エレポップで'80年代のミュージック・シーンを席巻したハワード・ジョーンズが、1月18日に『Billboard LIVE OSAKA』で公演を行うというので、観に行って来た。私が観たのは、6時半からの1stショウ。私が『Billboard
LIVE』でライヴを観るのは東京も含めてこれが初めて。店員さんに案内されて着席...と、いつものライヴと感じが全く異なるので、ちょっと落ち着かない(苦笑)。周囲の観客が、頭がすっかり禿げ上がった男性など、同年代の40〜50歳くらいの男女で埋め尽くされてたので、その点では安心だったが(苦笑)。逆に言うと、30代以下の観客は殆ど皆無だったケド...(苦笑)。サービスエリアのカウンター席(ステージが真正面から見えるエリア)で、グレープフルーツジュースを飲みながら、開演を待つ。私の両隣に座ってる観客は2人とも気持ちよさそうにビール飲んでるのに、帰りにクルマに乗るので、飲めない!(泣) もう1つ注文したマルゲリータのピザは開演までには届かなかったけど(爆笑〜!!!)。
ライヴは開演予定時間の6時半ほぼピッタリにスタート。ステージの左裾からバンド・メンバーの2人が登場し、続けてハワードが観客の拍手と歓声を浴びならがステージに登る。ステージへの通路が、ホントにステージ前のテーブルの直前にあるので、そこに座ってる観客にすればアーティストが目の前を通っていくような感じ。もう60過ぎてるハワード、額が広くなり、体型が太くなってるのは年齢から言って仕方が無い(苦笑)。オープニング曲は、デビュー盤の『かくれんぼ』から“Pearl
In The
Shell”(邦題は“パールと貝がら”)。ホーン・セクションの音色がにぎやかな曲で、オープニングにピッタリ。観客はいきなり手拍子で応える。ハワードはヘッドセットに、往年のTMNの小室哲哉センセイばりのショルダーキーボード姿で、ステージ中央のキーボード(ショルダーキーボードを使わない時用)に陣取る。その右手にエレクトロニック・パーカッションのジョナサン・アトキンソン、左手にキーボードのボビー・ブロニマンが居る3人編成。ステージ奥のスクリーンには、曲によっては曲に合わせた映像が流れてた。往年の名曲で観客の心をつかみ、曲を演奏し終えると、「アリガトウ」と日本語で御礼を言うハワード。スマホをカンペにしながら「コンヤ、ワタシ、ニ、アイニキテ、クレテ、アリガト」と日本語でさらに続ける。勿論、観客は大喜び。これに気を良くしてか、さらに「ワタシハ、オオサカ、ニ、モドッテキテ...(聞き取り不能)」とスマホをみながら日本語を続けるハワード。この日本語M.C.に続いて披露されたのは、4th『クロス・ザット・ライン』からの“The
Prisoner”。この曲が終わると、拍手を送る観客に、またも日本語で「アリガトー! ドウモ」と日本語で応えるハワード、「more
Japanese?」と観客に訊いてから「コノキョクハ...」と次の曲を紹介しようとしたけど、結局「brand
new song...」と英語になった(苦笑)。この新曲(“Eagle Will Fly Again”
というらしい)を演奏したところで、「デビュー・アルバムから“Hide And
Seek”」と曲紹介。“かくれんぼ”という邦題が付けられたこの曲を熱唱したハワード、またもスマホを見ながら日本語でM.C.。「ワタシハ、ココ、ニホンニ、りりーすサレタ新シイあるばむヲ、モッテキマス。ソノ名前ハ、『Engage』デス」と言い、このニュー・アルバムから2曲(“Joy”と“The
Human
Touch”)を演ると紹介。最初に演奏されたこの“Joy”はハワードらしい暖かみのあるエレポップで、往年の彼らしい曲。この曲が終わると、上着を脱いだハワード(上着を脱ぐからには、すでにショルダーキーボードは下ろされてる...苦笑)、上着の下は青色を基調としたド派手なシャツ(苦笑)。穏やかな“Joy”とは逆に、往年の『ムネオハウス』を思わせるテクノ調の曲で、ステージに上を所狭しと動き廻るハワードに合わせて、観客も手拍子。上着を脱いだのはこの伏線だったのか!(笑) ステージ奥のスクリーンには、「Face」や「Heartbeat」といったキーとなる歌詞が映し出される。これに合わせてハワードが自分の体の部位(特に胸部(「Heartbeat」のところで))を触るよう身振り手振りするので、ステージ前のテーブル客など、ハワードに合わせて身振り手振りしてた。曲が終わると「アリガトー!」とハワードが観客に御礼を言うと、場内にはファンに耳馴染みのイントロが流れ始める。“No
One Is To
Blame”(邦題は“悲しき願い”)だ。ハワードがしっとりと歌い上げたこの曲が終わり、観客が拍手を送ると「アリガトウゴザイマス」と御礼を言うハワード。続いてまたもやファンの耳に馴染みのイントロが流れ始め、ハワードが♪like
to get to konw you well〜...と歌い始める。さらに♪like to get to konw
you〜...と歌い、♪well〜の部分を観客に合唱させようとするハワード。観客もそれに応え、♪well〜と合唱した。
続く曲は、4th『クロス・ザット・ライン』からの“Everlasting
Love”。スクリーンには2人の人影が曲に合わせて踊るお茶目な画像が映されてた。曲が終わり、「アリガトー!」と観客に御礼を言ったハワード、ここでまた(いつの間にかかついでた)ショルダーキーボードを下ろす。バックに流れて来たイントロは、“What
Is
Love?”! 観客に歌わせようとするハワードに、しっかり観客が合唱&手拍子で応えた“What
Is
Love?”が終わると「ドウモアリガト〜!!!」と、改まって「あなたたちに質問がある」と、日本語で観客に質問するハワード。「くりすますノ時ニハ、けんったきーふらいどちきんニ、行クノデスカ?」 この質問には場内大爆笑〜!!! 場内が和んだところで、「コノヨウナ、素晴ラシイ、視聴者ニアリガト」と改めて御礼を言ってから、演奏&歌唱を始めた曲は、“New
Song”! この曲ではとうとう手拍子や合唱だけでは足りず、立ち上がる観客も出始めた。大盛り上がりのうちに“New
Song”が終わり、ドウモアリガト」と御礼を言うと、「残り1曲だよ」などと言って、ファンから悲鳴を引き出す。最後の1曲は勿論、“Things
Can Only Get
Better”(邦題は“オンリー・ゲット・ベター”)。ハワードが観客を相手に♪wow〜wow〜wow〜,
oh〜と合唱の練習をさせる。いう合唱をする曲は。最後に会場全体が♪wow〜wow〜wow〜,
oh〜と大合唱して大いに盛り上がったところでこの日のライヴは終了。ステージ去り際に、バック・メンバーの2人を紹介し、何度もファンに御礼を言ってからハワードはステージを去った。去る際も、通路付近のテーブル席に陣取るファンも次々と捕まり、握手してった(笑)。
最初の2枚と4th、そして最新作からの曲を中心としたセット。個人的には“Life
In One
Day”(邦題“一日の生命”)や3rdの曲も聴きたかったけど、'90年代に繰り返し聴いた馴染みの曲ばかりだったので、大いに楽しめた。ポピュラー・ミュージックの世界ではすでに「過去のひと」扱いなんだろうけど、やっぱり名曲をたくさん持ってるひとは強いッス。
【SET LIST】...'17.1.18
ビルボードライブ大阪 (1st Show)
1. Pearl In The Shell
2. The Prisoner
3. Eagle Will Fly Again
4. Hide And Seek
5. Joy
6. The Human Touch
7. No One Is To Blame
8. Like To Get To Know You Well
9. Everlasting Love
10. What Is Love?
11. New Song
12. Things Can Only Get Better