北ア・白馬岳未遂

2001.8.4 (日帰り)

 8月4日から1泊2日の予定で、白馬岳に向けて登山に出かけた。コースは、平岩駅から蓮華温泉ゆきのバスに乗り、蓮華温泉から白馬大池に至り、ここでテント泊。翌日は白馬大池から三国境を経由して白馬岳頂上に至り、鑓温泉からに猿倉に降りて、バスで白馬駅に出るというもの。蓮華温泉と鑓温泉...温泉を結ぶ山旅である。
 8月4日の朝4時に起き、出発の準備。旧ダイヤを見て、富山発6:30の列車を捕まえるつもりで5時40分に家を出たけど、南富山駅前で市電を逃してしまった...。この時間帯、市電は10分に1本しか運転してないので、次の市電では富山駅着が列車出発時間の6:30ギリギリになる。行くだけ行ってみよう...と市電に乗り、富山駅に着いたのは6:27頃。きっぷを購入する時間を考えるとホントに時間ギリギリなんだけど、この3月のダイヤ改正で時間が変わってて、富山発6:47になってた。余裕を持ってこの列車(直江津ゆき)に乗り込み、糸魚川に向けて出発。この列車内でイロイロ検討した結果、当初の『蓮華温泉→白馬大池→白馬岳→鑓温泉→猿倉』というコースよりも、宿泊地を鑓温泉にして『猿倉→鑓温泉→白馬岳→白馬大池→蓮華温泉』という逆コースのほうが日程的にもラクだし、帰りに温泉に入れるっていう利点があることに気が付いた。ということで、急遽コース変更。糸魚川から大糸線に乗り換えてからの下車駅も、平岩駅から白馬駅に変更。んで、9:53に白馬駅に到着。
 16年振りの白馬駅...ちなみに16年前も駅前から猿倉ゆきのバスに乗ったんだけど...駅前のバス乗り場は、八方尾根方面への乗車場は混雑してるものの、猿倉ゆきのバス停にはバスを待つひとの姿は無い。今にも雨が降りそうな空してる。たまにポツリポツリと大粒の雨が落ちてきたりもしてた。かなりアブナい感じがしたんだけど、猿倉からは2時間チョイで鑓温泉に着くから、本格的に天気が崩れる前に今日の行動を終えようと思ってた。
 10:30発の猿倉ゆきのバスに乗る。アルピコ・グループ(旧・松電グループ)の観光地バスにありがちな車掌付き(笑)。乗客は私ひとり。したがって、運転スタッフのほうが客よりも多い(笑)。途中、八方で数名の客が乗って来たけど、みんな途中の小日向ノ湯(こびなたのゆ)で降りてしまい、結局、猿倉まで乗るのは私ひとり。この小日向ノ湯に差し掛かった頃から、いよいよ雨が降り出した。猿倉までの県道、一部道路の路肩が崩れてて、途中乗客はバスから降りて100 m くらい歩かさせられる。乗客の重みで、崩れてる路肩からバスが崖下に転落しないように...という指示が当局から出てるらしい。危険箇所を徒歩で過ぎてから、再びバスに乗り、間もなく終点・猿倉へ。
 猿倉に着いても雨は激しく降り続いてる。バスを降りてからすぐさま猿倉荘の軒下で雨宿り。白馬岳から下山したばかりと思われる登山客が多数、雨宿りしてる。雨が小降りになる様子は全く無く、「こりゃあ、ダメだな...」と登山中止を決断。16年前、富山高校山岳部の夏山合宿で猿倉から入山したけど、あの時も雨にたたられた。こことの相性は悪いようだ(笑)。16年前は顧問のキッカワ先生が「登る!」と言えば登るしかなかったけど、今では天気が悪くて鬱陶しいと思えば中止にする贅沢が許される(笑)。乗って来たばかりのバスの白馬駅への折り返し便に乗車。猿倉発11:20。来る時は私ひとりだけだったけど、帰りは下山したての登山客で満員だ。バスの中で登山者たちが「風が強くてテントが破壊されそうだった」などと語るのを耳にして、中止にしてよかった...などと、改めて思った(笑)。危険箇所にさしかかると、またもや乗客は全員バスから降ろされ、100 m の徒歩。白馬駅には12時前に到着。下り列車の発車時間まで間があるから、松本ゆきの上り列車に乗る。書き忘れたけど、今回の山旅の移動は『青春18きっぷ』を使ってるので、どれだけ普通列車乗ってもイイわけだ(笑)。信濃大町で降りて、下り列車に乗り換え、南小谷まで戻る。南小谷駅に着いた頃にはもう雨は止んでいたけど、かわりに衝撃的なニュースが待っていた!!! 大糸線の南小谷からの下り線(糸魚川方面)は雨量規制に引っかかり、運転ストップ!!! 代行バス輸送を行なっているとのハナシ!!! なんだか、富山にこの日に帰れるかどうかアヤシくなってきた...(汗)。夏季の臨時特急『白馬アルプス』号(当然、区間運休)に乗りあぶれた乗客が「オマエら(JR)はいったい何やっとるんや!」と怒号を残しながら、代行バス2台に乗り込んで去った後、普通列車の代行バスが到着。これに私も乗り込む。昔の峠越えの道ならいざ知らず、今の改良の進んだ国道148号線...よっぽど鉄道よりも代行バスのほうが速いッス! でも、代行バスゆえ、国道から離れた駅をひとつひとつ寄ってくため時間はかかる。中土、北小谷、平岩...と駅に寄り、次の小滝駅からは鉄道が動いてるようで、乗客はみんな小滝駅でバスを降ろされた。このまま糸魚川まで代行バスでもよかったのにさ(笑)。小滝からは鉄道で糸魚川へ。糸魚川からは北陸線の普通列車で特筆すべき出来事も無いまま富山に戻った。
 というわけで、猿倉に雨を見に行っただけの旅?になってしまいましたとさ(笑)。

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