2003年なんでもTOP10

−2003年 インパクトのあった言葉 TOP10 −

by ウクレレ前田さん

1.マイケル・ムーア 「Shame on you, Mr. Bush!!」
2.清水秀浩 「聲明成仏(しょうみょうじょうぶつ)」
3.小林万里子 「のり弁当は謙虚だ〜 オ〜イエ〜」
4.富樫雅彦 「生き物としていやだったんだ」
5.GoGo’s 「Two boys for every girl」
6.病院の先生 「手術するしか直す方法はありませんな」
7.小泉首相  「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」
8.星野監督 「あ〜しんどかった」
9.K.K. 「ワラッテイイトモ」
10.朱里エイコ 「おかあーさーん」

1.3月23日のアカデミー賞で「ボウリング・フォー・コロンバイン」で長編ドキュメンタリー賞を受賞したマイケル・ムーアが、受賞スピーチでブッシュ大統領をストレートに批判した一言。これに関して大山めぐみ(スミスカレッジ)によるマスメディアの反応に関する洞察が鋭い。http://homepage2.nifty.com/public-philosophy/Michael%20Moore%20&%20Dexie%20Chicks.htm(上記の参考リンク)公共哲学ネットワーク 緊急特集 「反テロ」世界戦争に抗して イラク非戦声明 〜イラク戦に抗して http://homepage2.nifty.com/public-philosophy/network.htm

2.10月17日、私のアートマネジメントグループで企画した「聲明ワークショップ」で講師の清水秀浩氏の言葉。 理屈以前に感情に訴える聲明のすごさを示す。清水氏は仏教のの知恩院の聲明の専門家で、七聲会主要メンバー。

3.こちらも私が企画した11月15日のライブに出演していただいたアーチスト。関西でもっともパンクでおもろい女性ブルース・シンガー、小林万里子氏の歌の一部。持ち帰り弁当で過小評価を受けている”のり弁当”を褒め称えるだけの歌なのだが、「オ〜イエ〜」で笑わすところなどは確信犯だ。関西の話芸を継承したリアル・ブルースを歌う人はこの人しかいない。

4.私がDVDプレーヤーの購入を決めたのは日本のフリージャズを牽引してきたパーカッショニスト富樫氏のプレイを見るためだ。病状悪化のために最後の映像作品になった「コントラスト」、これは感動モノだ。スイングすることに対して「生理的に拒絶反応を起こすようになった」、という氏のコメントは日本人がジャズを演奏する上でのリズムの問題を考えさせる、重〜い言葉だ。フリースタイルの演奏になっていったことはミュージシャンの彼にとっては自然なことだったのだ。自分の感性・信念にまっすぐに生きてきた姿勢は一瞬一瞬にきらめく音にも表れている。ライブを生で見れなかったことが本当に悔しい。

5.ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウイルソンのトリビュート・コンサートをDVDで見た。ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、ポール・サイモンなど豪華なゲストが出演するにも関わらず、最後に全部持っていくブライアンの貫禄はさすがだ。そして印象に残るのが「サーフ・シティー」の歌詞を自分たち女性用に変えて歌うゴーゴーズ。

6.診察を受けたあと、こんなこと言われるとブルーになるわ。小林万里子の名曲「子宮筋腫のブルース」で、やたら手術をするように医者に勧められるというネタを思い出してしまった。健康には気をつけよう。

7.アホでもわかる稚拙な憲法前文の悪用のしかたに呆れてものもいえない。これが国のトップが言うべき言葉なのか? そろそろ法治国家をやめたほうがいいのかしらん?

8.私はとくに阪神ファンではない。だから阪神優勝はたとえるとすると、ブライアン・ウイルソンを初めてコンサートで見たときの感動に値するのでは?と想像してみる。考えてみるとビーチボーイスは長い間ロック界のジャイアンツ(=ビートルズ)に押さえこまれて、きちんと評価されてなかったような気がする。「ぺットサウンズ」の再現ライブを見たときのファンの歓喜に満ちた気持ち、わかるかな?

9.キリンアートアワードで物議をかもし出したテレビ映像の編集作品のタイトルである。こんな身近な題材から毒を抽出したリサイクル映像は見たことがない。著作権の関係で肝心な映像が見れないところが余計に過激な想像力を生む。なんでもベスト10に投稿された題材からリミックスしてさらにネタを作りだす私の技法を真似たのか(いや、そんなわけない)?

10.懐メロ番組に出演したかつての”美脚の女王”がオバハン化して聞くに耐えない歌を歌ったあと、テレビカメラに向かって叫んだ言葉。故ナンシー関ならツッこむに違いない。芸能人が年をとると悲惨な姿になることが多い。なんとかならんのか。

(received '03.12.27)

ウクレレ前田さんのプロフィール...達郎とJ.ガイルズ・バンドが心の師...という音楽サイト『ぷりみてぃぶポップ』管理人。楽器製造業に携わる一方、地域のいろんな音楽イヴェントにも関わっておられます。

 

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