2004年なんでもTOP10

−2004年 に観た映画 TOP10 −

by ちえさん

1. ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還〜
1. シュリ
1. ラスト・サムライ
4. 宋家の三姉妹
4. キルビル Vol.2
4. シカゴ
4. i, robot
8. 初恋のきた道
9. ドリームキャッチャー
10. 武士〜MUSA〜

2004年に上映された映画だけでなく、DVDで観た旧作も含めています。
去年は全部で37本観たのですが、10作品だけ選ぶのも順位を付けるのもかなり苦労するほどに優れた作品と多く出会いました。

1. <ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還〜>
 三部作のラストを飾るに相応しい素晴らしい出来でした。文句なし!
 原作を知らない人は「最後が間延びしてる」なんて言ってたけど、あれでかなり短縮してあるんだから。

 <シュリ>
 数年前に爆発的にヒットした時には「どうせミーハー映画だわ」と見向きもしなかったんだけど、知人からDVDが回って来たので観てみると……エンドロールが終わるまで身動きができない程に引き込まれてしまった。俳優さんも凄い演技力!
 日本はもう、映画では韓国に勝てないと確信した。

 <ラストサムライ>
 これも「ハリウッドが描く武士なんて…」と冷ややかに見てたのだけど、知人からDVDが回って来てビックリした。今となっては日本人の中にすら、こんな風に武士を描ける人はいないと思う。
 ヤバイよ、日本映画界!様になってるトム・クルーズも凄いと思ったけど、私は真田さんが一番よかったと思う。

4. <宋家の三姉妹>
 中国で最初に銀行を創めた人と、孫文と、蒋介石。それぞれに嫁いだ宋家の三姉妹にまつわる実話から作られた映画だそうで。歴史の裏でこういう事が起きていたんだなーと、面白かった。マギー・チャンの体当たり的な演技も素晴らしい!

 <キルビル Vol.2>
 コロっと観に行くのを忘れてしまい、DVDで観ることになってしまったのだけど…とにかく可笑しくて笑いが止らなかったVol.1から一転して奥深いストーリが展開されていて、終わり方もとても良かった。
 しかし、ビルがあんなに人間的で可愛いらしい人だったなんて。

 <シカゴ>
 これも上映された頃には見向きもしなかった。一見アメリカンおバカ丸出し路線っぽいストーリーだけど、病んだアメリカ社会を痛烈に皮肉っていて、お笑いの中に硬派路線が覗えるのがいい。
 そして、レニー・ゼルウィガーの演技力と歌唱表現力には参った!

 <i, robot>
 観たい映画3本の中から絞りに絞って観たのは正解だった。
 影のある人間像の表現に挑戦していたウィル・スミス、今までの印象と違った一面を見せてくれて面白かった。現実に起こりそうな事だけに観終わった後味はとっても苦かったけど……それだけにのめり込めた。

8. チャン・イーモウ監督が新人のチャン・ツィイーを見出して、見事に開花させた作品。台詞がすごーく少ないのに表情や仕草だけで様々に変化する乙女心を表現したチャン・ツィイーは、ただ魅力的なだけでなく本物の女優さんだと思った。

9. スティーブン・キング原作の、ホラーのようなコメディのようなSFのような……色んな要素が混じった不思議な作品。知らない俳優さんばかりだったけど、それぞれに個性がよく表現されていて印象的だった!

10. これも「日本の映画界、ヤバイよ」と思わされた作品だった。
 すんごい若いスタッフばかりで作られた作品なのに、この表現力!!
 時代劇仕立てで男のロマンを描いたもので、一般女子から見ると「バカじゃない?」と普通は思いたくなるような結末なんだけど……
 最近男のロマンが解かり始めた私は涙しながら観ましたよー。
 カメラワークがまだ甘いところがあるけど、韓国映画の将来性をまざまざと感じさせられた一本。

(received '05.2.2)

ちえさんのプロフィール...翻訳家、シンガー/ソングライター、そして主婦...などいくつもの肩書きをお持ちです。ホームページ『ROSE HIP TEA ROOM』管理人。福岡県在住。

 

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