オール・アバウト・イヴの新編ベスト盤を発見!!!
先日、上京した折、『HMV新宿SOUTH店』で、オール・アバウト・イヴ(以下、AAE)のベスト・アルバム『The Best Of All About Eve』(←そのまんまのタイトル...笑)を発見した。CD番号からするとPolyGram/Universal傘下のレーベルから出ているこのCD、以前'92年に『ウィンター・ワーズ〜ヒッツ&リアリティーズ』というベスト盤が出ていたので、AAEにとっては2枚目のベスト・アルバムということになる。'91~'95年頃までドップリAAEにハマっていた私はこのアルバム(と。現在ほとんど見かけない『スカーレット・アンド・アザー・ストーリーズ』の輸入盤があったので、これと一緒に)即買い!
The Best Of All About Eve |
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以前出てた『ウィンター・ワーズ〜』がシングル曲を几帳面に並べた上にB面曲と未発表曲を加えた、どちらかというと型にはまった選曲だったのに対し、今回は選曲者の趣味がモロに出た脈絡のない選曲。『ウィンター・ワーズ〜』と同じく、3rdアルバムまでの曲が対象となっている。だけど、AAEのファンなら「こういう選曲もあるのか」と認めつつも「オレならもっとマシな選曲が出来ると思うのではないだろうか?
スージー&ザ・バンシーズからの影響を受け、ミッションの後押しで'87年にデビューしたAAE。ポジパンとゴシックの人脈につながるハズのこのバンドを支持したのはパンク/オルタナ・ファンではなく、意外にもプログレ/メタル・ファンだった。紅一点のジュリアンヌ・リーガンの英国トラッド・フォークを思わせるヴォーカル・スタイルが彼らの興味をひいたようだ。
私が彼女たちを初めて聴いたのは3rd『タッチ・バイ・ジーザス』。すぐにジュリアンヌの(ホントは下手だけど)どこか味のあるヴォーカルに魅せられた。4th『ウルトラヴァイオレット』で、決定的に彼女たちのファンになり、過去の作品を遡って聴いたところ、3rd〜4thよりももっと味わい深い世界が広がっているのを発見。特に2nd『スカーレット・アンド・アザー・ストーリーズ』は、私が今までの人生で聴いた回数が一番多いアルバムになるほど愛聴している。それなのに4thリリース翌年...すなわち、私が一番ハマってたときに、突如解散!!! あれだけハマっていたAAEも『去り行くものは日に疎し』...『スカーレット〜』は今でも聴くもものの、他のアルバムを聴くことはめっきり減った。そんな時にこのベスト盤を発見したのだ。
かつて死ぬほど好きだったバンドなだけに、このベスト・アルバムの選曲には言いたいことがある。ただ、ここ数年AAEのCDが入手困難になり、バンドの存在すら歴史の彼方に埋没しそうなところを掘り起こしてくれたことには、ただただ感謝感謝。
で、こういうアルバムを見つけるのとどうしても考えたくなるのが「オレだったらこんな選曲にする!」ということ。で、これを機会に『ヒロくん版AAEベスト』を考えてみたいと思う。
その前にAAEのディスコグラフィーをば...。曲名が青色になっているのは私の好きな曲です。
All About Eve |
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(import : Mercury
834260-2, 国内盤廃盤) |
Scarlet And Other Stories |
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(import : Mercury
838965-2, 国内盤廃盤) |
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Touched By Jesus |
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(世界的に廃盤) |
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Ultraviolet |
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(世界的に廃盤) |
Winter Words ~ Hits & Rareties |
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(国内盤 : マーキュリー
PHCR-4286) |
あれ〜ッ、曲名が青色ばっかりになっちゃったぞ(笑)。この中から、CDは19曲が限度...として選曲を考えることにする。まズ、アルバムごとに曲数の割り当てをすると、1stと2ndが5曲ずつ、3rdと4thが3曲ずつ、B面曲その他が3曲...というふうにするのが妥当だろう。私が選んだ『The Best Of All About Eve』は以下のとおり。
1. Our
Summer...アルバム・デビュー前シングル
AAEのなかでも一般大衆受けする『明るいポップス』。これは外せない。
2. Flowers In Our Hair...1st収録...出来れば『Eden』レーベル時代ヴァージョン
マーク・プライス加入以前のドラムマシン時代の無機質さも、貴重な記録。
ちなみに邦題は“愛の花園”。
3. Every Angel...1st収録
ライヴのオープニング曲だったというこの曲も当然外せない。
4. Martha's Harbour...1st収録
ギターをバックにジュリアンヌがヴォーカルを聴かせるフォーク色強い名曲。
ちなみに邦題は“恋人たちの港”。
5. Wild Hearted Woman...1st収録
私のフェイヴァリットAAEソング。『この女、狂暴につき』ってか???
6. What Kind Of Fool...1st収録
イントロの芝居がかった感じは初期のAAEをよく表わしていると思う。
7. Dream Now...2nd収録
ゆりかごに揺られているような感じの曲。ジュリアンヌの歌は子守歌???
8. Scarlet...2nd収録
2ndのタイトルは『“Scarlet”とその他の話』...そんな大事な曲は外せない。
9. December...2nd収録
こんなにクリスマスにピッタリな曲なのに、世間が無視してるのは勿体ない!
10. Tuesday's Child...2nd収録
私が火曜日に生まれた『tuesday's
child』だから(笑)。
11. Only One Reason...2nd収録
もしこの世に生きる理由があるんだとすれば...考えさせられる曲
12. Paradise...B面曲
何故、アルバムから外れたのか解らないくらいの名曲。
13. Theft...2nd~3rd間のレア音源
アップ・テンポのキャッチーな曲。
14. Strange Ways...3rd収録
私にとってのAAEは、この曲がすべての始まりでした。
15. Rhythm Of Life...3rd収録
こういう叙情性あふれる曲にジュリアンヌの歌は一番ハマってるのでは?
16. Mystery We Are...3rd収録
これもアップ・テンポのキャッチーな曲。勝負賭けたのにどうして売れない?
17. Things He Told Her...4th収録
『年老いても彼女は彼の言葉にすがっていた』...身につまされる話です...。
ちなみに邦題は“彼の言葉”。
18. Some Finer Day...4th収録
霞がかかったような4thのなかで唯一ともいえるキャッチーな曲。
19. Outshine The Sun...4th収録
バンドの終焉をこんなにもハッキリ予言してた曲も珍しい...(苦笑)。
...というふうになりました。
「AAEなんか知らない!」というひともこれを読んでAAEに興味持ってもらえればうれしいな。
AAEフリークのかたで「オレならこんな選曲にする!!!」というのがありましたら、書き込みお願いします(笑)。→書き込み
(2000.4.21)