『ヴォーカリスト見本市』的豪華さ...スラッシュのソロ
元ガンズ・アンド・ローゼズ〜現ヴェルヴェット・リヴォルバーのギタリスト、スラッシュのソロを今さらながら聴いた。
SLASH--Slash |
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(国内盤 : ユニバーサル
UICE-1156) |
今回のソロは(本国の米国盤を基準にしていうと)、デイヴ・グロールとダフ・マッケイガンをゲストに迎えたインスト・チューン“Watch
This
Dave”以外の曲ではゲスト・ヴォーカルを起用し、アルター・ブリッジのヴォーカリストで、このアルバムに伴うツアーにも同行するというマイルズ・ケネディが歌う2曲(“Back
From Cali”、“Starlight”)を除く11曲では曲ごとに異なるヴォーカリストが参加しており、さながら『ヴォーカリスト見本市』の様相を呈してる。これだけのヴォーカリストが参加してくれたのも、ビッグ・ネームのスラッシュのことだけはある。
ギターを弾くひとなら、何よりもスラッシュのギターワークに耳をすますんだろうけど、ギターを演らない私は、この豪華なゲスト・ヴォーカリスト陣に注目。私がこのアルバムをブックレットのクレジットを一切見ずに、歌声だけ聴いて「あっ! このひとだ!!!」と気付いたのは、オジー・オズボーン、クリス・コーネル(サウンドガーデン)、そしてアダム“シャラポワまぐろSEX”レヴィン(マルーン5)の3人。それぞれ個性が強いビッグ・ヴォーカルストたちですからね(苦笑)。もっとも、私はそれまでレミー(モーターヘッド)、ファーギー(ブラック・アイド・ピーズ)、マイルズ・ケネディ、アンドリュー・ストックデイル(ウルフマザー)、キッド・ロック、ロッコ・デルーカの歌は聴いたことが無かったので、彼らに関しては気付きようがなかったワケですが...。だから、オジーとクリスとアダムがそれ以外のヴォーカリストより個性的だ...という意味に捉えないように...(苦笑)。
アルバム通して聴いて、これは!と思った曲はファーギーの歌う“Beautiful
Dangerous”で、W・アクセル・ローズを彷佛とさせる熱唱に「これ、誰だ?」ってなりました。今までブラック・アイド・ピーズに全然興味無かったですが、俄然興味が湧いて来ました。このように、イロイロなアーティストを知るキッカケになると思うので、みなさんも是非聴いてみてはいかがでしょうか?
(2010.7.9)