『ヴォーカリスト見本市』的豪華さ...スラッシュのソロ

 元ガンズ・アンド・ローゼズ〜現ヴェルヴェット・リヴォルバーのギタリスト、スラッシュのソロを今さらながら聴いた。 

SLASH--Slash

(国内盤 : ユニバーサル UICE-1156)
※下記収録曲は、米国盤
1. Ghost (Ian Astbury)
2. Crucify The Dead (Ozzy Osbourne)
3. Beautiful Dangerous (Fergie)
4. Back From Cali (Myles Kennedy)
5. Promise (Chris Cornell)
6. By The Sword (Andrew Stockdale of WOLFMOTHER)
7. Gotten (Adam Levine)
8. Doctor Alibi (Lemmy Kilmeister)
9. Watch This Dave (Dave Grohl/Duff McKagan)
10. I Hold On (Kid Rock)
11. Nothing To Say (M. Shadow of AVENGED SEVENFOLD)
12. Starlight (Myles Kennedy)
13. Saint Is A Sinner Too (Rocco Deluca)
14. We're All Gonna Die (Iggy Pop)

 今回のソロは(本国の米国盤を基準にしていうと)、デイヴ・グロールとダフ・マッケイガンをゲストに迎えたインスト・チューン“Watch This Dave”以外の曲ではゲスト・ヴォーカルを起用し、アルター・ブリッジのヴォーカリストで、このアルバムに伴うツアーにも同行するというマイルズ・ケネディが歌う2曲(“Back From Cali”、“Starlight”)を除く11曲では曲ごとに異なるヴォーカリストが参加しており、さながら『ヴォーカリスト見本市』の様相を呈してる。これだけのヴォーカリストが参加してくれたのも、ビッグ・ネームのスラッシュのことだけはある。
 ギターを弾くひとなら、何よりもスラッシュのギターワークに耳をすますんだろうけど、ギターを演らない私は、この豪華なゲスト・ヴォーカリスト陣に注目。私がこのアルバムをブックレットのクレジットを一切見ずに、歌声だけ聴いて「あっ! このひとだ!!!」と気付いたのは、オジー・オズボーン、クリス・コーネル(サウンドガーデン)、そしてアダム“シャラポワまぐろSEX”レヴィン(マルーン5)の3人。それぞれ個性が強いビッグ・ヴォーカルストたちですからね(苦笑)。もっとも、私はそれまでレミー(モーターヘッド)、ファーギー(ブラック・アイド・ピーズ)、マイルズ・ケネディ、アンドリュー・ストックデイル(ウルフマザー)、キッド・ロック、ロッコ・デルーカの歌は聴いたことが無かったので、彼らに関しては気付きようがなかったワケですが...。だから、オジーとクリスとアダムがそれ以外のヴォーカリストより個性的だ...という意味に捉えないように...(苦笑)。
 アルバム通して聴いて、これは!と思った曲はファーギーの歌う“Beautiful Dangerous”で、W・アクセル・ローズを彷佛とさせる熱唱に「これ、誰だ?」ってなりました。今までブラック・アイド・ピーズに全然興味無かったですが、俄然興味が湧いて来ました。このように、イロイロなアーティストを知るキッカケになると思うので、みなさんも是非聴いてみてはいかがでしょうか?

(2010.7.9)

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