弟子と2人で、石川県白山市(旧・石川郡河内村)の直海谷(のみだに)川の奥にある口三方岳へ6月3日に行って来た。
朝5時半にキャラメルハウス出発のつもりが、イロイロ手間取ってしまい、朝6時の出発になってしまった。さらに、実家に一人娘のポッポを預けたりして遠廻りしたせいもあり、富山I.C.から金沢西I.C.まで高速を使ったものの現地に着いたのは8時半頃。本来ならば、登山口までクルマで入れるんだけど、土砂崩れのせいかスキー場入口(内尾前橋北詰)より先は通行止めになっている。内尾前橋を渡って金沢セイモアスキー場の駐車場にクルマを駐め、登山開始。数組の登山者グループが口三方岳のほうに向かって歩いている。意外に人気のある山のよう。
直海谷川の流れに沿った車道を20分ばかり歩くと、炭焼きやってる小屋が現れた。このすぐ隣が口三方岳の登山口(と本来の駐車場)。しばらくは急な斜面を登っていくが、その急登も6分で終わり。尾根上に出ると傾斜は弱まり、林業で使われていたせいか幅が広くて歩き易い登山道が続く。後ろから中高年登山者3人のパーティーが付いて来てるので、彼らを意識し過ぎるためかどうしても登るペースが早めになってしまう。が、中高年登山者3人組が休憩に入り、後ろから付いて来る者が居なくなったため、ようやく自分たちのペースで登れるようになった。スギの植林帯にさしかかった時、スギの枯れ枝に同化したヘビを弟子が発見! ヘビに驚いた弟子が「ギャッ!」と悲鳴を上げる。もしも、まだ中高年登山者3人のパーティーが後ろに居たら、さぞかしビックリしたことだろう(苦笑)。
金沢セイモアスキー場から小一時間歩いたところで、林業の作業小屋...というか資材置き場みたいな小屋があったので、ここで休憩。ここでの休憩中、後から来た中高年登山者3人のパーティーに抜かれた(苦笑)。休憩後、さらに道を進む。「晴れ」との天気予報に反してこの日の朝の天気は曇で雨が降ってきてもおかしくないような空模様だったんだけど、次第に雲がとれ、天気予報どおり晴れてきた。晴れてきたのはいいけど、直射日光がまともにあたって暑い! この冬は雪が多く、例年なら5月が登山適期とされる口三方岳も「ひょっとして雪で登山道が埋まってるんじゃないの?」という懸念があったけど、登山道が南面についてる口三方岳はさすがに問題になるほどには雪は残ってなかった。が、直射日光がまともに当たって暑い。さらに、空腹が追い討ちをかけ、バテバテになってしまっため30分後にまた休憩をとり(苦笑)、ビスケットとゼリーをパクパクと喰いまくった。キャラメルハウスを出た時は曇り空だったため食糧を抑え気味にしてたけど、こんなに暑くなると分かっていたならもっとたくさん食糧を持ってくるんだった...と後悔しても後の祭り(苦笑)。
烏帽子山への分岐を過ぎ、さらに頂上を目指す。傾斜が緩いほうが雪が溶けにくいのか、時たま登山道が雪で隠されてる箇所があったけど、技術的に問題となるような箇所はなかった。ガイドブックによると、この口三方岳は「花の5月」がオススメとのことだったけど、6月になっても登山道の脇にカタクリやショウジョウバカマ、ヤマツツジなどが咲いていた。
11:01に水場分岐に到着。先の中高年登山者3人のパーティーが道が解らず迷ってるようだった。水場へ行くコースが標識により分かりやすくなっているのに、頂上へのルートは雪に被われ分かりにくい。やがて正しいルートを見つけ、中高年登山者3人のパーティーは登っていったが、弟子と私は水場分岐で休憩。暑いので、水を汲みに行く(苦笑)。無雪期にはこの水場はどういう状況になるのか知らないけど、スノーブリッジが崩れたばかりの沢に降りて水を汲むため、意外なほど難儀。雪の重みによって倒された潅木によりコースも分かりにくく、歩きにくい。この水場分岐周辺は登山コースが分かりにくくなっており、他の男性2人組も水場への道を頂上へのルートと勘違いし、迷ってた(苦笑)。300mlのペットボトルに汲んだ水を弟子に預け、頂上へ進む。そろそろ頂上をうかがう頃、右足を踏み出した途端、突然右足ふくらはぎがツった。激痛にのたうち廻る私。心配そうに覗き込む弟子。この場で10分休んで右足の回復を待ってから行動再開。いつの間にかかなり頂上付近まで登ってたようで、ほんの数分の登りで平 影清が隠れ棲んでいたという伝説のある影清池の分岐に到着。当然というか、影清池は残雪で埋まってる。影清池の分岐には「頂上まで15分」との標識があったが、10分も歩かないうちにひとの話声が聞こえて来て、ひょっこり口三方岳の頂上に出た。12:03着。頂上は東側が開け、雪を多く残した笈ヶ岳、奈良岳などの加越県境の山がみえたが、次第にガスが上がって来たため、南半分は何も見えなくなってしまった。
頂上には「木陰」というものが無い。直射日光をまともに浴びながら昼食として用意してきたインスタントラーメンを汗をかきながら食べた(苦笑)。アチィィィ〜〜〜!!! 頼りにしてた水場で汲んだ冷たい雪解け水は、弟子の体温とこの暑さですっかりぬるくなってしまい、期待ハズレ...(苦笑)。
口三方岳からは往路を忠実に下る。下りとなれば、危険を冒して水を採るほどの需要も無いので、水場は通過。烏帽子分岐で休憩し、なおも下る。資材置き場を通過し、尾根到達点からいよいよ急坂を下る。が、「木」の階段状になったところで立て続けに2回も転んだ(苦笑)。木ではなくプラスティック材(もしくは、セラミック材)が使われていたため、靴底がうまく噛んでくれなかったせいだろう。15:05に元の炭焼き小屋隣の登山口に到着。登りよりも時間をかけて(笑)金沢セイモアスキー場の駐車場に戻った。
【行動記録】2006年6月3日(土) 日帰り
金沢セイモアスキー場駐車場835─登山口857―尾根到達点903―932資材置き場942―
―1013//1023―1101水場1111―1142//1152―影清池分岐1155―1203口三方岳頂上
口三方岳頂上―影清池分岐1309―水場1337―1359烏帽子分岐1409―資材置き場1439―
―尾根到達点1459―登山口1505―1532金沢セイモアスキー場駐車場
【1:25,000地形図】口直海