2007年なんでもTOP10

−2007年 出会ってよかった〜〜♪って思った本 TOP5 −

by ひろこさん

1 ダイアナ・ガバルドン 「アウトランダー」シリーズ(ヴィレッジブックス)
2 アリス・キンバリー 「ミステリ書店」シリーズ(ランダムハウス講談社)
3 キャサリン・コールター 「FBI」シリーズ (二見ミステリー)
4 エリザベス・ジョージ 「リンリー警部」シリーズ (新潮・ハヤカワ)
5 NHK朝のドラマ 「ちりとてちん」

1 「アウトランダー」はとても長〜〜いシリーズで、現在翻訳されているものだけでも12冊あります。特に前半の「時の旅人クレア」と「ジェイミーの墓標」が好きです。
最初は「タイムトラベラーもの」なんて〜!って思って読む気はまったく起きなかったんです。ところがふとした気の迷いが運のツキ、ではなくて本物の運命の出会い♪になりました。
(詳しいあらすじは書店サイトで読んでいただくことにして・・・)物語はタイムスリップした18世紀のスコットランドから始まります。戦争もあるし貧しいし・・・過酷な場面が続きます。私は”恐い”のや”痛々しい”のが大嫌いな臆病者なのに、ハラハラドキドキなんて言葉ではとても言い表せないようなショッキングな出来事、苦難ばかり出てくるので、正直、途中で読むのをやめようと何度も何度も思ったんです。でもその一方で、私ののんきな生活とはまったく比べものにならない、「生きている」ことを毎日毎日実感できる主人公の人生がとてもうらやましくもありました。(日本語で出ている分だけですが)がんばって読み通して本当によかったです。

2 舞台は昔からある古い書店。そこの書店主(かわいい未亡人)と書店に住み着いている幽霊(死ぬ前は探偵だった)が主人公です。この幽霊がハードボイルドちっくで、とってもかっこいいんです!!こんな素敵な幽霊なら私もとりつかれてみたいなあ〜☆
この書店はミステリ小説専門の書店なんです。日本にもこのような書店があるのでしょうか。資金があれば(経営が大変だと思いますが)私も開業したいものです。(もちろん洋楽CDコーナーも作りたいです♪)

3 主人公はFBIのプロファイリング捜査官です。アメリカでは似たような事件が実際に起きてるのでしょうか〜〜つい心配してしまうくらい異常な事件が題材になっているのですが、幸い、殺害など恐い場面の細かい描写がないので(なるべく想像しないように努めて)安心して読むことができました。
毎回まったく関連のない複数の事件を展開させながらどんどん進んでいくので、この作者はすごいなあって思いました。恐ろしい事件と向き合いながらも、家族の絆や友情をとても大事にしているところもいいんです〜。

4 ミステリー小説界に、「アガサ賞」という文学賞があるんです。対象になるもののおおまかな定義は、あからさまな性描写とかおぞましい流血シーンや暴力の場面がない作品・・・ということになっているそうです。
古本屋さんで第1回受賞作品を見つけました。↑こういう定義があるのですから、勝手に”安心”して読み始めてしまいました。・・・それが間違いのもとだったんです〜〜☆
最初から漂っていたなんだか暗〜い雰囲気に気づくべきでした。結末はとても陰湿で恐ろしく・・・こんなに事件に嫌悪感を抱いた本を読んだのは初めてでした。でも、警部やその友人たち主要人物の人物描写がとても細かに書かれていたから、最後まで関心を失わずに読み通せました。このシリーズも長〜く続いていて、主要人物たちが今後どんなふうに関わっていくのかが楽しみです。

5 朝ドラのノベライズ本です。本心は、これを1位にしたいくらいです〜☆
ふだんはめったに朝のドラマを見ることはなかったのに、今回の「ちりとてちん」はすっかり夢中になってしまいました。笑える場面がたくさんあって、ぽろっとほんとに涙が出てしまう感動の場面も同じくらいたくさんあるんです。
特に、このドラマの中に出てくる落語家「草々さん」がきまじめでとてもかっこよくて・・・目をハート型にして毎日テレビを見たりノベライズ本を読んだりしています。今まで好きになった俳優さんはたくさんいますが、「お嫁さんになりたいなあ〜!!」って思うほど好きになった人は初めてなんです〜〜きゅん♪♪

(received '08.1.25)

ひろこさんのプロフィール...私・ヒロくん(師匠)と同じく(笑)、'80年代に富山ローカルで絶大なる人気を誇った洋楽番組『KNBポップス・シリーズ』を聴いたのが、洋楽にハマるキッカケという主婦。

 

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