2001.7.21〜22(1泊2日)
7月20日の『海の日』からの3連休にどこか山に行こうと思いつつも、イロイロ慌ただしく、7月20日は家に居た。したがって7月21日と22日の土日...単なるいつもの週末と同じになってしまったけど...1泊2日の日程で塩見岳に出掛けた。
私が塩見岳に行くのはこれが4回目(かな?)。前回行った時('98年6月)はカメラを紛失するという大ポカをやらかしてしまった。幸か不幸か誰にも拾われてないようで、『山と渓谷』の『ひろいました』コーナーに写真入りで載ることはなかったけど(笑)。南アルプス北部を縦走した'94年の山行以外はすべて、塩見岳へは三伏峠からの往復というコースを採っている。塩見岳を越えたとこにある雪投沢露営地に一度泊まってみたい...という願望が以前から私にはあったので、この雪投沢露営地まで行くつもりで7月21日(土)、深夜1時前にクルマで富山を発った。目的地は三伏峠への最短ルート・鳥倉林道終点。
国道471号線を神岡から平湯へ向かい、国道158号線の安房峠を越え、塩尻から国道153号線に入る。駒ヶ根市福岡(『伊那福岡』ネ!)の路側で1時間ほど仮眠した後、再びクルマを転がす。目的地の鳥倉林道の車止めには8時前に到着。ところが、3連休の影響はなはだしく、駐車スペースはクルマですっかり埋まっており、路側にもクルマがあふれ出てる状態。『海の日』が祝日に制定されてからというもの、『海の日』がカラんだ週末が山のラッシュのピークと聞いてたけど、南アルプスのこんな奥地にまで累が及ぶまでになっているとは...。恐るべし...。仕方なく、鳥倉林道のクルマ止めよりもずっと戻ったところの広場に駐車。途中コンビニで買って来た弁当を食べた後、ここから鳥倉コースの登山口まで、陽射しが照りつけるなかひたすら林道歩き。登山口まで50分もかかった。私が初めて鳥倉コースを歩いたのは'93年のことで、その時は登山口の真ン前までクルマで乗り付けられたのに、登山客の増加に伴っていつの間にか林道終点の手前に車止めが出来て、さらに今回はその車止めの駐車場にさえクルマを駐めることが出来ず、ずっと手前側にクルマ駐めなきゃいけないとは...。どんどん山が遠くなるなァ...。登山口まで歩くだけでもひと仕事した感じ...。登山口から少し入ったところで休憩。虫がうるさく何発か刺された。最初の登りはキツかったけど、こちらのデッド・ポイント越えたあたりから道の傾斜も緩くなり、ラクにテンポよく歩けるようになった。豊口山東鞍部から尾根の北側につけられた緩い傾斜の道を往く。いくつもハシゴがあらわれたりするけどラクな道だ。途中1回休憩入れてなおも往くと、水場に出た。雪投沢幕営地まで行くには時間的にはかなり厳しくなってたけど、雪投沢を目指すにしろ、三伏峠で『沈没』するにしろ、ここで水を汲んでいくのは不可欠。だって三伏峠の水場、遠いんだもん(笑)。水を4
litter
汲んでからまた三伏峠を目指す。やがて塩川からのコースと合流し、ここから20分あまりの歩きで三伏峠に12:04、到着。前に来た時には改築工事中だった三伏峠小屋は、当然ながら新しい小屋に生まれ変わってた。三伏峠の天気は今にも雨降りそうなどんよりとした曇り空。予定だった雪投沢幕営地まで行くのは時間的に厳しい以上に、天候的にも厳しそう...。この日はここでテント泊。三伏峠のテン場はやはり『海の日』3連休の影響からか、すでに多くのテントで占拠されている。この3連休に「1日目は三伏峠まで、2日目は塩見往復のみ、3日目は三伏峠から下山」っつう軟弱な日程組んで来てるひとが多いようだ。せっかくの3連休、塩見1つじゃあ勿体無いと思うけどね。塩見は1泊2日で充分だって! テント張ってしばらくしたら案の定、雨が降り出した。最初の予定通り雪投沢幕営地まで歩いてたら哀れな濡れネズミになるところだった。今回の山行からの新兵器『i-Book』とケータイ使ってモバイル・テスト(笑)。三伏峠は『J-Phone』なら電波届いてる(笑)。@niftyのアクセスポイントは飯田(笑)。
こちらが夕食を済ませて眠りにかかろうとすると、思ってたとおりテント群の中高年登山者たちの喋りがうるさい! 特に女性の声。だけど、今回もポータブルCDプレイヤー持って来てるから、それで中高年登山者たちの喋りが聴こえなくなるほど音量上げてCD聴きながら寝る。ヘヴィー・メタル聴きながらででも寝れるからね、私。リズム的に不規則な人の喋りよりも、リズムが規則正しい音楽聴きながらのほうがいくらうるさかろうが眠れる。だけど、CDの演奏時間ってだいたい60分前後じゃないですか。だからCDが完奏して音楽が止まる度に、中高年登山者たちの喋りによって目が覚めた(笑)。目が覚めると別のCDに入れ替えて聴きながら寝る→CD完奏で音楽止まると話声で目が覚める...こんなのが3回くらい繰り返されたかな(笑)。さすがに8時過ぎるとみんな寝たのか、テン場も静かになったけど。
翌7月22日(日)は、朝3時起き。朝食の準備してたら時間が余ったので、また『i-Book』とケータイ使ってモバイル・テスト(笑)。水や雨具など最低限の荷物のみを持って4時半に三伏峠のテン場を発ち、塩見岳頂上を目指す。本谷山あたりの道を歩いてるうちは雲が多めだったけど、次第に晴れてきた。本谷山を越えたあたりで最初の休憩。いつ来ても迷いそうになる権右衛門沢上部を過ぎて塩見新道の合流点を通過し、森林限界越えて塩見小屋のあたりで2回目の休憩。ここらあたりまでは、展望もよかった。塩見岳頂上への登りにかかり天狗峰あたりからガスが湧き上がり始めた。7:48に塩見岳頂上(東峰)着。私が頂上に着いた頃には頂上はガスで覆われてて真っ白な状態。だけど10分くらい待ってたら、少しガスも晴れて来て、富士山や甲斐駒、仙丈や間ノ岳が姿を現した。360度の展望欲しいままとはいかなかったケド。
塩見岳頂上から見た甲斐駒ヶ岳
塩見の頂上を辞して帰路に就く。塩見頂上直下の下りでブロッケン現象を目撃(笑)。来た道をそのまま忠実に戻り、三伏峠のテン場に11:21に帰還。
三伏峠からは来た道のとおりに豊口山コースで下山。鳥倉林道の終点には『花と展望の南アルプス・塩見岳』なるツアーバスまで来てた。もう、このコース、俗化が進んでて使う気しなくなるなァ...。昔ながらの塩川コースのほうが静かな山旅が楽しめそうです。鳥倉林道を歩いてると高山蝶を捕まえてるヤツらが居た。足廻りみたらド素人たっだから、違法採取軍団??? 1時間近い林道歩きの末、クルマの駐めてあるところまで戻る。鳥倉林道の降り口間違えて、鹿塩ではなく大河原に降りてしまった(笑)。帰りは、長らく災害のお蔭で不通だった国道152号線(秋葉街道)を使って伊那に出た。あとは松本経由で家に帰るのみ。
【行動記録】2001年7月21日(土)〜7月22日(日) 1泊2日
7月21日(土)
鳥倉林道車止めよりずっと手前の空き地814─豊口山コース入口908─917//927─
─豊口山東鞍部1016─1028//1038―1103水場1113―塩川コース合流点1138―
―1204三伏峠小屋
7月22日(日)
三伏峠小屋433─本谷山525―534//544―塩見新道合流点636―644//654―塩見小屋657―
―748塩見岳東峰808―塩見小屋846―塩見新道合流点854―909//919―1000本谷山
本谷山1010―1057三伏峠小屋1121―塩川コース合流点1135―水場1150―1215豊口山東鞍部
鳥倉山東鞍部1225─豊口山コース入口1255─1346鳥倉林道車止めよりずっと手前の空き地
【1:25,000地形図】 信濃大河原、塩見岳