ジル・ソビュールの新譜について
もう2ヶ月以上も前に出たアルバムについて今さら話題にするのもなんだが、ジル・ソビュールの新譜が出た。
JILL SOBULE --Pink Pearl |
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(import : Beyond/BMG
63985-78068-2) |
この作品からレコード会社を『BMG』傘下の『Beyond』に移籍したジル。残念ながら日本ではリリースのメドが立ってないようだが...。アメリカでも今回の移籍でアルバム4枚目にして3つ目のレコード会社。セールスが振るわないアーティストはレコード会社をたらい廻しにされることが彼女を見てるとよく解る(笑)。
ジルのことを紹介する時、こんな表現は正しいのか解らないけど、私は『アメリカ版Bonnie
Pink』だと思ってる(笑)。ちょっとメルヘンぽい『夢見る少女』的音造りがボニピンと共通してる気がします。勿論、ボニピンと違うところもあって、ジル自身ドラマーくずれのため、ボニピンよりもリズムが饒舌だったりします(笑)。
で、私がジルのニュー・アルバムを心待ちにしてたのは、前のアルバム『夢のはっぴーたうん』の出来がよかったから。
JILL SOBULE --Happy Town |
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ジル・ソビュール『夢のはっぴーたうん』 |
この『夢のはっぴーたうん』、御覧のように収録曲の殆どすべてに原題直訳した日本語タイトルが付けられていたんだけど、“魂を売りました”っていう日本語タイトルは曲にモロにドハマリしてて、ホントによくやった!!!って喝采あげたいくらい(笑)。もし“Sold
My
Soul”って原題のままのタイトルだったら私はこの曲にそれほどハマらなかったろう。ホントに“魂を売りました”って感じの曲なんだから(笑)。日本語タイトルが曲を『名曲』に変える場合も往々にしてあるけど、この“魂を売りました”もそれらの例に是非とも加えたいくらい(笑)。
で、この“魂を売りました”のお蔭で私にとっての名盤になった『夢のはっぴーたうん』に続くアルバムがようやくリリースされたワケだけど、ボニピンが新作『Let
go』でアコースティックな感触を強めたのと同時進行...なのかは知らないが、ジルもよりアコースティックになったね。だけど、アルバムとおして、コレ!といったキメの曲が見当たらない。“Sold
My Soul”路線の“Somewhere In New
Mexico”って曲もあるし、決して悪いアルバムじゃないけどネ。こりゃあ、是非、BMGファンハウスさんに日本盤出してもらって、曲にドハマリする日本語タイトル...曲の魅力を120%引き出す強烈なヤツ...を付けてもらうしかないのかなァ〜(笑)。
(2000.7.8)