2006年なんでもTOP10

−2006年 本 TOP10−

by Sweeperさん

1位 暴かれた9.11疑惑の真相 / ベンジャミン・フルフォード 著
人は見た目が9割 / 竹内一郎 著
模倣される日本 / 浜野保樹 著
世間のウソ / 日垣 隆 著
他人を見下す若者たち / 速水敏彦 著
99.9%は仮説 / 竹内薫 著
老人駆除 誰も語らない少子高齢化の本質 / 竹本善次 著
国家の品格 / 藤原正彦 著
下克上の世の中を生き抜く即戦力の磨き方 / 大前研一 著
世界の日本人ジョーク集 / 早坂 隆 著

(1位以外は順位なし)

2006年本BEST10、といっても、小説ゼロ(読みかけ1冊あり)の新書本ばっか、な1年でした。
別にそれらを読んで教養を深めようとか考えているわけではなく面白いから読む、ということに終始した。
そんななかで、面白い、で片付けられない1冊が現れてしまった、これはショッキングだった。これがホントならJFK暗殺のショックをはるかに超えるものだ。
暴かれた9.11疑惑の真相 ベンジャミン・フルフォード 著
これは、信じようが信じまいが構わない、けどこれを読んで何か考えて欲しいところである。

暴かれた9.11疑惑の真相 / ベンジャミン・フルフォード 著 扶桑社
実は9.11は仕掛けられた事だった、という衝撃的な本だ。
今年は映画でも「ユナイテッド93」や「ワールド・トレード・センター」という一般市民の立場の視点から描いた映画が公開されたけど、彼らはその「仕掛けられた罠」の犠牲者なのか?テロの犠牲者ではないのか?
多くは書けないけど、政府見解発表が全部正しいのか?という疑問を持ってみるという視点は9.11に限らず必要なことなのではないだろうか? 結構ショッキングですよ、この内容、これが事実であれば。大きな嘘は真実になる。

人は見た目が9割 / 竹内一郎 著 新潮新書
何か、ミーハーな感じのタイトルなのだけど、読んでみるとなかなか面白い。
劇作家でマンガやるという著者の経験や一般的な事象を踏まえた面白さはあります。
「女の嘘はばれにくい」という章はかなり面白かった、あれ結構参考になるかも、演出家としては嘘の見せ方をこうするけど実際は。。。という比較がなんとも痛快だ。
見た目というよりすでに「刷りこみ」の情報をいかに見抜くかという話にも及んで単なる見かけ論、ルックスとは?ということに留まらない本だ。

模倣される日本 / 浜野保樹 著 祥伝社新書
映画「マトリックス」や「ライオン・キング」がいかに日本のアニメから影響をうけたかという話から映画以外での考え方が海外の色々なことに言え今日を与えているか、また日本はかつて中国・韓国のものを「模倣」してきた過去にも触れて、「模倣される」「模倣する」流れをわかりやすく説明している。もうひとつのツッコミがほしいところだけど、現在は「模倣されている」日本文化がかつては「模倣していた」(まだ模倣しているものもあるけど)という模倣のループというか螺旋が説明されいるのがフェアな立場がいさぎよい感じだ。

世間のウソ / 日垣 隆 著 新潮新書
目次をみていてももう1回読み返してみたくなる
宝くじのウソ
自殺報道のウソ
安全性のウソ
精神鑑定のウソ
自動虐待のウソ
料金設定のウソ
・・・・
新聞、TVだけの報道は限界がある、というばかりでなく都合の悪いことは事実を曲げて報道がされているという事実をやはり認識すべきでしょうね

他人を見下す若者たち / 速水敏彦 著 講談社現在新書
帯のタイトルが刺激的( 「自分以外はバカ」の時代 ) とある。
なかなか面白かった、ただ本の後半はやや繰り返しになってくるのでどうかなとも思ったりもしたけど。
心理学的なものでこう断言するといものではないと前置きしながら普遍的なものから時代的なものと分けて考察しているのがフェアな感じがした。「近頃の若者は・・・」といつの時代でも言われがちではあるけどそこはキチンと分けて分析しているように思えた。ただそれだけで「若者論」を断じてしまうのはどうかな?と思えるところもあったり(それは著者も半分認めているけど)、こういう読みやすい価格の本で世間に投げかけるということではこの本かかなり刺激的で有意義なものだと思う。

99.9%は仮説 / 竹内薫 著 光文社新書
これは導入部分が凄く簡単な例をあげているのでスルスル読んでいくと後半以降かなり込み入った話だったりする。
科学が立証できないものは無い、ということは過去の歴史的なものからみるといかにはかないものかという例をあげていっている。僕らはまだまだ知らない事が多いのですよ、くらいな気持ちでいるほうが良いかもしれない

老人駆除 誰も語らない少子高齢化の本質 / 竹本善次 著 光文社ペーパーブックス
誰も触れたくな具体的な数時、用意されている更なる制度、増税、年金カット、年金率引き下げ子どもを産みたくないと思う家族の増加、労働力現象にともなう国際競争力の低下
結局は今現役の政治家の自分らの首が安泰であれば何もしないからこんなことが起きてしまう。
で、だれが一体その事に異を唱えるのか?
という本、新聞やTVが語れないことがここにはあります。

国家の品格 / 藤原正彦 著 新潮新書
すでにベストセラーになっている本、気になって読んでみた。
言うなれば当たり前のことが書いてあるけどその「当たり前」が最近通じなくなってきている、という著者の嘆きが書いてある。ホリエモンや欽ちゃんに似た人の行為を「卑怯」と断罪し、欧米の考え方に?をつけて、「情緒」を持ち合わせている日本人であることを誇りに思うべき、と説く。講演会からの起草みたいなので読みやすい本だ。具体的なエピソードなんかも面白くあっという間に読んでしまった、また読み返しても面白い。

下克上の世の中を生き抜く即戦力の磨き方 / 大前研一 著 PHPビジネス新書
この大前さんの言い方、切り口は過激である。
その辺のサラリーマンは。。。というばっさりした見下したかのようなフレーズ
でも悔しいかな当たっているので反論できなくなる。言うなれば煽られっぱなしの本だ、言い返す言葉もない。
この本(というかこの人が書く本は全てそうだけど)を読んで少しでも考えるようになれば良いのかな、と思わないとやってられない気もする、ちょっと落ちこむけど。
通貨についてのエピソードで興味深かったのは「アメリカは貿易をしていない」ということ。何故か?「世界の貿易が基本的にUSドルで行われているから」確かにそうだ
上海で買おうがオハイオで買おうがUSドルで買える、そこに通貨リスクが存在しないということ、リスクを負っているのは常に相手側であること(日本も含む)。トヨタも通貨変動の影響を受けないそうだ。通貨が振れるようになると北米生産と日本からの輸出を調整して相殺するからなのだそうだ、考えてみればそうだな、ということが悲しいかな凡人には言われるまで気がつかないのである。。。

世界の日本人ジョーク集 / 早坂 隆 著 中公新書ラクレ
イタリア人は。。。。
フランス人は++++
アメリカ人は*****
日本人は¥¥¥¥
中国人は@@@@
という比較がやたらオカシイ。
文化の衝突とか人種比較なんかを深刻に言うより笑い飛ばしてしまおうというのが痛快だ。
他の本にも書いてあったけどネタとして「ケインズとマルクスがあの世で出会って自分の『理想の国家』を体現した国家は?」ということで「日本」という回答だったというのは笑ってしまった、日本ほど社会主義的な構造をした国家は無いと言われている(らしい)。確かに横並びの発想、官僚主義、終身雇用など当てはまる事が多いのだ。
そう、笑い飛ばしてもいいのだけど、笑えない(皮肉たっぷりだったりするので)ことも多いので考えさせられる事が多い内容だったりする。

(received '07.1.19)

Sweeperさんのプロフィール...故・ウクレレ前田さんのブログ『裏声喫茶』の常連さん。6年続けて『なんでもTOP10』に参加いただき、こっちのほうでもすっかり常連さん。どうもありがとう!

 

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