Bonnie Pink
(以下、ボニピン)の新作『Let
go』リリースに伴う2年ぶりのツアー、ツアー初日・7月22日の金沢公演のチケットを取り損ねた私は、仕方なく7月27日新潟フェイズまで出掛けて観て来ました!
会場の新潟フェイズは、新潟の街のシンボルである万代橋の南詰の下流側にあるスタンディング形式の多目的ホール。ライヴハウスにしては大きい会場で、何しろ『みちのくプロレス』がやって来るくらいだから(笑)、多目的なイヴェント会場とみたほうが正解かも。私が観られなかった金沢公演は当然、チケットが『SOLD
OUT』だったけど、会場が広過ぎるせいか、後ろのほうにスペースがあり、当日券も出てた。
開演予定時間の6:30
を10分ばかり押した頃、バックメンバーに続いてステージに登場したポニピン、そのヘア・スタイルは「パイナップル畑でこんにちは!!!」ってな感じになっていて、アッケにとられてしまいました〜(笑)。ピンク色のタンクトップにジーンズ姿。で、髪の色は黒に戻っても、タンクトップで『ピンク』をちゃんと主張してた(笑)。
オープニング曲は新作のアタマを飾る“Sleeping
Child”。最初はギターなしだったボニピン、次の“Fish”からはアコースティック・ギターを構えて演奏。前の『TOUR
GOLDFISH』の時、自ら「ギター歴1年」などと言っていたボニピン、あれから2年経っているので今や「ギター歴3年」だけど(笑)、新作からの曲のほとんどでギターを演奏していた。
“Fish”の次は“Your Butterfly”。“Your
Butterfly”が終わるとMC入れたボニピン、「私、(ライヴでは)新潟初めてなんですよォ〜」 私・ヒロくんも新潟初めてなんですけど(笑)。「みんなからエナジーもらってライヴ盛り上げていきたいと思ってるんで、みんなエナジーくださいね!」 「エネルギー」と言わずに「エナジー」と言うところがボニピンらしい(笑)。ここでボニピンが「なつかしい曲」と言って紹介したのが“犬と月”! そんなに古い曲でもないやん!(笑)。“犬と月”の後は“Silence”でロック色の強い曲が続き、大いに盛り上がった。
『Daisy』EP収録の“Toughness”...途中の歌詞の♪怪物みたいだった〜を♪大仏みたいだった〜と聴き取っていた私(笑)....をプレイした後、所属事務所社長の『タイスケ』さんの誕生日ということで、会場に居るみんなで“Happy
Birthday”を合唱した(笑)。勿論、♪dear Taisuke
〜で(笑)。ライヴ開演前にCD販売のところで「『let
go』かマキシ・シングル2枚買ったら、Bonnie
Pinkの直筆サインをさしあげます!」ってやってたんで、直筆サイン目当てでシングルを2枚買ったんだけど(苦笑)、この時姿見ましたよ、『タイスケ』さん。売り子さんに「どんどん売ってくれたまえ!」って声掛けてました(笑)。
この後は新作『Let go』からの曲ばかりが続く。“Run With
Yourself”の後、早くもメンバー紹介があった。G.×2、B.、Ds.、Perc.、Key.とボニピン自身を含めると7人編成の大所帯。「今回のバンドは私も含めてギターを弾くひとが3人も居るんですけど...いや、私は『ギターを弾くひと』のうちには入ならいんですケド...ギターを持ってるひとが、みんなで3人居ます」ってなセリフがいじらしくて可笑しかった。前の『TOUR
GOLDFISH』の時からの残留組はベースの山田サトシさんのみで、他のメンバーはみんな入れ替わってた。ベースの山田さんはベース教室か何かだろうか、教え子が観に来ているそうで、ボニピンが「教え子さん、居る?」と観客に訊いたら数人から反応がありました。ドラムはわざわざアメリカから『Let
go』のレコーディングに参加してるアンソニー・ジョンソンを呼んでた。あと、パーカッションとバックコーラス担当者は女性(大石真里恵さん)だったんだけど、ステージに向かって右端に陣取ってた私の位置からは完全に死角に入っていて、一切姿が見えませんでした...。“Trust”、“過去と現実”の後、「今回のツアーの東京公演は『WOWOW』で放送されるんでみんな観て下さい!」とボニピンから耳よりな話も出ました。
新作『Let
go』の音づくりってボニピン自身が奏でるギター中心のアコースティックなものだったりするけど、ライヴでは意外なほどロック色強し。ボニピンの歌も前のツアーほどファルセットを使わず音域的に彼女が強いところ...中音域から低音域...のヴォーカルがド迫力で決まっててカッコイイ! もしも次のアルバムでボニピンが1980年代中盤の浜田麻里やSHOW-YAみたいな音楽をやってもオレは驚かんぞ!(笑)
途中、前にプロモーションで新潟に来た時、ファンの子が地元の銘菓を差し入れしてくれたことを話題に持ち出したボニピン、「あれ、美味しかったです」とこの場を借りて御礼を言ったり、8月26日に決まった渋谷公会堂での追加公演の話題を持ち出して「ホーン・セクションを加えた特別なライヴにします。今日演らなかった曲もたくさん演りますんで、よかったら観に来てくださいネ」と言ったりと、軽快なトークを交えながらライヴは進んでいく。が、ボニピンの語った『追加公演では今日演らなかった曲もたくさん演ります』ってクダリが実に魅力的に響いたくらい(苦笑)新作からの曲連射に正直なところ辟易したところでプレイされた“Heaven's
Kitchen”で一度ポニピンはステージを去った。
熱心な新潟のファンのアンコールの求めに応じステージに戻って来た御一行、全員ツアーオリジナルTシャツを着ての登場で、バックメンバーは“Run
With Yourself”Tシャツを着用、ボニピン本人だけは『Let go
ビーズTシャツ』を着ていた。これらTシャツを含めバッグとかのツアー・オリジナル・グッズは全てポニピン自身の手によるデザインだそうで、そこのところを強調したうえ、ボニピン、「みんなたくさん買っていってくださいね〜」と、マーチャンダイズのPRをしてた(笑)。私は“Run
With Yourself”Tシャツの紺色のLサイズの、買いました(笑)。
アンコールでは「みんなこの曲、知ってますか」と前置きした上で、まず“Daisy”を披露すると、「次の曲、みんな歌ってくれますか?」とポニピンがフッたところで、ギタリストが思わせぶりにイントロをチョロ〜っと弾く。“Forget
Me
Not”のイントロだ。この後も、ポニピン「みんな歌ってくれますか?」と訊き観客が歓声で応えるやりとりが2,3度続いた。そして、ようやく待ちに待った“Forget
Me
Not”に突入したのだけど、みんなこの英語詞の曲をボニピンに声援で返したほど自信満々に歌えるんだろうか?(笑) 少なくとも、私にはムリだな(笑)。“Forget
Me Not”に続き、“Do You
Crash?”をプレイしてライヴは終了。フロアに『客出し』の音楽として、アルバム『Let
go』の最後に収録されているインスト曲の“Refrain”が流れて2時間弱のコンサートは終了〜!
今回のライヴ、新作の『Let
go』からの曲にあまりにも片寄り過ぎの印象。ま、『 Let
go』ツアーと銘打たれてるワケだから、アルバム『Let
go』の曲が中心で何ら問題はないんだけどサ...。CDではアコースティックな色合いが濃い『Let
go』の曲をみんな、“Surprise
!”の時の唱法で歌ってるような感じだったんで、随分早い段階で“Surprise
!”はプレイされないな...と覚悟したケド(笑)、期待していたデビュー作の『Blue
Jam』からの曲は勿論のこと、“It's gonna rain !”や“金魚”、“Lie,
Lie,
Lie”までもが『無い、無い、無い』だったので、「他に演るべき曲があるだろう?」ってな不満を感じました。コレは別に『Let
go』の曲を減らせってことじゃあなくて、それらの曲も演ってもらいたい...と(笑)。いいじゃない、あと4曲くらい多く演っても(笑)。
私、8月26日の渋公追加公演のチケット持ってるんで、「今日演らなかった曲もたくさん演ります」ってボニピンの言葉を信じて足を運ぶことにします(笑)。
【SET LIST】...'00.7.27
新潟フェイズ
1. Sleeping Child
2. Fish
3. Your Butterfly
4. 犬と月
5. Silence
6. Toughness
7. Shadow
8. Reason
9. Run With Yourself
10. Trust
11. 過去と現実
12. Rumblefish
13. You Are Blue, So Am I
14. Call My Name
15. Heaven's Kitchen
(encore)
1. Daisy
2. Forget Me Not
3. Do You Crash?