歴史に残る大ヒット作となった映画『君の名は。』の音楽を手掛け、ここからの“前前前世”の大ヒットにより『紅白歌合戦』にも出演。狭い「ロック村」を脱し「お茶の間」的一般大衆にも知られる存在となったRADWIMPS(以下、RAD)の最新作『人間開花』に伴う全国ツアー『HUMAN
BLOOM 2017』を4月15日にサンドーム福井で観て来た。
ライヴが始まったのは、18:02頃。場内の灯りが消え、イントロが流れる。曲に合わせて観客が手拍子を始め、しばらくするとパッと野田洋次郎の歌に切り替わる。“Lights
go
out”だ! 星か炎が弾けるような映像を流した大型カラーモニターがちょうどステージ上を目隠しするように向かって左側から右側にゆっくり移動してたため、ステージを真正面から観てるひとにはステージ上の様子が全くみえなかっただろうけど、ステージ向かって右側のスタンド席に居た私は目隠しが無効だったため、ステージのRADの3人の様子がよく見えた。ベースの武田がキーボード弾いて、野田は歌に専念してたようだ。曲が終わりステージを隠してた大型カラーモニターは所定の位置に下がり、ステージの灯りも点いてステージの全貌が明らかになる。ツイン・ドラムの2人の姿もハッキリみえる。ここで『君の名は。』のサントラ盤から“夢灯籠”で、観客が大きな歓声を上げる。野田はいつもの鍔の広い帽子ではなくニット帽を被り(すぐ脱いだケド...)、白い服の上に、「I
WISH YOU WERE
HERE」と背中に書かれた黒い外套を羽織ってる。武田は黄色いシャツに白のズボンに黒の外套、ギターの桑原は青いシャツにジーンズ姿。サポートドラマーの森
瑞希はオリーブ色のシャツ、元・東京事変の刃田綴色は白いシャツ着てた。桑原も武田もステージの両脇に用意された「お立ち台」に早くも移動し、両サイドの観客から歓声を集める。ここまで歌に専念してた野田がギターを構えて演奏始めた次の曲は、新作からの“光”。この曲が終わると、ドラムのビートに合わせて「福井〜! 暴れる準備は出来とるかいの〜!」と観客を煽る野田。ここで“AADAAKOODAA”へ。「AA!」や「KOU!」...などと場内大合唱。野田がステージ前の花道を通ってフロアのほうに出て来たので歓声を上げた観客は、花道がせり上がりになってて野田が上に昇ってくのを観て、さらに驚き声を上げた(笑)。
“AADAAKOODAA”で場内が大いに盛り上がったところで、MCタイム。野田が「こんばんは、RADWIMPSです」と観客に挨拶。「会いたかったよ!」と声掛けすると観客が熱狂的な反応を示したので、「ホント? ホント? 無理くり相手が居ないから付き合わさせられた奴とか居るんだろ?」と皮肉なコメントも吐いた(苦笑)。「福井はライヴ2回目で、すげぇ久しぶりでさ」などと語り初めて野田、「前はもっと小さいところだったけど、今日ここに1万人も居るんだってさ」などと言って場内の驚きを誘うと「全部出して帰るからさ、全部受け取って帰ってくれ。よろしくお願いします!」などと喋った。ここで野田のピアノからジャズィーなインストの演奏に入り、そのまま“アイアンバイブル”へ。ステージを縦横無尽に動き廻りながら歌う野田。ステージにはキーボードが少なくとも2台用意されてて、片方のキーボードを弾きながら歌って、そのままマイクを持ってもう片方に移動してそっちのキーボードを弾きながら歌う...という器用な真似をしてた。次の曲の“O
&
O”では場内曲に合わせて手拍子。桑原が刃田さんの横でドラムを叩いて音に厚みを加えてる。♪これだったか〜...と場内合唱となった“O
&
O”に続いて披露された“アメノヒニキク”では、曲のイメージに合わせて巨大モニターに雨粒が跳ね上がる映像が映された。曲のエンディングではギターを構えてかき鳴らした野田、曲が終わると、「ありがと」と観客に御礼を言った。CDのヴァージョンと構成を変え、♪ロックバンドなんてもんを〜やっていてよかった〜...という野田のギターと歌で始まった“トアルハルノヒ”。疾走感あるこの曲で観客が盛り上がる。曲が終わるとメンバーに声援を送るファンに、「ちゃんと届いています。どうもありがとう」と応えた野田、続けて「このなかに福井のひと、どれだけ居ます?」と訊くと、半分くらいの観客が挙手する。これをみて「街歩いてて、こんなに人居ると思わなくって...」と野田が返すと、場内(自虐的に)大爆笑。会場の観客のこれまでの反応に「大きな愛に包んでもらって、気持ち良く歌わせてもらってます。ありがとうございます」などと観客に御礼を言う野田、2人のドラム台の下のほうのちょっと高い位置に設置されたキーボードに就いたまま雑談を続ける。「幸せなひと、どれぐらいいるの?」と挙手させたり、「初めてのひとも沢山居ると思うけど、僕らはいつもこんな感じですよ」と言ってから「『こんな感じ』って、どんな感じなんだ」と自分に突っ込んだり、なかなかトークが止まらない(苦笑)。RADの音楽は決して一般的じゃなくて誰にも好かれることはないと思し、自分も「こんな気持ち分からんねぇよなぁ〜」と思いつつ作った曲だけどどこかしら気に入ったからみんなここに来てくれている。それがオレは嬉しいんですよ...となどと野田が語ると、場内から拍手が送られる。『いい大人』と呼ばれる年齢になったけど、未だにあんなこと言わなきゃよかったと反省したり、ひとが何気なく放った一言に傷付いたりしてる...と語ってから、次の曲“棒人間”を紹介。“棒人間”が終わると、桑原と武田の2人で“Bring
me the morning”を始めると、ステージ向かって左
端に設置されたキーボードに移動した野田、そのまま曲にキーボードで演奏に加わる。“Bring
me〜”が終わると、そのまま映画『君の名は。』から“三葉のテーマ”を独奏した野田、そのまま“スパークル”のイントロを弾き始めた。普通なら歓声が上がったり合唱が始まったりするんだろうけど、あまりに神々しい雰囲気に気圧されたのか、観客は静かに聴き入ってた。ステージに数ヶ所設置されてた巨大スクリーンにはすべて星空の映像が映され、曲の持つ神々しさに拍車をかけており、観客は凄過ぎて声も出ない...といった感じ。私的にはこの日のライヴのクライマックスは、紛れもなくこの曲だ。
「こんばんは!」 曲が終わった後の余韻を打ち破ったのは、野田以外の声だった。「福井の皆さん、お久し振りです。ギターの桑原です!」(苦笑)。「洋次郎も言ってたけど、昨日街歩いてたんだけどホントに人が居なくて心配になってたんだけども、こんなに居るとは思いませんでした。ありがとうございます」 場内から拍手が送られると、さらに「序盤から熱い気持ちで演奏させてもらってます。福井は最初からアゲアゲな感じで、演奏しててメッチャ楽しいです。ありがとうございます」などと続けた桑原、ここでサポートドラマーの2人を紹介。まず、「桑原側」(ステージ向かって右側)の刃田さんを紹介。刃田さんはこの日のライヴ前日、列車の人身事故による混雑のため飛行機に乗り遅れたそうで、私もこのライヴの前日に東京出張し、京浜東北線の人身事故のため振替輸送で東京駅に必死でたどり着いてたから、よ〜〜〜く解る(苦笑)。次に「武田側」(ステージ向かって左側)の森
さんを紹介。森さんはこの日のライヴの直前に、耳の型を採取して作る(1個10万円するという)イヤモニターを壊したことを桑原に暴露されてた(苦笑)。この後、外套を脱いで白の上下姿になってた野田が福井弁に挑戦(「ほやのう」(「そうだなぁ」の意)したり、さらに「(〜〜〜〜)してちょうだい」が「(〜〜〜〜)しね」になることを話題にしたりして、福井の皆さんからの歓声を集めた。「せっかく福井に来たんだから、マブダチになって帰りたいじゃん。スタッフ的には「早く次の曲行け!」って感じだろうけど...」と、トークを続ける野田(苦笑)。会場の観客とのやりとりのマッタリ感に「茶の間みたい」とポツリ(苦笑)。ちょうどサクラが散り始めの時期であり、花見の話題に。桑原に「花見行った?」と野田が訊くと、「花粉症だから、やらない」と桑原。その割には酷くないじゃん...などと野田がツッこむと、桑原は万全の対策により酷くならないようにしてるとのこと。野田のトークはまだまだ続き、「福井はメガネと恐竜を推してることはよく分かったんだけど、他にオススメは?」と
観客に訊く。そしたら「サバ」や「ソースかつ」といった声があちこちからかかる。サバもソースかつもすでに食してもうお腹パンパンだそうで、これら地元グルメからもらったパワーをみんなに歌で返したい...などと言って、後半戦へ。「弾ける準備はできたかのう!?」と観客に問うと、観客からは「オーッ!」と威勢の良い声が返ってくる。「ここからは異次元な上がり方で行く」などと予告した野田、「声がガラガラになろうが、足がパンパンに攣ろうが明日は日曜日。1週間くらい調子悪い方が想い出に残ってイイ」と嘯く(苦笑)。「のっけからみんな調子良かったから、ここからは異次元な上がり方をみんなでしていきたいんだけど、どうだろうかの?」という野田の前フリに観客が「yeah!」と賛意を示すと、「北陸の駄々っ子ぶりを見せてみろ!」という野田のシャウトでの後、ドラムロールから始まった後半戦1曲目は、アルバム『絶体絶命』からの“DADA”。曲のアクセントとして、桑原は刃田さんのドラムのシンバルを、武田は森さんのドラムのシンバルを叩いてる(苦笑)。ファンが腕を振り上げ、大合唱になって曲が終わると野田から「よく出来ました」と声がかかる。さらに4thから“セツナレンサ”を披露し、一旦観客を和ませたところで、激しいギターがラウドな“おしゃかしゃま”へ。この曲の途中で、野田の身振り手振りで桑原と武田のソロ合戦が繰り返される。桑原の小柄な体が弾き鳴らすギターも凄いし、武田のチョッパーベースも凄い。この戦い、実に甲乙付け難い。さらに野田はサポートドラムの2人もドラムバトルをやらせ、さらに、桑原・刃田連合軍と武田・森連合軍の団体戦になった(苦笑)。ま、ライヴならではのお遊び(苦笑)。
「こんはんは!」 野田でも桑原でもない声が場内に響き渡る。「ベースの武田です!」 桑原に続き、今度のM.C.タイムは武田の担当(苦笑)。「ただいま、福井!」と武田が言うと、福井の観客から大きな歓声と拍手が送られる。「福井は2回目ですよ。6年前に響のホールってところでやらせてもらったんですけど...」と武田が言うと「行ったよ〜!」と声掛けしてくてるファンも居て、もう一度「ただいま!」と福井のファンに挨拶した武田。野田と同じようにソースかつ、サバ、へしこなど地元の食べ物の話をした後、「ここから終盤戦に入ります!」と宣言し、「準備はいいかぁ〜〜〜!」と観客に訊く。観客が「yeah!」と応じると「最後まで行けぇぇぇ〜〜〜!!!」とシャウトする武田。ここで演奏に入るとキレイなんだろうけど、演奏に行かない(苦笑)。「行かないか。行かないんですよね、これが...」とハシゴを外されてバツが悪そうな武田に、野田が「武田のシャウト、好きなんですよ」などと言い出し、もう一回同じこと叫ぶのかよ。ヤだったら「へしこ」って叫んでみれば?...というやりとりがって、「へしこ〜〜〜!!!」とシャウトさせられる羽目になった武田(苦笑)に観客から温かい拍手が送られる。野田が「優しいね。福井ね。なんだか曲に行きづらくなったね」と苦笑い。「さて、行きますか」「(トークより)曲やってる方がイイよね。俺たちミュージシャンだし、」といったやり取りがあってから、“ます。”へ。この曲が終わってから「まだ行けっか?」と観客に訊いた野田、「ヘーイホー」「ヘーイホー」と観客とコール&レスポンスを始める。しかし、観客の声量が全然野田の期待値に届かなかったようで、「もうやめようか?」「俺はお前たちの声、聴きたいと言ったよ!」「明日から声が出なくなってもイイってさっき(みんな)言ったよ!」と観客を挑発。ここまで言われると観客は本気でコール&レスポンスに参加。これに野田も満足したようで、曲に突入。『絶体絶命』からの“君と羊と青”で、場内♪oh〜〜〜oh〜oh〜と大合唱になり、曲が終わる。ここでRADのファンからの「もう1回! もう1回!」のリクエストがあり、桑原も武田もこの曲のリフを演奏しだし、それぞれステージ両脇のお立ち台まで楽器弾きながら駈け出す。演奏が終わると、またもやファンから「もう1回! もう1回!」の声がかかり、桑原と武田はまたもこの曲のリフを演奏しだしてそれぞれステージ両脇のお立ち台まで楽器弾きながら駈け上がった。どうもこれが“君と羊と青”演奏時のRADとファンと「お約束」事項のようだ(苦笑)。「楽しいね〜」などと語る野田から、遂に「どうしよっか、残り2曲です!」と無情の宣言。勿論、場内から「エ”エ”〜〜〜ッ!」という声が上がる。観客から「ずっと福井に来て〜!」とでも声がかかったんだろう、「たまに会うから絶対いいんだよ、こういうのは。みんな『毎週来て!』て言うじゃん。俺がバカヤロウで毎週ここに来たとするじゃん。そしたら4回目ぐらいにここの客半分くらいになってるよ。『アイツ、また来てる』って言われてる」などと、野田。「(君たちの)父ちゃん母ちゃんって毎日会ってるけど、そんな扱いだろ?」と言うと、場内みんな納得したようだ(苦笑)。(これまでたまにしかこなかったから)北陸に対する印象はボンヤリしてたんだけど、この日のライヴでみんなで盛り上がったお蔭で顔馴染みになれたような気がして、とても嬉しい気持ちがする...などと野田が話すと、場内から大きな拍手が送られる。「また会おうね!」と野田が約束すると、さらに大きな拍手が送られた。「終わりたくないけど、もうちょっと歌うか」などと野田が曲に入りそうになったけど、ここで桑原に「クワ、歌うか」とフリ始め、「クワ、即興で“ありがとうの歌”作って、歌うか」と要求(苦笑)。あまりの無茶ぶりに桑原が泣きそうになってきたので、これ以上桑原をイジるのはヤメで、「今日は、届けたいひとが居るかから。“前前前世”!」と曲紹介。RADをお茶の間レベルの存在に引き上げた“前前前世”がここで登場! 会場内に♪woo〜oh〜oh〜...との大合唱と手拍子が鳴り響いた“前前前世”が終わると、「楽しい時間を、ホントにありがとうございました。僕らの気持ち、届きましたか?」と観客に声がけする野田。「すぐ近くにドンパチが始まりそう」と朝鮮半島をめぐる状態について話題にし、「自分の好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言い続けていこうと思ってて。もし東京が吹っ飛ばされたら、君たちに(その姿勢を)続けて欲しいし、こっちが吹っ飛ばされたら君たちの分まで(その姿勢を)続けていきたい」と語る野田、最後に「優しさが勝つ世界になって欲しい」と閉めてから、最後の1曲として“告白”をキーボードに就きながら歌い始める。最初は野田の弾き語りから入った曲だけど、バンドも演奏に加わり、中盤にかけてのマリンバが入るところでは、刃田さんの隣で桑原がマリンバちゃんと奏でてたみたいです(苦笑)。曲が終わるとRADの3人はステージ中央で観客に深々とお辞儀して、ステージを去った。
私がRADのライヴに参戦するのは今回が初めてなので、アンコール要求のルールなど全く知らなかったけど、RADのファンの間ではアンコールを求める時は彼らのデビュー曲の“もしも”を合唱するらしい。滅多にライヴ演奏されない「神曲」(レディオヘッドにおける“Creep”のようなもん?)を演奏して欲しい...というファンの間での願望から始まった「習慣」と推測するが、“もしも”の合唱は場内に5分くらいこだましてただろうか。ファンの合唱に応えるべくRADたちがステージに戻って来るのを期待し、観客の視線は全てステージに向けて注がれてたろうけど、野田が現れたのは真逆の方向だった。アリーナの後方、花道の一番先(ステージから一番離れてる場所)にいつの間にかキーボードが1台設置されており、そこにライヴ開始前と同じように外套を羽織って野田が居た。キーボードが置かれてた場所はせり上がりになっており、一段高い場所から観客を見下ろすような形になった野田、「アンコール、ありがとう!」と第一声。「アットホームというか、何十回も来てるように気持ちにさせてくれてありがとう」と福井の観客に御礼を言うと、場内から拍手が送られる。新学期や新年度が始まってることを話題にした野田、「僕たちには新学期もクラス替えもないから。職場の同僚っていったら、あの2人だから。武さんと桑さんといって。羨ましい?」などと訊く。そしたら「羨ましい!」と声をかけた客が居たようで「だったら、(俺と)替わる? ずっと言ってっけど、ずっと一緒に居たら有り難みなんか無えって!」などと返した野田。「今日、誕生日!」とアピールした客には、「1年は365日しかなくて、ここには1万人居るだろ。そしたらこの中に30人くらい誕生日のひとが居るだろ!」などと野田はツッコみ、「誕生日をアピール出来なかったあなたもオメデトウ!」などとこの日が誕生日の観客を祝福した。「いつも同じ曲じゃイヤだから。初めての曲を歌おうかな」と「さっきリハで練習して、あやふやなとこもあったんだけど、つんのめっても大丈夫ですか?」と予め観客にお伺いを立て、同意を得てからキーボード弾き語りで“トレモロ”を披露。ファンの間でもレア曲なのか曲が始まると、歓声が上がった。曲が終わると、照れくさそうに「初めて弾き語りしました」と言う野田に場内から大きな拍手が送られた。これに気を良くしてか、「もう1曲歌おうかな」と、野田、続けて「昔、自分の中にあったヒーローたちとまた会話をしてみようと思って作った曲です。“週刊少年ジャンプ”」と曲紹介。“週刊少年ジャンプ”をしっとりと歌い上げ。曲が終わると「ありがと」と観客に御礼を言う。ここで、「それじゃ2人にも来てもらいますか?」と観客に訊いてから、野田が「君の名は。』のサントラから“糸守高校”をキーボードで演奏し始めると、これに招かれるようにステージに桑原と武田が登場。ライヴ開始時と同じ外套姿に戻った野田とは異なり、2人ともツアーTシャツに着替えての登場。いつもは縦長の会場が多いのに、ここは丸い会場だ...などと2人が話題にすると、武田が「さっき聞いたんだけど、この会場のちょうど真ん中に鯖江市と越前市の境が通ってるんだってさ」などと地元民もあまり知らないトリビアを紹介(苦笑)。野田が「ここらへんは『君の名は。』の舞台になったのかな?」と訊くと、観客は『ちはやふる』の話題に持ち込もうとする。必死に『ちはやふる』の話題に移るのを阻止しようとする野田、「確かに(広瀬)すずちゃんは可愛いけどさ。俺の方が可愛いよ」と嘯く。言ってしまってから発言の危険さに気づいたのか、すぐに「今の『twitter』で拡散しちゃダメだからね。炎上するから」と観客に釘を刺した(苦笑)。ここで、野田から「今日はね、新海
誠監督が来てくれてます」と暴露。エ”エ”〜ッ!と驚く観客。監督がどこに居るか見つけちゃったらどこに居るかみんなにバレちゃうから捜さないようにしてるという野田、ここで『君の名は。』を観てくれたひとはどれくらい居ます?」と訊く。ほぼ全員が挙手した。流石大ヒット映画だ(苦笑)。10年くらいRADを続けて来たけど、映画音楽に携わることにより新しい可能性や表現の切り口に気づかせてもらえて映画と映画を観にくれた皆さんに感謝しています...と野田が御礼を言うと、場内から大きな拍手が送られる。ここでスタッフが新海監督の姿をステージの巨大モニターに映し出すものだから、場内から大きな歓声が上がる。しかし、RADの3人は何が起こってたか気付かず、観客の急な反応に戸惑う。観客から監督の姿が映ったことを知らされた野田、「あ〜、そんな余計なことをしたんだねぇ〜」と呆れた様子(苦笑)。長々とトークをした後、「みんな歌えますか?」と訊いてから、“いいんですか?”へ。ステージにはいつの間にかサポート・ドラマーの2人がドラムに就いてる。しかも、ツアー・グッズのパーカー着てて、暑そう(苦笑)。観客が曲に合わせて手拍子するなか、桑原と武田は楽器を弾きながら、観客の間の通路を通ってステージへ移動。野田も遅れて歌いながらステージへと移動した。3人ともステージに戻って曲を演り終えると、「もうちょい演る?」と観客に訊く野田。当然観客はO.K.出すと、「曲決めるから、待っててね」と桑原と武田とヒソヒソ話。やがて演る曲が決まったのか、桑原と武田はそれぞれサポート・ドラマーんとこへ、相談の結果を伝えに行く。その間、野田はカメラを取り出し、「みんなの写真撮っていいですか? パノラマ撮影していいですか?」と言って撮影(苦笑)。「暖かく受け入れてくれてありがとう。最後に歌いたかった曲を歌っていいですか?」と観客に訊いてギターを構えて野田が歌い始めたのは、“なんでもないや”! おいおい、福井の観客の反応が悪かったらこの曲演らずに終わるつもりだっったのかよッ!(苦笑) 流石、映画『君の名は。』のエンディング曲のため、観客の反応はすこぶるよく、野田が観客に合唱をフっても、場内は大合唱で応えてた。曲が終わると、「さっきから『ありがとう』ばっかり言ってっけど、『ありがとう』以上に言いたい言葉もなくて...。(みんなに)伝わった?」と観客に野田が言うと、観客からは「ちゃんと伝わってるよ」と大きな拍手と声援が送られた。「また会おうね。その時まで達者にやってろよ!」と野田が声をかけると観客から「yeah!」と返ってきたので、「(オマエら)最高だ〜〜〜!」と叫んだ野田。そのままの勢いで“05410-(ん)”を歌い出す。この“05410-(ん)”を演り終えると、「また会おうね。いっぱいいっぱいありがとう! 幸せになろうな!」と野田が叫ぶ。本編最後の時にはステージには降りてこなかったサポート・ドラマーの2人もステージに降りてきて、花道まで来て5人で肩を組み、観客に深々とお辞儀。ステージへ戻る途中、刃田さんがドラムスティックを1本、観客のほうに投げ入れた。これに対抗意識を燃やしたのか、野田はステージのマイクスタンドまで駆け戻り、スタンドに刺してあったピックをいくつも取って花道に戻り、観客にピックを次々に投げ入れてた(苦笑)。
広い会場のためか視覚的な演出も凄く印象的でず〜〜〜っと記憶に残るような凄いモノを観せてもらった。“スパークル”のナマがあんなに凄いとは思わなかったッス(苦笑)。
【SET LIST】... '17.4.15
サンドーム福井
1. Lights go out
2. 夢灯籠
3. 光
4. AADAAKOODAA
5. アイアンバイブル
6. O & O
7. アメノヒニキク
8. トアルハルノヒ
9. 棒人間
10. Bring me the morning
11. 三葉のテーマ
12. スパークル
13. DADA
14. セツナレンサ
15. おしゃかしゃま
16. ます。
17. 君と羊と青
18. 前前前世
19. 告白
(encore)
1. トレモロ
2. 週刊少年ジャンプ
3. 糸守高校
4. いいんですか?
5. なんでもないや
6. 05410-(ん)