2004年なんでもTOP10

−2004年 ベスト・アルバム TOP10 −

by Torn and Frayedさん

1位 22-20s / 22-20s
2位 WHO KILLED....THE ZUTONS / THE ZUTONS
3位 TYRANNOSAURUS HIVES / THE HIVES
4位 BLUEBERRY BOAT / THE FIERY FURNACES
5位 KASABIAN / KASABIAN
6位 THE LIBERTINES / THE LIBERTINES
7位 HOW TO DISMATLE AN ATOMIC BOMB / U2
8位 AMERICAN IDIOT / GREEN DAY
9位 LIVE LICKS / THE ROLLING STONES
10位 SHARON STONES / 天野月子

1位 やっぱりブルースである。こんな音を鳴らすバンドが、しかも新人で登場したことが嬉しい。今のUKシーンからは少し距離を置いた位置にいる思うが、こんな音を鳴らすのもUKならでわ。かつて、ストーンズやクリームなど、UKのバンド達が憧れのブルースを追求していった姿にもダブるところもある。ブルースが誕生して101年。まだまだブルースは魅力的な音楽である証拠がこのアルバム。ライヴを見逃してしまったが、迫力ある演奏が聴けたらしい。次回は必ず...。

2位 リバプール出身で、コーラルとレーベル・メイト。同じように、50年代のポップ・ミュージックやら60年代の雰囲気を感じる。その為、最初こそコーラルの二番煎じ的な印象をもったが、コーラルにはない“黒っぽさ”やチープな“B級サウンド”がハマり、いつの間にか愛聴盤になったアルバム。安っぽいサックスがミソ。

3位 ロックン・ロールをなるだけデカい音で、速く、ハイ・テンションに...その潔さにヤラれた。サーマーソニックで観たステージは圧巻で、トリのザ・ミュージックを軽く喰ってしまうほど(確かにツマらないステージだったが)。無駄なものはそぎ落とし、シンプルなロックン・ロールの初期衝動を、わかりやすく示した。あの“ダサカッコよさ”も健在。

4位 最近よく聴いているのがコレ。変幻自在で、展開の読めない構成の曲が並ぶこのアルバムは、正直、失敗したと思った。コンセプト・アルバムらしく、歌詞の内容に呼応して曲の展開が変わるため、最初は難解に感じた。しかし、時折見せるポップな一面が救いとなり、何度か聴いていたら、急に視界が開けたようにこのアルバムの良さを発見し、ハマってしまった。クセになるアルバム。

5位 2004年はUKの、しかも新人の当り年。シングルを数枚出しただけで、入場規制のかかったサマーソニック。観れなかった雪辱を晴らそうと、風邪ひきにもかかわらず大阪公演を強行したら、熱でフラフラの状態。ホント、悲しくなるくらい縁のなかったカサビアンだが、一番聴いたアルバムは間違いなくコレ。けだるい横ノリのグルーヴが、たまらなくカッコいいアルバム。

6位 普通、2作目ともなると上手くまとめてくるもんだが、「そんなの関係あるかい」とばかりにヘロヘロな音。問題児ピートを抱える危うさが、バンド内にイイ緊張感を走らせたのを感じるアルバム。なによりもメロディ・センスの良さを感じずにはいられない。そして、一番UK臭さを感じるバンド。

7位 まさに、向かう所敵無し状態。初期衝動を取り戻しつつ、今までのキャリアの集大成的なアルバム。エッジの攻撃的なギターにボノのエモーショナルなボーカルは、現在このバンドを過去最高の位置に持ってきている。最新作がベスト・アルバムってのはU2だけかも。「兄さん」から「師匠」になるのも時間の問題か。

8位 主人公ジミーの生涯を描いたロック・オペラ。今さらロック・オペラも無いだろうと思ったが、さらなる成長のために選んだこの方法は正解だった。中でも組曲は、単なるメドレーに陥りそうなものを、展開の上手さとメロディ・センスの良さで最後までダレないで聴かせる手腕は見事。1回聴くと忘れないイイ曲、歌える曲を書けるってのは強い。

9位 ディスク1はグレート・ヒッツ、ディスク2ではレアな選曲と、ライヴ盤での40年の集大成的なアルバム。はっきり言ってライヴ盤の出しすぎで、手詰まり感のあるのは確か。だから始めてライヴ・バージョンの曲が多く収録されているディスク2しか聴いてません。でも、これまでのどのライヴ盤よりもギターの音が全面に出て、臨場感があるのも確か。しかしこのアルバムを聴いて、ライヴでは聴いてみたいが、CDでは聴きたくない曲があるのを改めて感じた。

10位 これは2002年にでたデビュー・アルバム。荒っぽい言い方をすると、メタルちっくなバックに乗せて、とてもポップなメロディを、今の女性アーティストにありがちな“椎名林檎以降”の歌い方で歌ったロック。これが見事なくらいハマり、2004年の前半を象徴するアルバム。長いこと洋楽ばかり聴いてきたが、これほど日本人アーティストを聴いたのも始めて。

(received '05.1.1)

Torn and Frayedさん(T.A.F.さん)のプロフィール...音楽とバイクのサイト『The sky's the limit』管理人。ストーンズの大ファンでいらっしゃいます。

 

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