2007年なんでもTOP10

−2007年 読んだ本 TOP10−

by ヒロくん(師匠)

(1) 中田 薫・中筋 純『廃墟本2』
(2) 山村調査グループ・編『村の記憶』
(3) 歌野晶午『密室殺人ゲーム王手飛車取り』
(4) 鮎川哲也『朱の絶筆』
(5) 湯前悟郎『廃墟探索 西日本篇』
(6) インディヴィジョン・刊『ニッポンの廃墟』
(7) 北尾トロ『裁判長! これで執行猶予は甘くないすか』
(8) 横見浩彦×牛山隆信『すごい駅!』
(9) 城 繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』
(10) 速水敏彦『他人を見下す若者たち』

 2007年に読んだ本のTOP10です。2007年は5月頃から廃墟にハマってしまい、その手の本を(このランキング外にも)たくさん買いました。改めてこうして眺めてみると、いかに傾向が片寄ってるかがよく分かる(苦笑)。

(1) 栗原 亨氏がインターネット経由で廃墟ブームに火を点けたとしたら、雑誌連載という活字メディアでブームに火を点けたのがこのコンビ。私が初めて買った廃墟関連の書籍であり、そのぶん他の本よりも繰り返し何度も読み返した。前作『廃墟本』と、中田 薫氏の『廃墟探訪』もその後購入。
(2) 富山県内の廃村について、元・住人たちの証言を得ながら検証。この本で紹介されている廃村をひとつぐらいは訪問したいと思ってたんだけど、いまだに1ヶ所も廻れてません(苦笑)。
(3) 近年の歌野晶午は、信濃譲二シリーズの頃がウソのように冴えてますが、この作品もキレてます。実際にこんなゲームやってる連中が居たら、ヤダなぁ...(苦笑)。
(4) 名探偵・星影龍三シリーズもの。名作『リラ荘殺人事件』に勝るとも劣らない傑作ですが、自分の生み出した名探偵をここまでイヤな奴に描かなくても...と思ってしまいます(苦笑)。
(5) (1)と同時購入したけど、地域的に偏りが大きくて(1)ほどは読まなかった。『東日本篇』の出版が期待されてたけど、出版元が新風舎なもので...(苦笑)。このTOP10内にランクされた10冊のうち、唯一の絶版です(苦笑)。
(6) 『東海秘密倶楽部』を運営してるインディヴィジョンが編集したこの本、廃墟の所在地が特定できる詳細な地図を掲載したことで、「廃墟の所在地を明かすべきか?/隠すべきか?」と、廃墟ファンの間で論争が起きました(苦笑)。廃墟関係の本は、他には、栗原 亨氏の『廃墟紀行』と『廃墟の歩き方』の2冊も購入。
(7) 裁判員制度が始まるんだから、こーゆーの読んで勉強しなきゃなね...(苦笑)。
(8) マンガ『鉄子の旅』で一気に「有名人」となってしまった横見浩彦と『秘境駅訪問家』牛山隆信の共著。全国のJR&私鉄にある一風変わった駅を濃ゆく紹介してくれています。
(9) (9)と(10)はルーズな意味での現代若者論ですが、こちらの著者のほうが「講演慣れ」してるようで、読んでて理解し易い。
(10) (9)と比べると、学術論文でも読んでるかのような固さがあってどうも読みにくいです。

 ちなみに、2007年に読んだ本のうちのワーストは、松本清張の『渦』です。視聴率に対する着目はいいんですが、それに絡んだ殺人事件の解決がどうにもお粗末で...。

('08.12.8)

ヒロくん(師匠)のプロフィール...3年前まで独身だったのに、あっという間に2人の娘の父親になってしまったこのサイトの管理人。

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