2009年なんでもTOP10

−2009年 に触れた音楽 TOPいくつか−

by Toneさん

・Creed"Full Circle"
・+/-{plus/minus}"Thrown Into The Fire"
・Third Day"Wherever You Are"
・Third Day"Revelation"
(写真)
・Third Day"Offerings: A Worship Album"
・Third Day"Offerings2: All I Have To Give"
Revive"Chorus Of The Saints"
AC/DC"Powerage"
Blessed By A Broken Heart"Pedal To The Metal"
Chickenfoot"Chickenfoot"
Delirious?"My Soul Sings"
Dream Theater"Black Clouds & Silver Linings"
Electric Eel Shock"Sugoi Indeed"
Jimi Hendrix"Live At Berkeley"
Judas Priest
Leeland"Love Is On The Move"
Living Colour"The Chair In The Doorway"
Living Colour"Collideoscope"
・Living Colour"Dread"
Loudness"Dissilusion"
・Loudness"Hurricane Eyes"
MONO"Hymn To The Immortal Wind"
MR.BIG"Bump Ahead"
Peelander-Z"P-Pop-High School"
Rush"Rush In Rio"
Selah"Greatest Hymn"
Strawberry Machine"Girl Friend"
演歌フレンズ
Stryper"Murder By Pride"
U2
War Of Ages"Arise & Conquer"
Winger"4"

(順位はなし)

新譜旧譜いろいろ聞いたけれど覚えていないので、思いついたものを適当に。
今年もCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)をたくさん聞いたのと、古くさいHR/HMも結構聞きました。

Creed"Full Circle"
クリスチャン系ヘヴィロックバンドの再結成アルバム。Alter Bridgeのファンからすると複雑らしいけれど僕はAlter Bridgeは聞いてないので素直に良いと思った。期待通り、ないしは期待以上の出来。過去を踏襲しつつ新しい領域にも踏み出しており、非常に素晴らしい。

+/-{plus/minus}"Thrown Into The Fire"
今年もプラマイを見た。今年もJamesとちょこっと話せた。Patric Ramos抜きという不完全な体制での来日で完成前の製品を見ているような演奏だったけれど逆に興味深くレア曲もやってくれた。
これは未発表曲の寄せ集めコンピだけれど好きなバンドだしやっぱり好きだ。

Third Day
アメリカはアトランタのサザンロック系クリスチャンバンド。ベテランでキャリアも確立されている。田舎くさいサウンドと信仰のあたたかみ、そしてどこかいかりや長介のような存在感の重厚なヴォーカルが魅力。
なんだかんだ2009年いちばん聞いたバンドかも。
ということで便宜上このThird Dayが2009年の私的ナンバーワンで。

"Wherever You Are"
男臭く田舎くさい重厚な作風。オヤジの魅力炸裂。保守的な作風なので保守的なクリスチャン層にはウケたようでかなり売れたらしい。この手の田舎ロックとしては完璧過ぎる内容。

"Revelation"
リラックスしたカジュアルで優しい作風で非常に聞きやすい。ゲストでFlyleafのレイシー嬢が参加し伸びやかな歌声を聞かせている。

"Offerings: A Worship Album"
ワーシップ曲とライヴトラックを組み合わせた企画盤。かなり宗教くさいが彼等の魅力が全開になっている。

"Offerings2: All I Have To Give"
ワーシップ企画盤の第二段。第一弾よりむしろこちらの方がポップで聞きやすい。


・Revive"Chorus Of The Saints"
そのThird Dayの後押しでデビューしたオーストラリア出身のクリスチャンロックバンド。オーストラリアなのに、クリスチャンなのに、どこかLAメタルのような退廃的なサウンドでストレートなロックをやっており、かといってクリスチャンなのでファッションは真面目で地味だったり非常に立ち位置が中途半端。しかし曲は光るものがあるし個人的にはかなり当たり。

AC/DC"Powerage"
今年もAC/DCをいくつか聞いたけれどこのアルバムはその中でも凄いなんてもんじゃなかった。言葉が無い。筆舌に尽し難い。ロックの最高峰の真髄が凝縮されている。これが理解できなければロックファンじゃないと言いたくなる。

Blessed By A Broken Heart"Pedal To The Metal"
嫁さんに誘われて行ったLoudparkで見た新鋭クリスチャンメタルバンド。基本的にはただのノリノリパーティーバンド。いまどきな感じのニューレイヴ系メタルというのか、若者らしいフレッシュな頼もしさに、ダサくて楽しいところが好印象だった。クリスチャンアピールも上手にさりげないので、知らない人にはただのおバカ系パーティーバンドとしか映らないと思う。

Chickenfoot"Chickenfoot"
サミー・ヘイガーが唯一エディ・ヴァン・ヘイレンを上回っている点があるとすれば、音楽のことしか頭に無いであろうエディと違い、サミーは優秀なビジネスマンでもあり、パーティーの打ち方を知っているという点。ビッグネームの面子を集め、ファンサービスも満点。リスナーが今求めているものをよくわかっており、企画の時点で勝利している。
しかしよく聴くと音楽の本質としてVan Halenには遠く及んでおらず、そこはやはりどうしようもないが、ロックが高価で偉大なものだった時代のビッグサウンドを再現してみせただけで十分に評価に値する。

Delirious?"My Soul Sings"
教会でよく演奏していたイギリスのクリスチャン系バンド。基本U2っぽいがシンプルな楽曲ながら非常に美しく聞かせる。今年はもっとちゃんと聞いてみたい。
もっとも最近解散しちゃったらしいけど。

Dream Theater"Black Clouds & Silver Linings"
未だにドリームシアター聞いた事が無かったので良い機会と思い試してみた。内容は高度なんだけれど音楽的には意外とありきたりでつまらない印象。
ただ友人いわく昔の作品はもっと良かったらしいので判断保留。

Electric Eel Shock"Sugoi Indeed"
海外での知名度が高い日本のガレージメタルバンド。今年も二度ほどライヴで見た。
前々作のBeat Meというのを持っているが、シンプルでキャッチーだったそれと比べかなり本格的にメタルしている内容になっており聴きごたえがある。ファズっぽく重厚なギターサウンドも独自色が出ていてGood。ロックが好きだと素直に思える一枚。

Jimi Hendrix"Live At Berkeley"
異常な音楽性の高度さにただひれ伏すのみ。

Judas Priest
子供の頃からの憧れのバンドを、Loudparkにて至近距離で見る事ができた。しかもBritish Steel再現ツアー。思い残すことは無いという感じ。

Leeland"Love Is On The Move"
来日して話題になっていたクリスチャン系ロックバンド。
サウンドはラファエロの宗教画のごとく、ひたすら美しく、宗教色も強い。
ちょっと美し過ぎる気もする。
来日コンサートは会場でのアルコールの販売もなく、ちょっと変わった雰囲気だったらしい。音楽性はなかなか高度で悪くない。

Living Colour
新作が出たのに伴って今年も自分の中でリヴィングカラーブームが起こった。

"The Chair In The Doorway"
2009年の新作で、はっちゃけた自由な音楽性、ミュージシャンシップ、メッセージ性など、この手のハードロックでは10年ぶりの傑作と言いたくなる出来だった。同意してくれる人は少ないかもしれないが。なので本当はこのアルバムが自分的にはナンバーワンだったりする。欠点は内容がコンパクトにまとまり過ぎていることくらい。

"Collideoscope"
2003年に出ていた再結成アルバム。内容はダークで難解。いかにも賛否両論になりそうなもの。しかし頭2曲の破壊力は凄まじく、さらに911テロの犠牲者に捧げたFlyingという曲があまりに衝撃的。その他もダークですが非常に高度。おなかいっぱいです。

"Dread"
3rdの後に出ていた日本オンリーのライヴアルバム。
音質は最悪だけれど内容は熱い。
難解な楽曲と必死で格闘しながら表現する様子も興味深い。


・Loudness"Dissilusion"
・Loudnes"Hurricane Eyes"
やっぱりラウドネスは素晴らしい。ジャパメタ特有のタイトな雰囲気をまといつつもプログレッシブな音楽性がかっこいい。
ラウドパークに急遽出演して見れたのもラッキーでした。

MONO"Hymn To The Immortal Wind"
海外で評価の高い日本のポストロックインストバンド。
非常に美しい。素晴らしい内容。
けどちょっと退屈。
ライヴも一度見た。
壮絶に美しく、ダイナミズムが凄かった。
けど退屈。
素晴らしいバンドなんだけれど、どうしても最後に退屈という言葉が着いてしまう。

MR.BIG"Bump Ahead"
いろいろあって再結成ライヴを横浜アリーナで見た。
しょせん子供向けバンドと思っていましたが、懐かしいし、やっぱりいいバンドです。

Peelander-Z"P-Pop-High School"
アメリカで知名度の高いニューヨーク在住の日本人コミックパンクバンド。
来日というか帰国公演を見る事が出来た。シークレットゲストがGo!Go7188というオマケつきだった。
なんにも理屈も解説も必要なく皆が笑顔になれるパフォーマンス。凄まじい芸人魂。
逆立ちというか逆さ吊りになって演奏するドラマーは初めて見た(笑)
そして意外と正統派というか王道のパンクバンドなんじゃないかという気がする。

Rush"Rush In Rio"
ライヴDVDをゲットして度々見ていた。
素晴らし過ぎてなんも言う事無い。

Selah"Greatest Hymn"
ゴスペル曲を軽いアレンジで聞かせるクリスチャングループ。まだ聞き込んでない。

Strawberry Machine"Girl Friend"
名古屋のエレクトロポップの歌姫の3rd。ここ数年世間で流行ったテクノポップとは一線を画する手作りなチープさが魅力。
いろいろと個人的な理由でツボにはまった。

演歌フレンズ
年末に目撃した演歌ゴスペルユニット。
演歌とゴスペルという組み合わせ、なぜかメンバーにアメリカ人が混ざって演歌を歌っていたりと、インパクト十分。
本気で世界ブレイクを期待してもいいかも。

Stryper"Murder By Pride"
元祖クリスチャンヘヴィメタルの再結成2作目。
モダンな作風の前作も僕は非常に好きだったが、今作はストレートな80年代メタルのスタイルにかなり戻っており評判も良いようだ。歳をとって良い意味で熟成が感じられ、ぶっちゃけここ数年のヘヴィメタルのレコードでいちばんというくらい気に入った。Rock foreverと言いたくなる感じ。サウンドも現代のデジタル時代の正統派ヘヴィメタルのお手本というくらいに良い。

U2
今年もU2をいくつか試した。良かったり良くなかったり。

War Of Ages"Arise & Conquer"
クリスチャンデスメタルの新鋭?らしい。
硬派の中の硬派という感じでなかなか良い。

Winger"4"
WingerはKarmaという新作が出たが入手が遅れたため対象外。代わりに2006年の前作を聞いてみたがこれが素晴らしい。
イラク戦争が背景のテーマなのか非常に暗い作風なのだが世界観や楽曲が非常に印象的。
このバンドの実力を思い知らされた。


そういえば昨年(2008年)、Avantasiaの来日コンサートの際に、とあるご縁でバックステージに招待され、アンドレ・マトスやトビアス・サメットと普通に閑談するというプチ自慢な体験があったのだが書くのを忘れていた。

その他Loudparkでいろんなバンドを見る事が出来たが省略。
個人的には今更ながらチルボド、それからHatebreedが印象に残った。

(received '10.1.21)

Toneさんのプロフィール(自己申告)...ゴスペルに片足突っ込みつつあるメタル系ギター弾き。2009年はひとつの目標であったアメリカでの演奏旅行を実現することができました。
http://www.imaritones.net/
http://www.myspace.com/imaritones

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