−2014年
印象に残ったコンサートTOP4− by
Toneさん ・Alter
Bridge (順位無し) ・Alter Bridge ・CODAMA Through
(熊谷幸子) ・Anvil ・Danger Danger (received
'15.2.23) Toneさんのプロフィール...mari
Tones
(伊万里音色)というバンドでマイペースに活動しております。
・CODAMA Through (熊谷幸子)
・Anvil (写真)
・Danger Danger
現代ハードロックの代表選手のひとつであるAlter
Bridgeの待望の来日コンサートを見た。今の時代に珍しい本物のロックが密度を伴って展開される素晴らしいコンサートだったのは言うまでもないが、自分はAlter
Bridgeというのは基本的にMark
Tremontiのバンドだと思っていたのだが、実際ライヴを見てみると、Myles
Kennedyのワンマンショウだった。歌も上手けりゃ、ギターもMark
Tremontiよりも美味しいところを持っていく、弾き語りもできれば、ルックスもいい。人なつっこい愛嬌とクールなかっこよさと、男の渋さまでも併せ持った、ほとんど無敵キャラ。そりゃスラッシュも惚れ込むだろうと。現代最強のバンドのひとつと思われるが、より上の世代のレジェンドたちと比較して、足りないものもいくつか感じるショウではあった。
現代に復活したソングライター熊谷幸子さんのコンサートを今年も二度、見ることができました。どちらも本当に素晴らしい内容だった。どれだけの感情や情報が、その音の中に意味合いとして存在しているか、言葉にして説明できないくらいだけれど、本当に最初の一音だけで涙が出るようなコンサートだった。
ヘヴィメタル界の苦労人として有名なAnvilの来日コンサートを見ることができた。僕は決してAnvilのファンというわけではないが、彼らのまっすぐなサウンドと、楽しそうに演奏する様子に、思わず涙が出てしまった。歳を重ねても少年のような笑顔でギターを弾くLipsは天使のようであり、まちがいなくヘヴィメタル界の聖人であった。ぶっちゃけ楽曲はダサいと思うが、80年代初期に非常に画期的なアグレッシヴなヘヴィメタルを奏でていた先駆者であり、またスタイルこそオールドスクールだがLipsのギタープレイヤーとしての実力は一流だ。その点はもっと評価されてしかるべきだと思う。この日もトレードマークとなっているホロウボディのフライングVで、非常に迷いの無いサウンドを奏でていた。
80年代の終わりから90年代の初期にかけて人気のあったヘアメタルバンド、ポップメタルバンド、Danger
Dangerの来日コンサートを見た。
最近、どうにもこの手の往年の華やかなヘアメタルのバンドは、ライヴを見ると幻滅してがっかりしてしまうことが多いのだが、このDanger
Dangerもその例に漏れなかった。80年代のヘヴィメタル黄金時代を通じて、ロックやメタルがどう商業化され、記号化され、そして飽和しきってグランジに破壊されたのか、その理由や様子をまざまざと見るような気分だった。出来ればもっと彼らが若く、華やかだった頃に見たかったかもしれない。