出身の大助サンも星座と血液型(O型)などを喋ってくれました(笑)。金沢に来ても行くところが分からないので、犀川のほとりでたたずんでたそうです(笑)。今度は、ベースのミトさんの番。まず、誕生日と血液型(B型)などを喋る。ここ最近、長髪に無精髭のムサい格好してるミトさんは、皇太子妃・雅子さまが入院してる病院と皇居の間あたりに住んでるらしいんだけど、この慶事の折、警備が厳しいなかパジャマ姿で近所のコンビニに買い物に行ったらお巡りさんに2回も呼び止められたそう(笑)。そのうち1回はお巡りさんに「キミ、髪の毛長いね。いつ切るの?」ってゆわれたらしい(笑)。ミトさん曰く「そんなこと言われても『ハァ?』ってなもんだろ。こんな警官なんか要・ら・ね・ぇ...」。こんな感じでクラムボンの3人の自己紹介が終わると、郁子サン、「ここまでがクラムボンです。だけど今日は、ここからもクラムボンです」とサポート・メンバーの紹介へ。「毎日アタマ剃ってます」と明らかにミトさんへの皮肉を言う(笑)スキンヘッドのサポート・メンバー皆川真人サンは「福井生まれの、日本海育ち。学校の遠足はいつも金沢でした!」と自己紹介。金沢のファンの笑いを誘ってた。
自己紹介が終わると、“ドギー&マギー”や“はなれ
ばなれ”、“雲ゆき”や“君は僕のもの”...といった昔の作品からの曲が披露された。“君は僕のもの”の演奏中、気分が悪くなって倒れた客が居たようで、スタッフが右往左往したりフロアの一部は騒然となってたんだけど、クラムボンのみなさんは演奏に夢中で気付かなかったみたいだけど...そんなワケないか...(苦笑)。フー・ファイターズの“Everlong”みたいなイントロを持つ曲で、私のお気に入りの1つでもある“恋わずらい”、そしてもう1曲新作から“モノクローム”を披露するとまたも長いMCタイムへと突入〜!!!
ミトさんが話すには、クラムボンは河口湖で合宿してたんだけど、昼間は練習、夜は毎晩ジャム・セッション演って楽しんでたそう。そのジャム・セッションで録った音こそが、ライヴ開演前に流れてたアンビエント・ミュージック(?)。「あれは実はクラムボンの仕業だったんです」と横から口挟む大助さん(笑)。その河口湖ジャム・セッションを収めたCDを作ったことをミトさんが説明すると、今度は郁子サンが「クラムボンのジャム・セッションだから『クジャムボン』。なかなかオツなものでしょ?」と横槍。するとミトさん、「『オツ』と言うか、『安易』と言うか...」と苦笑い。さらにミトさん、このCDを会場先着10名に配ったことを説明。ライヴが終わったら会場(AZ)から200
m
ほど行ったところにある新堅町郵便局前の広場にファンのみんな集まって、CDもらってないひとはCDもらったひとからダビングしてもらう約束取り付けたりして、ダビングの輪を広げて下さい。道に迷わなかったら、僕らもそこへ顔を出します...などと言う。ミトさんの口ぶり、どこまでシャレかマジか分からん!(笑) この後、“便箋歌”を披露すると、『クジャムボン』で鍛えた演奏力炸裂!の“心象21”、そして大作“ララバイ
サラバイ”、最後にポップな“サラウンド”を披露してクラムボンの3人と皆川サンはステージを後にした。
観客のアンコール要求に応えてステージに戻ってきた3人(+1人)。曲を演るまえに、初めて演奏しに来た土地・金沢で熱いリアクション戴けたことへの感謝を示すミトさん。「今日は隣でDMBQが演ってるのに、来てくれてありがとう!」...確かに、この日金沢・van
van
V4でDMBQがライヴ演ってた(笑)。これ聞いて、ひとりバカ受けしてた私、他の客の注目を集めてしまった...(苦笑)。アンコールで1曲演り、クラムボンのみなさんがステージを去ると、会場にはインストゥルメンタル曲の“ドラマチック”が流れた。結局、新作『ドラマチック』からは全曲プレイしたんだけど、新作からばかり曲演った印象は希薄。最初に馴染みの曲惜しみなくバンバン演ったからでしょう。曲順の勝利です。
私は帰りの電車の都合で行かなかったんだけど、クラムボンのみなさんは、ホントに新堅町郵便局前広場に来たんでしょうか? え? 道に迷った???(笑)
【SET LIST】...'01.12.4
金沢・AZホール
1. 残暑
2. ロマンチック
3. CLAMMBON
4. シカゴ(病み上がり)
5. ジョージ
6. ドギー&マギー
7. はなれ ばなれ
8. レインボウ
9. 雲ゆき
10. 君は僕のもの
11. 恋わずらい
12. モノクローム
13. 便箋歌
14. 心象21
15. ララバイ サラバイ
16. サラウンド
(encore)
1. ?
. ドラマチック(ending theme)