2003年なんでもTOP10

−2003年 アルバム TOP10−

by ちきんさん

01. Dramatic / 押尾コータロー
02. EUPHONY / DAITA
03. Around The Piano / 川村結花
04. Ocean Avenue / YELLOW CARD
05. North / Something Corporate
06. K. and his bike / the band apart
07. The Long Road / NICKEL BACK
08. DIRECT CHORD / DAITA
09. Traveling Notes / 葉加瀬太郎
10. THE WORLD IS ECHOED / Free Tempo

01. 去年のYOUNG GUITARの付録DVDで初めて見たときは、アイデアは素晴らしいけど、テクニックが追いついてない、弾けてないと思って興味がなかった。このアルバムを聴こうと思ったのは『カノン』が聴きたかったから。このアルバムを聴いて、”押尾コータロー”の良さは、タッピングやボディヒット等のトリッキーな部分だけではなく(もちろんこの部分もウリだけど)、一つ一つの生々しい音と、彼の作るメロディの美しさだと感じた。

02. ”DAITA”の正式なファーストソロアルバム。”SIAM SHADE”解散後、新たにPaulReedSmithのギターを使うようになり(依然としてTOM ANDERSONも使用)、前より間を使うプレイや、スケールの大きなゆったりとしたプレイが増えたように思う。また、このアルバムでは、世界で誰もやっていないような芸術的なアーミングを見ることができる(全曲DVDによる映像付き)。アジアを感じさせる音の使い方は、日本人にとって懐かしく感じるかもしれない。7曲で\3,500と高価なようだが、世界でも指折りのセッションドラマー”Vinnie Colaiuta”、Vinnieのバークレー時代からの親友ベーシスト”Neil Stubenhouse”、パーカッションに”Michael Fisher”、48人編成の北京のオーケストラ、ミックスに”Guetz”、マスタリングに”Stephen Marcussen”と素晴らしく豪華なメンバー。もちろん素晴らしい音が堪能でき、この値段でも満足できた。

03. 全く知らなかったんだけど、夏にあったアコースティックピアノのライブ「love crescendo vol.1」でよかったので聴いてみた。どれもこれも親しみやすく、それでいて飽きない曲と歌詞だった。”堂珍嘉邦(CHEMISTRY)”との『朝焼けの歌』はメロディもハモリも最高。レコード会社はもっと宣伝するべきだと思う。

04. メンバーにヴァイオリンがいるというそれだけで注目してしまうバンド。ところどころヴァイオリンが入るのが良い。ギターに関してはこれといって難しいことはやってないけど、よく考えて作ってあると思う。しかしこのバンドの一番いいところは、ドラムの”Longineu Parsons”のリズムパターンが豊富なために、曲が単調にならないところだと思う。HMVで\1,390で売っていた。安い。

05. ボーカルがピアノを弾くというこれまたちょっと変わったバンド。ピアノはかなりいい音がする。ドラムの”Brian Ireland”は、音もリズムパターンも良く、ピアノと合わせて聴いて本当に心地いい。

06. インディーズで少しづつ実力・人気を高めている”the band apart(略してバンアパ)”のファーストアルバム。シングルに比べ、今回はレコーディングにもジャケにもお金がかかっているのがよくわかる。新しい曲はシングルに入っていたカップリング曲に比べると若干劣っているように思うけど、それでもバンアパにしかできないアレンジだし、昔の曲が良すぎただけで今回もいい曲ばかりだと思う。ギターの”川崎亘一”のクリーン〜軽く歪ませた辺りの音は大好き。

07. ”Chad Kroeger”のワンマンバンドかと思いきや、バンドの音は半端じゃない完成度。前作も十分レベル高かったけど、今作はこれが30前の若手の出す音か?と思うほど。難しいことをやっていないのに、うまいと思わせるのは凄い。アルバム後半はそれほどいい曲だと思わないが、そこはChadの歌唱力やバンドの演奏力でカバー。Chadの上品なかすれ声はとても魅力的だと思う。ミックスは”Randy Staub”、マスタリングはハードロック界で僕が一番好きな”George Marino”。

08. 上記のアルバム『EUPHONY』にはコンセプトが違うが、埋もれさすには惜しい曲をネット販売限定で発売したアルバム。『Handroid』という曲は、イントロ後、2分近く全てタッピングという珍しい曲で、DAITAのタッピングがいかにレベルが高く、単なるトリッキーな技として使っていないことがよくわかる。全曲それなりにいいと思うけど、全て自分独りで演奏&打ち込んだため、リズム音が物足りない。

09. ヴァイオリンは全然詳しくないけど、非常に好きな音がする。同時に、僕のエレキギターの音が物凄くチンケなものに感じる(泣)。ヴァイオリンに対して、安っぽい打ち込みが勿体無い。

10. ボサノヴァ?ブラジリアン・ハウス?よくわからないけど、曲は凄い良い。打ち込み主体の音楽はBGMとして聴いたり、オーディオ環境の悪いところで聴くのがいい。一人でじっくり聴きこむには物足りない。

総評:それほど新しいアルバムを聴かないので非常に悩みました。インストが4つも入ってしまって(笑)。これを見ると邦楽が多いですね。自分でも意外! 1〜6までは文句なしに人に薦めることができます。

(received '03.12.26)

ちきんさんのプロフィール...大学院進学が決まってる福岡在住の大学生。趣味はギターで、エドワード・ヴァン・ヘイレンやナイト・レンジャーの2人など、観たいギター・ヒーロー多数。

 

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