2008年なんでもTOP10

−2008年 ベスト・アルバム10−

by ヒロくん(師匠)

(1) FEEDER『Silent Cry』
(2) SIGH『一瞬の連なり』
(3) MGMT『Oracular Spectacular』
(4) R. E. M. 『Accelarate』
(5) KAISER CHIEFS『Off With Your Heads』
(6) MATTHEW SWEET『Sunshine Lies』
(7) JULIANA HATFIELD『How To Walk Away』
(8) THE KILLS『Midnight Boom』
(9) THE TING TINGS『We Started Nothing』
(10) FICTION PLANE『Left Side Of The Brain』

 個人的には2008年は、メディアでも話題の新人アーティストと、'80〜'90年代に大活躍したもののメディアではサッパリ相手にされなくなった(私にとっての)馴染みのアーティストの作品に収穫が多かったです。

(1) オリジナル・ドラマーのジョン・リーの自殺以降、メランコリックな作品が続いたけど、前作との間 にリリースした『シングルス』でバンドの歴史を一旦総括し、新たな気持ちで出直したのが功を奏したのか、3rd『エコー・パーク』以来のロック・アルバムに仕上がったと思います。来日公演での再会を楽しみにしてます。

(2) 元・NAHTのメンバーがやってるバンドってことで聴いたんだけど、演ってる音はNAHTとは違って、日本語の響きを大切にした叙情的なギター・ロック。活動休止してるうちにエモがすっかり一般的になり、時代に追いつかれた感もあるNAHTと全く違うサウンドだけど、個人的には『2008年一番の掘り出しモノ』でした。

(3) 音楽雑誌『CROSSBEAT』で2008年のベスト・アルバムの1位に選ばれるなど、ビックリするくらい評論家にウケてるアメリカのネオ・サイケの2人組ユニットですが、そこまで評価されるのが納得できるくらい新鮮な音を出してます。1回聴いただけで「こりゃあ、傑作だ〜〜〜!」との興奮を味わえました。欠点は「management」の略と云われるダサいユニット名のみ(苦笑)。

(4) R. E. M. が久々に放った痛快なロック・アルバム。彼らの音楽を聴いて熱くなれたのは実に久しぶりのことで、1994年の『モンスター』以来かも(2001年に『リヴィール』という秀作もありましたが、これはソングライティングが良かったワケだし...)。欲を言うなら、もっとジャケットがカッコ良かったらなぁ...(苦笑)。

(5) 英国の国民的バンドが放つ3rd。前作までにあったピアノ演奏をバックにしたようなバラード・タイプの楽曲を封印し、ノリのイイ曲ばかりで30分あまりを一気に駆け抜ける、ライヴ感覚を大切にした作品構成は聴いていて実に痛快。このアルバム・リリース直後に組まれた来日公演を見逃したのが、かえずがえすも残念なのです。

(6) '90年代に『ガールフレンド』をはじめとする秀作と、日本のアニメをこよなく愛す『オタク・キャラ』(苦笑)で人気を博したマシュー・スウィート。21世紀に入ってから日本でしかレコード契約がないなどの不遇な時代を経験したものの、ようやくスランプから脱出し、最盛期に負けないくらいの作品をリリースしてくれました。楽曲が実によく書けていて、個人的には、1995年の『100%ファン』と並ぶ秀作と思ってます。

(7) '90年代初頭〜中盤にかけて『オルタナ・クィーン』としてアイドル的扱いを受けてたジュリアナ・ハットフィールド。昔所属していた『Mammoth』レーベルとの訣別以降、ダークでどこか痛々しい作風のアルバムが続いていたけど、アイヴィーのアンディ・チェイスのプロデュースが功を奏してか、久しぶりに明るくポップで、往年のジュリアナのようにみずみずしく溌溂としたサウンドが聴けます。マシュー・カウズ(ナダ・サーフ)、ジョディ・ポーター(ファウンデインズ・オブ・ウェイン)、トレイシー・ボーナム、リチャード・バトラー(元・サイケデリック・ファーズ)などの『オルタナ・オールスターズ』的ゲスト陣も彼女のフッカツに花を添えてます。

(8) 2003年のデビュー作『キープ・オン・ユア・ミーン・サイド』は高く評価してたけど、2ndがイマイチだったザ・キルズ。この3rdは、デビュー作にあったような頽廃さやいかがわしさが戻っていて、「これぞ、キルズ!」という作品となってます。彼らのサウンドに漂ってる空気って、他人にはなかなか真似出来ないよね。

(9) ザ・キルズと同じ編成だけど、演ってる音はず〜〜〜っとポップなU.K.のニュー・カマー。チープなエレポップだけど、ヴォーカルのケイティの表情豊かなヴォーカルのお蔭か、聴いてると元気になるので、朝の出勤時によく聴いてました(苦笑)。『一発屋』で終わることなく、次作以降も活躍を続けて欲しいものです。

(10) スティングの息子であるジョー・サムナーが率いるトリオ編成のバンドの2nd。再結成ポリスの来日公演の前座で演奏したことから『親の七光り』的扱いを受けるのは仕方ないとしても、何につけてもポリスと比較され、不当に低く評価されてると思います。1stとは比較にならないほど曲がよく書けてると思うし、演奏力っつうか、表現力も大幅にアップ。誰も彼らのことを話題にしないので、私がここで取り上げてあげるよ(苦笑)。

('09.2.15)

ヒロくん(師匠)のプロフィール...2009年には特定健診・特定保健指導の対象年齢になってしまうため、必死にダイエットしてお腹周りを絞ってるこのサイトの管理人。

 

INDEX