2007年なんでもTOP10

−2007年 に触れた音楽TOPいくつか−

by Toneさん

1位 +/-{plus/minus} (写真)
1位 let's build a fire / +/-{plus/minus}
1位 Self-Titled Long-Playing Debut Album / +/-{plus/minus}
1.5位 You Are Here / +/-{plus/minus}
1.5位 Holding Patterns / +/-{plus/minus}
1.5位 As Seen on Television / +/-{plus/minus}
1.5位 Self-Titled Debut Digital Video Disc / +/-{plus/minus}

以下順位なし
Stevie Ray Vaughan / Live Alive
bloodthirsty butchers / ギタリストを殺さないで
Our Lady Peace / Happiness...Is Not a Fish That You Can Catch
purevolumeで聞いたたくさんのバンド
Van Halen / デイヴ復帰ツアー
Arrested Development / なんかの輸入版のベスト盤
Living Colour / Stain
Rush / ベスト盤
Winger / Winger
Electric Eel Shock / Beat Me
Burt Bacharach / なにかのボックスセット
note / offence

1位 +/-{plus/minus}
出来過ぎかもしれないがこのバンドとの出会いは、3月に見たテキサス州オースティンでのSXSWでのライヴだった。
大好きなbloodthirsty butchersと一緒にライヴやってたりしたから名前だけは知っていたんだけど聞いたことは無かった。逆に予備知識なしでいきなりライヴをしかも SXSWという場で見ることができたよかったと思う。
ブッチャーズのTシャツを着て最前列で見た。ライヴが始まってすぐにもう僕はぶっとんでいた。「信じられねー!」を連発してぎゃーぎゃー騒いでいた。
だいたいがフロント二人が東南アジア系(フィリピン系アメリカ人らしい)ってそれだけですでに新しい世界観が演出されちゃってるじゃん、ずるいじゃん、と思った。うまくいえないんだけどやることなすこといちいち自由で新しいんだ。
めちゃめちゃ楽しかった。ブッチャーズと比較しても2,3枚こちらの方が上を行ってると思った。
セットリストは初めてだったから覚えていなけれどlet's build a fireの曲中心でmegalomaniacもやっていたと思う。
日本に戻ってすぐにlet's build a fireを買った。
こんなにひとつのバンドに夢中になるのは本当に久しぶりだった。今までの人生で何度目かというかそんなにない。
そしてplus/minusは僕の人生の中で、少年のころに夢中になったVan Halenと同じくらいに大事なバンドになった。
そしてインターネットで検索してみると、少ない情報の中でどどーんと出てきたのは+/-やVersusについて書かれたヒロくんのページでした(笑)
というわけで+/-の作品はだいたい入手した一年でした。
以下その紹介。

1位 let's build a fire / +/-{plus/minus}
2006年の秋あたりに出たっぽいplus/minusのサードアルバム。
今年の1位はぜったいこのアルバム。
今までの人生の中でもいちばん重要なアルバムのひとつに違いない。
結構あっさりとしたさわやかな音像だから人によってはあっさりと聞けてインパクトが無いのかもしれない。
そして今になって他のアルバムと比較してみると、前作のYou Are Hereと比較してもえらい遠くまで来ていることがわかる。
打ち込みの比率が高かった前作よりも、断然生楽器中心になっていて、打ち込みはそこに効果的にちりばめられている。そしてバンドとしてのスケールが格段に大きくなっている上に、曲つくりにも成熟した余裕と新鮮さが両立している。そして、チャイニーズ的なトラの絵のジャケットにも象徴されてると思うんだけど、アジア的、東南アジア的な新しい世界観がばっちり提示されているように思う。だから基本的に暖かい南国のような音がする。聞いたところによるとBaluyut兄弟はデトロイト出身で+/-はニューヨークを拠点として活動してるバンドのはずだけどもこのアルバムの音はめっちゃ南国だ。変拍子を結構多用するバンドだと思うんだけど自然すぎてうっかりしてるとそれが変拍子であることすら気づかない。前身バンドのVersusから考えても、キャリアとしてインディーズの精神と世界観を象徴するバンドのひとつだと思うし、こうしたアジア的世界観を見事に表現してくれた点でも、もうなんというかマジで惚れました。成熟具合といい、精神性といい先進性といい、どれだけの人が賛同してくれるかわからないけれど、これはものすごいアルバムだと思います。

1位 Self-Titled Long-Playing Debut Album / +/-{plus/minus}
これも1位にしちゃってもいいかな、2002年のplus/minusのファーストアルバム。まだバンドというよりは、James Baluyutのソロプロジェクトだった頃。
たぶん結構入手困難。たまーにHMVとかにもあるっぽいんだけど、見つからなかったのでTeenbeatのサイトから直接買っちゃった。
やっぱなんか世界観新しい。なんか特別なもんがある。
このファーストはベッドルームミュージックらしさがあって、ちょっと内容が観念的だけど、とてもすがすがしくて、とてもきれいだ。
The Queen of Detroitとか、すばらしい名曲だ。

1.5位 You Are Here / +/-{plus/minus}
2004年頃に出てるplus/minusのセカンドアルバム。ちなみに日本版。
ヒロくんのサイトでも高く評価されてましたね。
ファーストの後のEPから本格的なバンドになって始動したらしいんだけれど、このアルバムはすごく新しいことに挑戦しているのがわかる。Scarecrowという曲に至ってはリズム構成がどうなっているのかさえわからない。
バンドサウンドと打ち込みがちょうど半々くらいの割合。
日本版にクール&ウォームとキャチコピーがあるように、やさしいあたたかさとおしゃれ感がうまい具合にミックスされた作品。それにプラスしてインディーズらしさといったところかな。そして自分の人生の中で触れた中でも最高峰の曲のひとつに数えたくなる不朽の名曲Megalomaniac(Patric Ramos恐るべし)、それからWalk in a Straight Lineみたいな化け物級の名曲がいくつか収録されている。でも全体的にチャレンジしてるぶん若干内容が散漫な気がするので他との相対的な比較で1.5 位。

1.5位 Holding Patterns / +/-{plus/minus}
ファーストアルバムの後に出た日本デビュー盤のEP。
キャッチーかつオシャレな彼らの代表曲のひとつI've been lostが収録されている。

1.5位 As Seen on Television / +/-{plus/minus}
セカンドアルバムの後に出た日本企画のEP。
+/-としては最初に発表した曲だったらしいAll I Ever Knewはファーストと同様の方向性だけど非常に繊細できれいな曲だ。Far Into the Fieldsなんかも恐ろしく美しい楽曲。

1.5位 Self-Titled Debut Digital Video Disc / +/-{plus/minus}
というわけでDVDも買っちゃった。Teenbeatの通販で。インディーズのDVDは安い。たぶんAmazonでも買えると思う。
彼らのビデオクリップは、しっかり作ってあるのもあるけれど、特に初期のものとかは、ものすごく金がかかってない。見るからに金がかかってない。ツアー先で宿泊したモーテルの看板を写しただけと思しき"Yo Yo Yo (Please don't fall in love)"のビデオなんかが象徴的。でも、そこがいい。
メンバーそれぞれが家?からスタジオにたどり着くまでを映しただけの"She's Got Your Eyes"とか、ツアー中の車窓からの景色をひたすら並べただけの"Trapped Under Ice Floes"とか。さすがに最近のやつは、少しは金がかかってるっぽい感じになってますが、でもやっぱ相変わらずアイディアの新鮮さとDIY精神が感じられて良いのです。ポラロイド写真をひたすら燃やしただけの"Let's Build a Fire"とか結構泣けてきます。ほとんどのものはYouTubeで見れると思うけどね。

以下順位なし

Stevie Ray Vaughan / Live Alive
SXSW行ったときに地元の人にオースティンのヒーローということで聞きなといわれて帰ってさっそく聞いてみた。
適当なライヴ盤を選んで聞いてしまいましたがすばらしいっす。
その後ブルースギタリストをたくさん聴きました。
アルバート・キングがいっちゃん気に入った。

Public Enemy / New Whirl Odor
これも同じく3月にテキサスのSXSWで見ちゃった。
いまさらPEを見れるなんて。しかもアメリカで。
いまさら"911 is a joke"を一緒に歌ってしまった。
しかもSXSWの参加者全員にアルバムくれちゃった。
2005年のアルバム。
相変わらず闘ってる音で最高です。
あと現地で見た昔聞いた有名な人といえば、Thomas Dolbyも至近距離で生で聞けました。
でも同時にその他たくさんの人たちを見逃してるけどね。

bloodthirsty butchers / ギタリストを殺さないで
ひさ子さん加入後のアルバムの中でいちばん良いと思うしいちばん好き。
日本でロックをやるってことがどういうことなのか、そのすべてが詰まってる気がする。
plus/minusを好きになっちゃったんで相対的に自分の中の順位は下がっちゃったけど。
今年は2月にライヴを見たけどアルバム出た後は見てないな。

Our Lady Peace / Happiness...Is Not a Fish That You Can Catch
前から気になってはいたので、そのへんでアルバム一枚見つけてきて聞いてみたけど、新しい世界観のオルタナな感じでよかったです。

purevolumeで聞いたたくさんのバンド
自分のバンドでpurevolumeを始めたので、結構いろいろ聞きました。
海外(というかアメリカだけど)の流行りがすばやくわかるのがいい。
皆さんもどうっすか。登録してる子は10代の若い子がほとんどだけどね。
あと、最近の傾向なんだろうけど、アメリカとか東南アジアの子にかえって日本のヴィジュアル系バンドのことを教えてもらうことが多かった(笑)

Van Halen / デイヴ復帰ツアー
大好きなバンドですが、David Lee Roth復帰しちゃいましたね。
見ました。見るのは3度目です。これでヴォーカリスト3人(デイヴ、サミー、ゲイリー)を全部見れました。
諸事情によりどこで見たかは内緒です。

Arrested Development / なんかの輸入版のベスト盤
昔から気になってた古いヒップホップの人たちですが、やっと適当なベスト版を手に入れて聞きました。やっぱ良い。
同様にLL Cool Jのベスト版も拾ってきて聞いたがやっぱ良い。

Living Colour / Stain
今年もリヴィング・カラーのアルバムをなんか買ってみた。Stainと、あとPrideっていうベスト盤。どっちも良い。やっぱ尋常じゃないこのバンド。

Rush / ベスト盤
今年は身の回りに、「Rushだ、Rushだよ」という人が3人以上居たため、じゃあ本当にRushなのかもと思いいまさらながらRush入門してみました。
適当にあったのがThe Spirit Of The Radioという選曲が微妙らしいベスト盤。
もちろん気に入ったんですが、流してたらなぜかうちの嫁さんがやたらと気に入ってしまいました。来年はなんかまともにアルバムを買ってみよう。

Winger / Winger
メタル華やかなりし頃の美形グループのひとつWinger。
その評判のいいファーストを嫁さんが買ってきました。
これは良い。なんかTOTOとBon Joviのいいとこどりな気がする。
あと知ってはいたけどReb Beach凄すぎ。
RATTと一緒に来日したけれど諸事情で見逃す。
今年は見れる機会あったのに見逃したバンドが結構あった。
Enter Shikariとかbloc partyとか。

Electric Eel Shock / Beat Me
SXSWとか海外志向のバンド活動とか調べててすぐに知った、海外でやたら知名度のある日本のロックバンド。もちろん日本ではほぼ無名(泣)そうこうしてたら友人知り合いつながりで普通にお会いすることができライヴも見れました。Beat Meはひとつ前のアルバム。曲はシンプルだけどすごく男らしいガレージロック/メタルで気持ちいい!

Burt Bacharach / なにかのボックスセット
大好きなミュージシャン熊谷幸子さんが敬愛する作曲家としてあげていた、問答無用に有名なポップミュージックの歴史的コンポーザー。そろそろ聞かなきゃと思い、無難な3枚組みボックスセットを入手。人生は旅だなって感じる。この人の曲を聞くと人生は素敵だなってまだまだ思える。ものすごーく大好きになりました。

note / offence
地元の昔の友人がまた一人メジャーデビューしました。
応援してあげてください。
http://www.note-net.jp/

おまけ
自分のバンドですが、自主レーベルからアルバム出すことにしたんで、聞いてやってください。
http://www.imaritones.net/
http://www.myspace.com/imaritones
http://www.purevolume.com/imaritones

以上。
あと他にもいろいろあったと思うけど省略です。

(received '07.12.29)

Toneさんのプロフィール...バンドやったり自主レーベルはじめてみたり海外移住したかったり最近クリスチャンになったりしてる人です。(御本人による自己紹介)

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