メン・アット・ワークのモグラ事件

 昔、富山ローカルで放送されてた『KNBポップス'83』という人気洋楽ラジオ番組があったんだけど、この『KNBポップス'83』で、「メン・アット・ワークのモグラ事件」というのが起こったことがあります。「メン・アット・ワークのモグラ事件」とはどういう事件かというと...。
 1983年当時、“Who Can It Be Now ?”(邦題は“ノックは夜中に”)や“Down Under”などの大ヒット曲で人気絶頂だったオーストラリアの5人組バンド、メン・アット・ワーク。レコード会社のEPICソニーは彼らの宣材として、ゼンマイ仕掛けのモグラ人形を作ってプロモーションのため、各媒体(レコード店や雑誌、電波媒体など)に配ってたようです。「men at work」とは「工事中」という意味。モグラがドリルで足元に穴をあける動きをするゼンマイ人形が、「men at work」の意にぴったりハマったため作られた宣材(苦笑)。
 で、我らが『KNBポップス'83』にも、このゼンマイ仕掛けのモグラ人形がリスナ−向けプレゼント用としてEPICソニーから割り当てがきました。番組のDJやってた相本芳彦さんも、当然、このゼンマイ仕掛けのモグラ人形をリスナー向けにプレゼントに出しました。リスナーから応募ハガキが来ました。当選者が決まりました。当選おめでとー。パチパチと拍手して、メデタシメデタシ。...と、フツウならここで話は終わるんですが、問題はこの後に起こった!!! だからこそ「事件」なんだけど(笑)。数日後、プレゼント当選者の女性の許に届いたゼンマイ仕掛けのモグラ人形は、衝撃から守るため、緩衝材としての新聞紙にくるまれていたようです。で、実は、その新聞紙が問題で...(苦笑)。
 『KNBポップス'83』の番組宛に、プレゼントに当選した女性から苦情のハガキ...じゃなくって封書(!)が届きました。「メン・アット・ワークのモグラ人形、どうもありがとうございました。だけど、このモグラ人形、こんなエッチな新聞にくるまれて届きました!(怒)」 御丁寧に、問題のエッチな新聞(スポーツ新聞の一部と思われる)まで添えられて...。番組のDJ・相本さんは必死に「これはオレがやったんじゃなくて、EPICソニーから届いたものをそのまんま転送しただけだ〜〜〜! エッチな新聞はEPICソニーのしわざだ〜〜〜!」と必死に釈明してたのが今でも記憶に残ってます。以上が、「メン・アット・ワークのモグラ事件」のあらましです(笑)。このエッチな新聞の主(笑)のEPICソニー社員が、この問題で処分を受けたかどうかは知らないけど、『セクハラ』が問題にされる今の時代なら、大事な宣材をエッチな新聞でくるんで送るような社員は、左遷だな(苦笑)。

('03.9.4)

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