ヒロくんのLIVE REPORT '11 PART 18 DEF LEPPARD

 デフ・レパード(以下、LEPPS)のライヴを11月5日にグランキューブ大阪・メインホールで観て来た。やはり...というか、観客の多くは私と同年代もしくはそれ以上のオジサン、オバサンたちで占められており、いつもライヴ会場で浮きまくってる私も今回は周囲にしっくり溶け込んでる(苦笑)。開演予定時間の6時になると、場内にAC/DCの“For Those About To Rock (We Salute You)”(邦題は“悪魔の招待状”)が流れ始める。ロック・ファンにお馴染みの大砲がバンバン鳴るエンディングでこの曲が終わると、サッと客電が落ちる。暗がりのステージでいつの間にスタンバってたのか、ステージに灯りが点くとすでにLEPPSの5人がそれぞれの位置に就いていて、演奏を始める。オープニング曲は、新作のライヴ盤『ミラー・ボール』からの“Undefeated”。ステージ向かって左側からヴィヴィアン、リック・サヴェージ(サヴ)、ジョー、フィルの順に並んでる。フィルは最初から上半身裸で、鍛え上げた肉体美を見せつけてる(苦笑)。ジョーとヴィヴィアンは上着を羽織って、サヴは白っぽいシャツ着てた。ステージ奥のドラムセットでは、隻腕のドラマー、リック・アレン(リック)がリズムを刻んでる。2曲目はアルバム『アドレナライズ』からの“Let's Get Rocked”。観客が♪let's get〜let's get〜let's get〜let's get rocked〜...と大合唱となったこの曲が終わると、ジョーが「ドウモアリガト!」と日本語で御礼を言う。ここで演奏始まったのは名作『ヒステリア』からの“Animal”。多くのファンが手拍子打つべきところで手拍子したこの曲が終わると、「コンバンハ〜! オオサカ!」と日本語で挨拶したジョー。前作『ソングズ・フロム・ザ・スパークル・ラウンジ』からの“C'mon C'mon”を演ると、フィルがギターのイントロを弾く。“Women”だ! 切る曲切る曲大ヒットを記録した『ヒステリア』からチャート上唯一コケたシングルであるこの曲をまさか聴けるとは正直思ってなかったため、随分トクした気分だった(笑)。この曲が終わると、またもジョーが「ドウモアリガト!」と日本語で御礼を言い、今度はヴィヴィアンが次の曲のイントロのギターを弾き始める。出世作『炎のターゲット』からのウェットな“Foolin'”だ。曲調が曲調だけに、観客の反応もおとなしめだったけど、曲が終わると、ジョーが「ドウモアリガト!」とまたも御礼を言う。次の“Make Love Like A Man”では、エンディングではジョーひとりにスポットライトが当たり、独唱し、観客からの喝采を浴びてた。
 「俺たちがデビューして30年になる。1983年のアルバム『炎のターゲット』からの曲だ」などとジョーが英語で語った後、ヴィヴィアンがイントロのギターを弾き始め、“Too Late For Love”へ。この曲が終わると、またも「ドウモアリガト! オオサカ!」と御礼を言ったジョー、「この曲をみんなの前で披露出来ることを嬉しく思う」ってな感じで披露したのは、意外な曲“Slang”。この曲が終わると、ファンの耳に馴染みのS.E.が流れ、観客から歓声が上がる。“Love Bites”だ。この曲のエンディングではヴィヴィアンがギター・ソロを披露した。続く“Rocket”ではサビの部分でファンが大合唱になったほか、曲の途中では観客はみんな曲に合わせて手拍子し、フィルとヴィヴィアンがギターバトルで魅せた。この曲の後には、サヴのベース・ソロ・タイムがあった。
 サヴのソロの後、演奏が始まった曲は、これまた「まさか!」な曲。怪物アルバム『ヒステリア』には入ってるものの、シングル・カットはされていない“Gods Of War”! 個人的にはこの曲には想い入れがあるため、凄くうれしかった。自分のヴォーカル・パートを終えると演奏途中にもかかわらずステージを退いたジョー、上着を脱いでステージに登場し、アコギを構える。ここでアコースティック・コーナー。リックを除くメンバー皆イスに座り、楽器を構える。ジョー、フィル、ヴィヴはアコギ。Tシャツ姿になったサヴのベースはエレキのままだ(苦笑)。ここで“Two Step Behind”を演ると、手拍子を続け演奏をアシストしてくれたファンに「ドウモアリガト! オオサカ!」と御礼を言ったジョー。アコースティック・セット2曲目は“Bringin' On The Heartbreak”。ジョーの指揮に合わせ観客がサビの部分を歌うなか、サヴはひっそりステージから退出。曲の演奏途中から楽器をアコースティックからエレキに変更し、サヴもベースを構えてステージに戻り、リックも演奏に加わった。演奏陣がインストゥルメンタルの“Switch 625”を演ると一旦ステージを去ってたジョー、一度脱いだ上着をまた着てステージに再登場し、“Hysteria”。曲が終わると、「ドウモ!」と観客に日本語で御礼を言い、“Armageddon It”へ。この曲が終わると、改めてヴィヴィアンを紹介したジョー。そのヴィヴィアンがイントロのギターを弾いて始まった曲は、“Photograph”。ジョーはかつてのような高音がキツそうだったけど、私にとってLEPPSを知るキッカケとなったこの曲の登場に胸が熱くなった。続いて“Pour Some Sugar On Me”を演ると、ジョーがリックを紹介。ここで流れるS.E.は「gunter glieben glauben globen〜」。“Rock Of Ages” だ。最後、この曲で大合唱になり大いに盛り上がったところで、LEPPSの5人は一旦ステージを去った。
 観客がアンコール要求のクラップを演ると、ステージにジョーたちが戻って来た。「ドウモ!」とジョーが日本語で観客に御礼を言ってから、“When Love & Hate Collide”を披露。ジョーが上着を脱ぎ捨て、“Rock Rock (Till You Drop)”へ。この曲で観客が♪rock rock till you drop〜と大合唱し、大いに盛り上がると、「ドウモアリガトウ! オオサカ! サヨナラ!」などと日本語で挨拶したジョー、「また戻って来るからな。それまで俺たちのことを憶えててくれよな! 俺たちも君たちのことを覚えてるから!」ってな感じで挨拶してLEPPSの5人はステージを去った。客電が灯くと『ミラーボール』収録の新曲で、クィーンみたいなブ厚いヴォーカル・ハーモニーが印象的な“King Of The World”が流れてた。
 ジョーのヴォーカルは高音がキツそうだったけど、名曲の数々を堪能し、満足出来た。

【SET LIST】...'11.11.5 グランキューブ大阪 メインホール
1. Undefeated
2. Let's Get Rocked
3. Animal
4. C'mon C'mon
5. Women
6. Foolin'
7. Make Love Like A Man
8. Too Late For Love
9. Slang
10. Love Bites
11. Rocket
〜Rick Savage's bass solo〜
12. Gods Of War
13. Two Step Behind
14. Bringin' On The Heartbreak
15. Switch 625
16. Hysteria
17. Armageddon It
18. Photograph
19. Pour Some Sugar On Me
20. Rock Of Ages

(encore)
1. When Love & Hate Collide
2. Rock Rock (Till You Drop)

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