2003年なんでもTOP10

−2003年 そろそろ再評価されてもいいんじゃないかと思えるアルバム(アーティスト) TOP10 −

by GGノーパンさん

1. PALE SAINTS/THE COMFORTS OF MADNESS
2. INSPIRAL CARPETS/LIFE
3. MARION
4. DEPECHE MODE/SONGS OF FAITH AND DEVOTION
5. BLIND MELON/SOUP
6. JESUS JONES/PERVERS
7. MANO NEGRA/PATCHANKA
8. THE WEDDING PRESENT
9. THE DELTA 72
10. TOAD THE WET SPROCKET

なんとなく思いついた超後ろ向きTOP10です(笑)。

1. シューゲイザーとガレージロックを一番上手く融合していたのは多分このバンド。というか、このバンドぐらいしかガレージロックの要素を残してなかったともいえるけども。ただ、逆に言えば今のガレージロックからシューゲイザーへの架け橋になるバンドなのも確か。当時は他のバンドに埋没していた感が強いが、そろそろ再評価の波があってもいい気がする。ストロークスやロングウェイヴを好きな人は一度掘り下げてみてもいいかも。

2. PALE SAINTSがガレージ系や轟音系にリンクしているなら、こちらはRADIO 4やHOT HOT HEATあたりのNW系にリンクしていると思う。まあ、メロディなんかが田舎くさいのだけど90年代に入って一番最初にNWっぽいキーボードを前面に出したバンドは彼らなんだし。というか、この辺りの時代のUKのバンドはもう少し評価高くても良いのでは?

3. このバンドは出てきた時代を激しく間違っていた気がする。よりにもよって、ブリットポップ全盛のころにこんな音でデビューせんでも…。と、かなり悲しいバンドだが、音は1stはちょっとソフトなミューズとも言えるキレの良い音だし、2ndは密かにジョニー・マープロデュースつながりでHAVENファンに評価されても良かったのに。しかも、その演奏力も当時鮮烈に登場したクーラ・シェイカーの影に隠れて… あぁ。

4. DEPECHE MODE自体がもっと評価されてもいい気がする。ニュー・オーダーがウケる時代なんだし。まあ、ここはファンからもある種イレギュラー扱いのこの作品を。なんだかんだ言っても、この作品は全米1位もとったしそれができるだけのクオリティのある作品なのは明らか。

5. 1stはガンズ・アンド・ローゼスの子分のような扱いだったが、この作品で大化け。メンバーの音楽的趣向を余すところなく取り入れた結果、このバンド特有の面白いサウンドが完成。しかし、その後ヴォーカルが…。

6. ミュージックはストーン・ローゼズの後継者ではなく、ジーザズ・ジョーンズの後継者だと思う。特にバックに入るサンプリングのセンスがことごとく似ているのには泣けてきます。

7. RFTCだって売れてるんだから、これも売れてもいいじゃん。それだけ。

8. イギリスのバンドなのに、なぜか異様にオルタナティヴなバンド。91年の時点でアルビニプロデュースの作品を出したりしているのに、メジャー初のリリースが謎のウクライナ民謡カヴァー集だったりシングル12ヶ月連続リリースなど自分たちでわざと売れないように戦略を立ててるとしか思えない気の狂ったことをやっていたせいでメディアになかったことにされてます。しかし、2002年にCINERAMAが傑作を…って、日本盤出ないのかよ!

9. 90年代後半からガレージやってたんだから、評価されてもいいでしょ。

10. 同時代のアメリカンロックを鳴らすバンドが全て「爽やか」か「骨太」という方向に行ったのに対し、彼らだけはずっと「泣ける」メロディーを紡ぎだしていました。さすがに後期には骨太にもなったけど、それはそれでGOO GOO DOLLSあたりが好きな人が気に入ってもおかしくはなかったのに。とにかく今のエモ好き、GOO GOO DOLLSファンは必聴。

(received '03.12.29)

GGノーパンさんのプロフィール...ディスク・レヴューがメインの洋楽専門サイト『ノーパン帝国』管理人。ハンドルの「ノーパン」とは、「パンテラのアルバム『脳殺』+マイク・パットン」という意味だそうです(笑)。

 

INDEX