「ボクタチハ SMAP デス!」...ステージ上に姿を現わすと開口一番、クリス・コリングウッドが喋ったセリフがコレ(笑)。『自称SMAP』ことファウンテインズ・オブ・ウェイン(以下、F.O.W.)の10月10日のクアトロ公演はこのようなクリスのギャグからスタートした。ベースのアダム・シュレシンジャーは『フジ・ロック』の時とおんなじような縞模様のシャツを着ていて、もしかして、同じシャツだったりして(笑)。『フジ・ロック』の時にステージ上であからさまに不機嫌な態度を出して、一部で非難ごうごうだったギターのジョディ・ポーターがおらず、代わりに大柄でニブそうなギタリストがステージに居るのを見て、「あの時の無礼なふるまいが原因でクビになったか!!!」と思った。が、どうやら他のプロジェクトで忙しくて脱退したみたいだけどネ、ジョディは。『ニブそうな』代役の新ギタリストは何故かハンソンの『アチ写』がプリントされたTシャツを着ていた。mmmbop! クリスとドラムのブライアン・ヤングは胸に☆が入った、おんなじデザインだけど色違いのお揃いのTシャツを着ていた。オープニング曲は
デビュー・アルバムからの“Joe
Rey”で、次は2ndアルバム『ユートピア・パークウェイ』収録の“Red Dragon
Tattoo”...というふうにライヴのほうは1stと2ndから交互に演奏する感じで進んでいった。『あんな下品なバイク野郎とは、早く別れてくれよォ〜!』とあこがれの彼女に懇願する情けない男のコの歌“Leave
The
Biker”の後、クリスがキーボード・プレイヤーを紹介したところで始まったのが2ndアルバムのタイトル・チューン“Utopia
Parkway”。その後はアルバムとは違ってクィーン&デヴィッド・ボウイの“Under
Pressure”のイントロと全く同じベース・リフで始まる“Barbara
H.”。このまま“Under
Pressure”演ってくれれば面白いのになあ(笑)。
曲の合間にたまにMC入れるクリス。「Last show in
Japan」と日本に名残惜しそうなことを喋ったりしてた。来日記念盤にもなっている“Troubled
Times”をクリスが「new
single!」と紹介して、演奏を開始すると、アダムのマイクの具合が悪いようで、これを気にするアダム。『フジ・ロック』の時も器材トラブルに見舞われていたが(←『フジ・ロックの時のジョディ御乱心の原因???)、私も「またか?」と思ったが、深刻なトラブルじゃなかったようで、アダムのマイクはすぐ回復。サビの部分ではCDどおり、クリスとアダムのハーモニーが再現された。それにしても“Troubled
Times”で『トラブル』とは...。
“Troubled
Times”をプレイすると、クリスは「ボクタチハ めたりかヨリ ウマイ!」とまたもや日本語を喋った。これには大いに沸いた会場。その後、英語で「もうすぐ僕たちの友達が日本にやってくるんだ。その友達はオウズリーっていうんだ。ヤツのライヴも観に行けよ。なにしろ彼はものすごく高くジャンプできるからさ」ってようなことを話してた。勿論、最後のはオウズリーのデビュー・アルバム『カミング・アップ・ローゼズ(OWSLEY)』のジャケットに引っかけたジョーク(笑)。この後プレイされた“Sink
To The
Bottom”では、途中クリスは自らは歌わず、観客に歌をまかせた。すると、女のコを中心とした観客がしっかり歌ってくれた!!! クリスが「ボクタチハ SMAPデス!」といったとおり、まるでSMAP
のコンサートみたいなの反応が女のコたちから返ってきたものだから、クリス、思わず「thank
you〜!」。ここで『ニブそうなギタリスト君』がギターをかきむしり始めたので、「ハハ〜ン、次は“Denise”(邦題は“愛しのデニース”)だな」とすぐに判った(笑)。案の定、ここでプレイされた“Denise”でもみんな♪sha
la la la la la la
~と歌うわ、手拍子入れてくれるわで大いに盛り上がったので、クリス、またもや「thank
you〜!」。
“Laser
Show”の後、「アシタ カエルケド ヤダヨ〜」とまたもや日本語を喋ってダダをコネてみせたクリス。“Radiation
Vibe”は『フジ・ロック』の時と同じく、他のアーティストの曲を挿入して演奏。最後に“Survival
Car”を演奏してF.O.W.はステージを去った。
アンコールではまず、クリスとアダムの2人で、カントリー・ミュージック風のアーシーな曲を2曲プレイ。この後、残りの3人もステージに戻って来て、みんなで“I've
Got A Flair ”と“Please Don't Rock Me Tonight”を演奏した。
2ndアンコールでは、クリスの説明だとグレッグ・キーン(←と、いうふうに聞こえたんだけど、あまりヒアリングに自信無し...)の曲???をプレイした後、“Go,
Hippie”!!! 個人的にはF.O.W.の曲のなかではこの曲が一番好き。『フジ・ロック』ではプレイされなかったうえに、今回もここまで演奏されるような気配が無く、「今回もダメか...」と半ば諦めていたので、新ギタリストがこの曲のイントロを弾き始めたとき、もの凄くうれしかった。“Go,
Hippie”の演奏が終盤にさしかかると、一人ずつステージを去っていき、最後に残ったアダムとブライアン(←ハリケーン#1のアンディ・ベルに似てない?)の2人。アダムが次々に爪弾くベース・リフに合わせながら、汗ダクになりながら激しくドラムを乱れ打ったブライアン。2人でジャム・セッション???してF.O.W.のライヴ終了~!
本編だけなら1時間足らず。アンコールを含めても1時間20分くらいで時間的には短いライヴだったのだが、大いに盛り上がったので、時間の短さを感じなかった。『フジ・ロック』の時の彼らの演奏に不満を持った人たちも今回は満足いったんじゃないかな?
ライヴが終わったのは7時30分頃。10月10日の渋谷...といえば、ハチ公前交差点での『ロケット花火騒ぎ』の日。この騒ぎがあったのは午後8時前で、ハチ公前付近を歩いてたら、モロにこの騒ぎに巻き込まれたよ、私〜!!! 『ライヴの余韻』が台無し...。
【SET LIST】...'99.10.10
渋谷クラブ・クアトロ
1. Joe Rey
2. Red Dragon Tattoo
3. Leave The Biker
4. Utopia Parkway
5. Barbara H.
6. Hat And Feet
7. Troubled Times
8. Sink To The Bottom
9. Denise
10. Sick Day
11. Laser Show
12. Radiation Vibe
13. Survival Car
(encore 1)
1. Traveling Man
2. Half A Woman
3. I've Got A Flair
4. Please Don't Rock Me Tonight
(encore 2)
1. The Break Up Song (グレッグ・キーンの曲??? )
2. Go, Hippie