2006年なんでもTOP10

−2006年 に触れた音楽で覚えてるもの TOPいくつか

by Toneさん

Reb Beach / Masquarade
Therion / The secret of the lunes
Wondermints / mind if we make love to you
RATT / Out of the celler
Air Pavilion / Sarrph Cogh
未藍千紗 / 森羅万象
note / offence
Heavens Gate / Live for sale!
The Darkness / One way ticket to hell and back
Oliver Hartmann
John Norum / Face the truth
Dokken / Back for the attack
Cryptopsy / And then you'll beg
Metal Safari / Return to my blood
The Music / Welcome to the north
22-20's / 22-20's
The libertines / The libertines
Silvertide / show and tell
Living Colour / Vivid
(写真)
Scorpions / Unbreakable
Deftones / White pony
Billy Idol / Charmed Life
Royal Hunt / Best
Mars Electric / Beautiful Something

(順位なし)

2006年に聞いたCDの中で、その中でも、覚えているものを思い出せる限りで適当に列挙。
2006年の初頭、某人物に、いらないのあげるよってCDを60枚くらいもらう機会がありまして、その中には、ここ数年の話題作なんかも含まれていました。
とはいえ、そのもらったCDをまだ半分も聞けてないんですが。
なので、数年前に売れた作品を、今更取り上げたりしていると思います。

Reb Beach / Masquarade
2001年くらい発表の元Wingerとして知られるギタリストのソロ作品だけど、これが、思いのほか良かった。
音楽性の幅、テクニック、ミュージシャンシップ、等、バランスが取れていて、うん、これは、長く聞けるなー。
ギタープレイってのは、サーフィンみたいなスポーツみたく爽快感があるね。
なにげに、昨年のベスト5に入るかも。

Therion / The secret of the lunes
北欧のシンフォニックメタルの勇者の2001年くらいの作品らしいです。
北欧神話をテーマにして、オペラやオーケストラがメタルと一緒に鳴り響く内容は超濃かったけど、本気で暗くて血まみれで怖かったです。

Wondermints / mind if we make love to you
なんでもBrian Wilsonのsmileも手伝ったらしい、そのへんの人脈のそのへんの音を作る人達。
すっごい良かったです。
こういう繊細なギターポップみたいなのって、日本の風土には合うかもしれません。
The BeatlesのGetting Betterのカバーが入ってるんですが、音も古臭く作ってあって、わかってても一瞬本物かと思っちまいました。
すっごい良いんだけど、マニアック&骨董すぎて売れないんだろうなと想像。
これも、昨年のベスト5に入るかも。

RATT / Out of the celler
21世紀に入って久しいのにLAメタルの代表格RATTを聞いてみました。
華やかで初々しくて、時代の空気にドキドキです。
この頃のロックにあって、今は無いものって、確実にあると思います。
もともとがVan HalenとJudas Priestのおいしいところをいいとこ取りしたようなバンドだし、嫌いなわけはない。
噂されていたオリジナルメンバーによる再結成は、どうやらご破算になってしまったようです。
フォアン・クルーシェさんに会いに行きたいです。

Air Pavilion / Sarrph Cogh
Tak Yonemochi師匠の、'94年の、完全海外バンドによるアルバム。
あくまで世界を狙った挑戦に、胸が熱くなりました。
これもベスト5に入るやね。

未藍千紗 / 森羅万象
サシャ・ピートのマスタリングでメタル系レーベルより世に出ることになりました。
売れてほしいんですが。
あといまどきやっぱ完全アナログレコーディングって音が凄い。
http://www.black-listed.jp/shop.html

note / offence
10代の頃の地元のバンド仲間と久しぶりに再会しました。
前身バンドでも売れていたの知ってるけど、がんばってるね。バカ売れしてもおかしくない。
また絡もうぜ。
http://www.note-net.jp/pc/top.htm

Heavens Gate / Live for sale!
2006年、RhapsodyとかAngra、Edguyとかのプロデューサーとして知られる、ヘヴィメタル界の大物プロデューサー、サシャ・ピート氏とお友達になり、大物たちがレコードを作っているそのスタジオの現場にお邪魔してきました。
意外とひょうきんだった彼の、若い頃にやっていたバンド、Heavens Gate。
ジャーマンメタルで、Blind Guardianと並び称されるバンドだったらしい。
正直、僕はBlind Guardianあたりから、ヘヴィメタルがつまらなくなってしまっていた。
Heavens Gateを聞いていたら、キャラやカラー的にこちらの方が好みだし、もっと後までメタルを好きでいられたかもしれない。
彼と仲間たちの、若い頃の、この日本での演奏の記録です。

The Darkness / One way ticket to hell and back
そのサシャ・ピートもお気に入りだと言っていた、ダークネスのセカンド。
今時、ロックというのもを、こんなに王道として、スケール大きく鳴らすだけでも、とても偉大だと思う。
内容もかなり良いと思うんだけど、中心人物脱退してしまったらしいですね。

Oliver Hartmann
サシャのところで、完成したばかりのマスターを聞かせていただく、という贅沢な。
すっごい良いんですけど。
こういう本当に良い大人のロックって、あまり大規模には売れませんよね。
http://www.oliverhartmann.com/HARTMANN/start.html

John Norum / Face the truth
Europeのギタリストとして知られるジョン・ノーラムの、'93年のソロアルバム。
すっごく生真面目なハードロックが展開されていて、こんなに真面目で真摯な姿勢は、とても好感が持てて、こんなミュージシャンがいるからこそ、ハードロックはやっぱり素晴らしいだよな、と思わせてくれた。
ギタープレイも、真面目一筋で、とっても勉強、参考に、なりました。
よく聴いたし、これもベスト5に入るかなあ。

Dokken / Back for the attack
LAメタルを代表するバンドのひとつ、ドッケンの、代表作のひとつ。なんですが、僕は、それほど、ピンと来なかったところがありました。
シンガーも、ギタリストも、技量は凄いんですが、なんというか、ドン・ドッケンも、ジョージ・リンチも、間違いなく一流のシンガーでありギタリストですが、バンドとしては、必ずしも一流ではないなあ、と。
とはいえ、やっぱハードロックはいいなあ、と思います。

Cryptopsy / And then you'll beg
バカテクデスメタルバンドの、'99年くらいのアルバムなのかな、笑いました。ここまでの暴力をやってのけるには、高い知性と技量が必要でしょう。
よくやるよなー。

Metal Safari / Return to my blood
ヘヴィロックといえば。
2006年にライヴを目撃して、とても感銘を受けたバンド。
現代的な攻撃性を持つ、Pantera的なメタルバンドですが、その整合性というか、美学が感じられて、美学と暴力性のバランスに、なるほどこれが日本人のやる正しいヘヴィメタルかな、と。
そういう意味でも正統派だと思うし、今日本のメタルシーンの中でも、最も期待していいバンドなんじゃないかなあ。
メタル系のメディアはメタル復権を願うんならもっとこういうバンドを取り上げてよ。
どっかで絡みたいですね。
http://www.metalsafari.com/

The Music / Welcome to the north
例のグルーヴィなハードロックをやる、らしい、バンドの2004年に出ていた2枚目。
たとえば、同じく2004年に出たアルバムを聞いてみたSilvertideなんかが、器用に古いロックをうまいこと演じてみせているとしたら、このバンドは、全然器用じゃないし、不器用にオリジナリティをやろうとしているし、その分、他の若いバンドよりはやっぱ頭ひとつ抜けているような気がします。
オシャレだった1stの方が売れたみたいで、本格的なスケールの大きいハードロックやろうとしたこの2ndはあまり売れなかったらしいですね。
本来であれば、時代の本命にならなきゃいけない存在なんだろうけど、正直、本命になるためにはいろんなところで実力不足を感じます。
とはいえ、別にストーンローゼズも好きだしZeppelin好きな僕としては、全然嫌いになる要素はなく、ジャケも含めちょっとsuedeと共通する匂いもするところもあり、僕としては結構好きになっちゃいました。

22-20's / 22-20's
なにこのシブいバンド。
UKっぽいよね。
アメリカでは売れなさそうだね。

The libertines / The libertines
ヘタウマ具合に涙が出てきました。
全然悪くないし、素敵なんだけど、こういうバンドなら90年代の日本のインディーシーンにたくさんいたような気もする。
良しあしよりもこういうのが表舞台に出てきたというのが意味があるんだろうな。

Silvertide / show and tell
期待の若手ハードロックバンドの、2004年のデビュー作。
とても古臭いアーシーなロックをやっていて良いんだけど、なんか、器用すぎて逆に小粒な印象を受ける。
とはいえ嫌いじゃないけど。

Living Colour / Vivid
これが、昨年聞いた中での一番かなあ。
80年代のハードロック華やかなりし時代においても、圧倒的に異端のバンド。
レッチリになるにはハードロック過ぎるし、ボンジョヴィになるにはアーティスティック過ぎる、ていうか黒人のハードロックバンドっていう自体が既に普通じゃないし。
でも、確実に時代を切り開いたバンド。
当時のエネルギーって凄かったと思う。
自分がやってるバンドが、よく、似てるって比較されて、気になってはいたけれど。
このバンドはもっと調べてみたいな。

Scorpions / Unbreakable
ベテランハードロックバンドの、2004年の作品。
すごい貫禄でした。
やっぱいいよね、ハードロックって。
昔ながらの良かった時代のハードロックを聴いた気分。

Deftones / White pony
なんか凄かった。
なるほどヘヴィロック界のレディオヘッドって(笑)
これがハリウッドの力というものか。
この頃って、Pro Toolsが本格的に世界中のスタジオで導入されて、すごく先進の音像を皆作ってたよね。
その風潮も今じゃもう落ち着いてしまってるけどさ。

Billy Idol / Charmed Life
なんかふらっと気まぐれで拾ってきた'90年の作品。
大衆的に、すごくシンプルでわかりやすいストレートな歌ものロックを展開している感じ?
時代も感じるし、都会的な匂いも感じるし、パンクやポストパンク的な要素も感じるし、でも大衆的でシンプルで薄っぺらい気もする。
結構好きです。

Royal Hunt / Best
そっち系メタルバンドのベスト版。
そっち系のメタルはちょっとあれなんで、仰々しいだけでつまらなかったんですが、そうはいってももうちょっと聞き込んでみようと思います。
一応メタル系好きなはずなんで。

Mars Electric / Beautiful Something
2000年くらいの作品。
結構鳴り物入りでデビューしたっぽいライナーが書いてあるんですが、その後は失速だったみたいですね。
結構良いし、僕は結構好きなんですが。
ヘンなルックスとヘンな声のヴォーカルとか、結構ツボなんだけどなあ。
でも、確かに突出した部分というのはあまり無いかも。

適当に思い出したあたりで
そのへんでしょうか。
他にもいろいろ聞いたと思うんだけど、省略な方向で。

(received '07.2.7)

Toneさんのプロフィール...道楽でバンド活動(http://www.imaritones.com/)もちまちま続けつつ、地味なVan Halen個人的ファンサイト(http://www.imaritones.com/vh/)をやっていたりします。昨年ドイツでTak米持氏とSascha Paeth氏に作ってもらったレコードをどっから出すのか出さないのか現在奮闘中です。(Toneさん御本人による紹介)

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