2003年なんでもTOP10

−2003年 ベストアルバム 10−

by Koroさん

(1) You Can Make It If You Boogie / James Kirk
(2) …here's tom with the weather / Shack
(3) happy-go-unlucky / John Cunningham
(4) From Every Sphere / Ed Harcourt
(5) Still Life / Aqualung
(6) O / Damien Rice
(7) So Much For The City / The Thrills
(8) The Fable Sessions / Shack
(9) Do You Imagine Things? / Alfie
(10) Goodbye / Ben & Jason

(1) 生き別れの兄に18年ぶりに出会ったような…。「お兄ちゃん、全然変わってないよ。それどころかもっと素敵になってる〜!」と叫びたい。2003年にこの音に再び出会えたなんてまるで奇蹟。わたしの音楽人生を変えたOrange Juiceの音は、つまることろJames Kirkだったのだということを21年後にして悟りました。元祖ネオアコ青年は、不惑を過ぎてもなおネオアコ。ジャケ写真も非常に素晴らしく、これだけでJamesが今まで過ごしてきた人生のいろいろを感じます…っていうか想像しちゃう(笑)。今後生きている間にライブを観たい人NO.1!

(2) 今年一番のヘヴィローで、ライヴも素晴らしく良かったのでBest 1と呼んでも差し支えないアルバム。ただ一位が"奇蹟"だけあってBest 2に。Pale Fountains時代からソングライティングのセンスには卓越したものがあったけれど、これまた良い歳を重ねいぶし銀的魅力が加わったMichael Headの音世界。#8"Carousel"の凄まじいロマンチックぶり。こんな美しい曲を書くMichaelにわたしは一生ついて行きます。☆ライヴを観た @ Birmingham Academy2(09.10.03)

(3) 英国では今年リリースのJohn Cunningham通算5枚目のアルバム。過去4作はすべて廃盤という不遇の人。ネオアコ界の隠れた至宝と私的に思っています。今回のこのアルバムはビートルズやXTCなどが持つ英国独特のポップセンスを随所に散りばめながらもJohnらしいフォーク的な色合いも強く、素晴らしく魅力的なアルバムに仕上がっています。#3"Way to Go"のラヴリィなサビ部分を聴いただけで購入意欲をかきたてられます(笑)。

(4) 英国若手SSWの中でも抜群にイカすEd王子の、うっとりメロメロアルバム。今年の夏フェス(T in The Park)は正直言ってEd目当て(ここ強調)で行きました。「愛と喪失」がテーマのこの作品、翳を湛えたロマンチックぶりがたまりません。Edのハスキーな声で歌われるラヴソング(特に#1"Bittersweetheart"と#11"Metaphorically Yours")に魂持ってかれたのはわたしです。あんな熊男になっても、それでも素敵なんだから困ったもんだ。☆ライヴを観た @ T in The Park(13.07.03)

(5) Ed王子とどっちを先に書こうかと思ったけれど、Edの色気勝ち(笑)。相変らず静かで穏やかなAqualung世界ですが、1stアルバムより幸せ度が高い内容になっています。また先のひとりユニット風味よりバンドとしてのまとまりが出ていて、音にメリハリがあるように思います。Mattのロマンチックな声やピアノ、そしてソングライティングセンスも素晴らしく、この音が高く評価される英国音楽界は当分安泰という気持ちになりました。☆ライヴを観た @ Wolverhampton Wulfrun Hall(18.04.03)

(6) アイルランド出身のSSW、Damien Riceのデビューアルバム。多分遅咲きの人。アイルランドでは(二年前に発売)プラチナアルバムだそう。英国及び米国でも非常に人気が出ています。アコギ一本で弾き語るDamienの傍らには美しい女性ヴォーカルとストリングス。繊細でいて時に熱い歌に引きずり込まれること間違い無し。私的には#8"cold water"の歌詞が特に好き。フェスでは小さなテントで観れたけど、ああいうのも最後かもしれない。☆ライヴを観た @ T in The Park(13.07.03)

(7) 彼らをここに持ってくるか!?と自分でも思うんですが、初夏に初めて見たPV"One Horse Town"のレトロっぽさにやられてしまい、以来この夏の定番アルバム。英国も猛暑だったんですよ、今年。爽やかな猛暑(笑)。これからもこのアルバムを聴く度にこの夏のことを思い出す、そんなわくわくしてやがて切なくなる思いに溢れたアルバムです。☆ライヴを観た @ T in The Park(13.07.03)

(8) 再びShack。だって素敵なんだもん。これでもかというShack節が全21曲。本当に素晴らしい音楽職人だね。

(9) どこかひねりのあるポップで噛めば噛むほど味わい深いスルメのようなアルバム。重厚さと軽妙さが入り混じった実に個性的なAlfieワールドが展開されてます。ジャケイラストのサイケ具合も大好きです。かなりアート志向の人達なのかな。☆ライヴを観た @ T in The Park(13.07.03)

(10) タイトル名通り、このアルバムをもって解散のBen & Jason。あぁ、お願い嘘と言って…とどれだけ身悶えしたことでしょう。耳にしただけでBen & Jasonとすぐわかるギターチューン。胸かき乱されるすファルセットヴォイス。#3"You Are The Reason"などは泣きメロ全開の絶品ですね。もうこれが聞けないのかと思うと切ないっていうか、出会えた幸せの分別れの寂しさが胸に迫ります。

その他蛇足ながらPV(single) Best 5は

(1) Hey Girl / Delays
(2) Born Again / Starsailor
(3) Further / Longview
(4) Being Followed / Rocket Science
(5) Gay Bar / Electric Six

(4)と(5)はかなりのイロモノです(笑)。

(received '03.12.21)

Koroさんのプロフィール...英国在住。ホームページ『英国生活』を運営中。ネットを通じて知り合った仲なのに、何故か、ヒロくんと同じ中学の卒業生...という凄い偶然(笑)。

 

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