旧世代のノスタルジーに
つきあうな!...私が新世代に望むもの
このホームページのBBSによく遊びに来てくれる現役高校生のアッサムさんが、9/16に残した書き込み(No.
536)は痛快...というか、爽快だった(笑)。アッサムさんが(たぶん)好きなニナ・ゴードンを取り上げたこのホームページの企画に対しての感想が書かれていたんだけど、その企画ではニナがヴェルーカ・ソルトを辞める際のいきさつをいろいろ書いていて、ともすれば「ニナ・ゴードンってイヤなヤツ〜!」となりかねないなので、もしかしたらアッサムさんも「ニナってこんな酷いことしたんですね! もう応援するのやめます!!!」ってなるかも...って心配してたら、「ちょっと今びっくり中」とショックは受けたものの、「わたしぜんぜんそんなん気にせん人だから、ふーん、そっかぐらいで終わるけど・・・」と、アッサリした反応。これ見て私は安心したね。
ニナ憎し!の感情に染まるのは、私のようにリアルタイムでヴェルーカ・ソルトを応援してたファンだけで結構! アッサムさんのようになんのいきさつも知らない新世代のファンは先入観などひとつも持たずに、新たにソロ・デビューを果たした新人アーティスト『ニーナ・ゴードン』を応援してやってくれ!
ところが、新世代のファンがみんなアッサムさんのように、旧世代のノスタルジー、しがらみ、恩讐などと無縁かというと、そうじゃない。なかには旧世代のノスタルジーに引っ張り込まれ、旧世代とおんなじ価値観をふりかざす情けない新世代が居る。いい例がビートルズにハマる奴らだろう。
ここで言っときたいのは、ビートルズの音楽の素晴らしさを否定しようというものではないからね。ビートルズの音楽は間違い無く『one
and
only』で偉大な功績を残してる。が、問題なのは、ジジュウゴジュウのジジイどもに混じってビートルズを信仰する新世代が居ること。ビートルズの音楽って1960年代にはリアルだったかもしれないけど、2000年の今も十分リアルかっていうと、それは違うでしょう?(笑)。世の中、ビートルズの音楽よりも十分にリアルな音楽があふれているのに、それを無視してワザワザほこりまみれの1960年代の音楽を聴こうっていう感覚が分からない。たとえ今の音楽がすべてビートルズの音楽の影響下にあって、仮にみんなビートルズのパクリに過ぎないとしても、2000年の今現在におけるリアルさでは『勝ってる』でしょ? だから今現在リアルな音楽じゃあないという意味において、ビートルズと、バッハとかモーツァルトなどのクラシックは近い。どちらのファンも自分の音楽の趣味を『高尚』と信じて疑わないところもよく似てるし(笑)。
ま、ビートルズはビートルズで素晴らしい音楽を創っているんだから、それらのファンになるのも分からんでもないけど、私が一番心配なのは、ビートルズに染まるのは結構だけど、新世代ファンがビートルズ世代のメンタリティーにどっぷり染まること。つまり、旧世代のノスタルジー、しがらみ、恩讐などに囚われ、モノの考え方までビートルズ世代の『40,50オヤジ』に染まるのは困るなと...(笑)。
旧世代のノスタルジーと無縁であるからこそ、新世代は新しいこと...ノスタルジーに囚われた旧世代がズバッと手を下せない革新的なこと...が出来るんじゃあないか! 新世代が旧世代のオヤジどものノスタルジーに囚われて革新的なことをやれないばかりか、新世代が新しいことをやろうとするのを邪魔しようするのはヤメて欲しい。
最近、公共事業見直しで、中止が決まった中海干拓事業。これが中止に決まる時、旧・竹下派の奴らが「竹下センセイが手塩にかけた事業を潰してなるものか!」と最後まで抵抗したらしいけど、しがらみに囚われると、一般国民の目から見たら中止にしてアタリマエのことすら見えなくなる。新世代のひとには自ら進んで旧世代のしがらみに囚われて欲しくないってことだ。私が言いたいのは。
だから「ボクが一番好きなのはビートルズ」という新世代のヤツを見たら、「こいつは使えん!」と思う。いざとなったら旧世代のメンタリティーに染まって新世代の足を引っ張りかねないからな(笑)。それでもビートルズは偉大だから...そうだな「ビートルズも聴きます」っていうのが許容範囲かな(笑)。
勿論、一番頼もしいのは「ビートルズ? ミッシェル・ガン・エレファント聴いてるから、そんな年寄り臭いモノ要らねえェ〜よ!」などと言い切ってくれるひとです(笑)。
(00.9.17)