アヴリル・ラヴィーンの3rdアルバム『ベスト・ダム・シング』に伴うワールド・ツアー、その名も『The
Best Damn Tour
2008』をインテックス大阪で観て来た。アヴリルのファン層からすると当然だけど、観客はハイティーンから20代前半が中心。40にリーチがかかった私より年上の観客が居る...と思ったら、必ずローティーンの女のコの付き添い(笑)。
開演予定時間の6時ピッタリにオープニング・アクトのSilversteinがステージに登場。アヴリルと同じくカナダの出身。音楽的にはスクリーモで、一見若手バンドのようにみえたけど、ヴォーカリストは若いのに、ドラマーは長髪時代の欽ちゃんがやつれたような風貌で、2人居るギターの片割れはひと昔前のゲイの典型例みたいな口髭をたくわえてたり、若いのかオッサンなのかよく解らない(苦笑)バンド編成。Silversteinは30分で7曲を演奏。
セットチェンジ中、ステージには黒い幕が降ろされており、奥のセットの模様は見えない。セットチェンジ中のBGMはグリーン・デイやフー・ファイターズなどの曲。7時少し前になると、一部のファンから、来週誕生日を迎えるアヴリルのために“Happy
Birthday”の合唱が起こった(苦笑)。ステージ奥にドクロのイラストが描かれたバック・ドロップがいつの間にか下がり、アヴリル登場を期待させたが、7時を過ぎてもアヴリルは登場しない。ファンがイライラし始めた頃、BGMのノー・ダウトの“Ex-Girlfriend”が突然フェイド・アウト。ステージ上を隠してた幕が消え去った。g.×2、黒人b.、ds.、key.の5人編成のバンドが演奏を開始すると、曲に合わせて、ピンク地に黒ドクロの絵(バック・ドロップと同じ柄)の旗を持った女性ダンサー4人がステージに登場。曲は“Girlfriend”。ステージ向かって右側の袖から、欧文新聞の見出しがコラージュされたような紫系のTシャツを着たアヴリル.がマイクを持って登場。♪hey!
hey! you!
you!〜とファンが大いに盛り上がり、曲が終わると、アヴリルが「オオサカ〜!」といった感じでファンに御挨拶。次の曲は“I
Can Do
Better”。曲が終わると、アヴリルとダンサーたちは一旦ステージから退場。
ステージ上が暗転し、キーボーディストが“Innocent”とも“My Happy
Ending”とも聴こえるイントロを弾き始める。どちらの曲か判別がつかないうちにステージ上にフライングVを構えたアヴリル登場。打ち込みふうのリズムが流れ始め、ようやく“My
Happy Ending”と分かった。次の曲も前作からの“Don't Tell
Me”で、このアルバムが大好きな私は嬉しかったけど、短縮ヴァージョンだったのは残念。次の曲は、1stからの静かなナンバー“I'm
With
You”。アコースティック・セットで披露されたこの曲でアヴリルは観客にマイクを差し出し、サビの部分を歌わせる。「静」から一転、次の曲はファストなロック・ナンバー“I
Always Get What I
Want”。ステージにはダンサーたちが戻って来て一気に華やかな雰囲気に。ダンサーたちの踊りに誘発されてか、曲が終わると側転をしてみせてからステージを去ったアヴリル(苦笑)。ここでダンサーたちがブレイクダンスを披露するインターミッションがあり、次々に繰り広げられる技に観客から歓声が上がってた。
ダンサーたちの独壇場が終わると、ステージにはピアノが持ち込まれた。アヴリルが(おそらく)ツアーパーカー(背中に「BEST
DAMN〜」と書かれている)に着替えてる。もしかして、先ほどのダンサーたちの踊りはアヴリルの着替え時間を確保するため?(苦笑) アヴリルがピアノに就いて披露したのは、“When
You're Gone”。続けて“Slippeed
Away”でも演ってくれればよかったのに、ピアノは1曲だけでステージから
すぐに持ち去られ、新作からの元気なナンバー“Hot”をプレイ。一旦、アヴリルやダンサーたちがステージを去ると、ステージ両脇のスクリーンに“Bad
Reputation”のヴィデオが流れる。ヴィデオの内容は、アヴリルがギター振り回してガラス割ったり、ビッチなメイクしてるような下品な場面が多く、頭の古いオトナが思い浮かべるようなロック像そのまんま(苦笑)。しょーじきなところ、辟易した。ヴィデオが終わると、ステージにアヴリルとダンサーたちが戻って来て、“The
Best Damn Thing”。ダンサーたちの衣裳が変わっており、先ほど“Bad
Reputation”のヴィデオを流したのは着替えの時間捻出のため? 次の曲は“Everything
Back But
You”。この曲の終わりでバックバンドとダンサーのメンバーを紹介したアヴリル、“I
Don't Have To
Try”に続いて披露された“Complicate”ではサビの部分でマイクをフロアに差し出しファンに歌わせる。ファンの合唱に満足だったのか「ミンナ、サイコーーー!!!」と日本語で感謝の意を表したアヴリル、ここでドラムセットに座り、“Runaway”を短縮ヴァ−ジョンで演り、歌いながらドラムの腕前を披露。バックバンドのドラマーのリズムに耳が馴染んでたためか、かなりモタリ気味に聴こえた。ドラムの腕前を披露した後はギターを構えたアヴリル、ここで前作随一のロック・ナンバー“He
Wasn't”を披露。最高に盛り上がったところで、アヴリルはステージを去った。
ファンのアンコール要求の手拍子が鳴るなか、またまた着替えたダンサーたちが巨大なラジカセを持って登場。ダンサーたちがラジカセのスウィッチを入れると、“Girlfriend”のリミックス・ヴァージョンが流れる。曲に合わせてダンサーが踊ってると、アヴリルが赤地に虎縞のフードジャンパーを羽織って登場し、ダンサーたちに混じってラップ&踊りを披露。ここで、アヴリルの夫であるデリック・ウィブリーが登場し、2人でデュエット。デリックの構えてるギターは、“He
Wasn't”ン時にアヴリルが弾いてたギターと同じ。夫のギターを使ってたワケ(苦笑)。「thank
you,
Derick!」とアヴリルが夫をステージから送り出してからプレイした曲は、“Sk8er
Boi”。この曲のサビの部分も、フロアにマイクを差し出してファンにを歌わせたが、歌わせた部分の長さはこの日のうちで一番だった。いつの間にか、バックドロップのドクロマークが消えて、☆マークに変わってた。“Sk8er
Boi”が終わるとアヴリルはステージを去り、この日のライヴは終わった。
ギミックが多く、若いファンは楽しかったろうけど、前回の『ボーンズ・ツアー』のようにアーティステックな部分を前面に出したライヴをまた観たい。あと、夫は余計です(苦笑)。デリックが出て来てから、それまで盛り上がってた気分が一気に萎えたよ(苦笑)。
【SET LIST】...'08.9.20
インテックス大阪5号館
1. Girlfriend
2. I Can Do Better
3. My Happy Ending
4. Don't Tell Me
5. I'm With You
6. I Always Get What I Want
〜dance break〜
7. When You're Gone
8. Hot
〜Bad Reputation Video Montage〜
9. The Best Damn Thing
10. Everything Back But You
11. I Don't Have To Try
12. Complicate
13. Runaway
14. He Wasn't
(encore)
1. Girlfriend Remix
2. ?
3. Sk8er Boi