ヤー・ヤー・ヤーズの新作『ショウ・ユア・ボーンズ』を聴いて

 ヤー・ヤー・ヤーズの新作『ショウ・ユア・ボーンズ』を聴いた。

YEAH YEAH YEAHS--Show Your Bones

(国内盤 : ユニバーサル UICP-1067)
1. Gold Lion 2. Way Out 3. Fancy 4. Phenomena
5. Honeybear 6. Cheated Hearts 7. Dudley
8. Mysteries 9. The Sweets 10. Warrior 11. Turn Into

 デビュー・アルバム『フィーヴァー・トゥ・テル』が出た2004年には、ザ・ストロークスやザ・ホワイト・ストライプスによる『ガレージ・ロック』(???)復権の波に乗って出てきたバンドということで評判になったけど、内容的にはポップさが足りず、カレン・Oのエキセントリックな感もあるヴォーカル・スタイルもジャケットも下品(苦笑)で、個人的には「×」だった(苦笑)。バンドの看板娘であるカレン・Oも、アルバム・ジャケットの写真のせいか1970年代の悪役女子レスラーみたいな薄汚い印象(苦笑)で、渋谷陽一が雑誌『rockin' on』の記事で「カレン・Oちゃん」などと「ちゃん付け」で呼んでるのをみて随分違和感を感じたものだ(苦笑)。


アチ写も小奇麗になった???

 ところが、今年出た2ndを聴いたところ、随分とサウンドが小奇麗になってビックリ!!! 随分とイメチェンを謀った感じがした。言ってみれば、「コートニー・ラヴがシャーリィ・マンソンになったような」というか(苦笑)、「ニナ・ハーゲンがケイト・ブッシュになった」というか...(苦笑)。同じコートニーの作品でも『リヴ・スルー・ディス』と『セレブリティー・スキン』くらいの違いはあり、ま、要はミョーに親しみ易くなったのである。前作みたいに「ゲロ吐きながらのたうちまわってる」(我ながら酷い言いようだ...苦笑)ような感じは無くなった。“Way Out”や“Turn Into”みたいな音数を減らしたシンプルな楽曲では、カレン・Oにカワイさを感じたくらい。カレン・Oのヴォーカルに『オンナ』を感じることは、前作には無かったです(苦笑)。前作でのガレージ感を残しながらもポップな親しみ易さも加えた本作は結構お気に入りになりそうだし、今年の『FUJI ROCK』は彼女らの出る日に行くことにしようかな...と、考えてます(笑)。
 今なら、カレン・Oのことを「カレン・Oちゃん」と違和感無く呼べます(爆笑〜!!!)。

(2006.5.30)

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