『メロコアの帝王』バッド・レリジョンのライヴを、12月10日に大阪で観て来た。
会場の天保山ベイサイド・ジェニーに着いて初めて知ったんだけど、この日のライヴには2組の前座がつくことになっていた。帰りの足のことが心配になる。フロア後方のカウンターの左端で開演を待ってると、6時きっかりに最初のバンド、BOMB
FACTORYが登場。3曲演奏してステージ降りた(笑)。3曲しか演奏しないなら最初から出てくるな!(笑)。勿論、帰りの電車のことが心配な私にすれば歓迎すべきことなんだけど(笑)。6時半に次のバンド、NICOTINEが登場。彼らの名前は聞いたことがある。さすがに場慣れしてて「盛大な拍手、ありがとう」などと、MCも気のきいた台詞がとび出してた。4曲目にブライアン・アダムスの“Kids
Wanna Rock”を演って、♪everywhere I go〜kids wanna rock!
とこちらも思わず盛り上がる。『真打ち』登場前のいいウォーム・アップだ(笑)。
NICOTINEの4人が全部で5曲演ってステージ降りたのは6時55分。バッド・レリジョンの5人がステージに現れたのはそれから20分後のことだった。ステージに現れるなり「コンニチワ!」と日本語で観客に声かけたヴォーカルのグレッグ・グラフィン。オープニング・ナンバーは新作『ザ・ニュー・アメリカ』から“Don't
Sell Me
Short”(邦題は“甘くみるなよ”)。いきなりフロア真ン中のキッズが暴れまくる。次は“Recipe
For Hate”。いい気になってエンディングの♪hate!
の部分を一拍早く叫んでしまい、ンガググ...慌てて口を押さえた私(苦笑)。この後、“New
America”(邦題は“新しいアメリカ”)を演ると、グレッグ・グラフィン、「大阪には何度も来たことがあるけど、このベイサイド・ジェニーで演るのは初めてだ。オモテにある大観覧車に乗ったのも初めてさ」というふうにMC入れてファンの喝采を集め、「『ザ・グレイ・レイス』からの曲だ。覚えているかい? “Them
And Us”」と曲紹介して、“Them And
Us”へ突入〜。“Anesthesia”ではステージ上に登って来たキッズと一緒に♪Anna〜などと歌った後、笑いながらステージ・ダイヴへと彼を後押ししてたグレッグ・グラフィン(笑)。ステージ向かって右端に居るギターのグレッグ・ヘトソンは今までスキンヘッドにしてるのかと思ってたんだけど、マジでハゲてました...。頭頂部つるつる...。ステージ向かって左端に居たギターのブライアン・ベイカーはかなり太ったなァ〜。昔は危険な雰囲気漂うイイ男だったのに...(苦笑)。
だいたい4曲演るごとに少し間があって、グレッグ・グラフィンが休憩(笑)してる間、ベースのジェイ・ベントリーが観客とやりとりして場をつないでた。休憩から戻って来たグレッグ・グラフィン、「君たち日本のファンは幸運なんだよ。北米じゃあこの曲アルバムに入ってないから聴けないんだ。その曲を演るよ。“The
Fast Life”
!」と恩着せがましい(笑)MCを入れ、新作の日本盤のみのボーナス・トラック“The
Fast
Life”(邦題は“駆け抜ける人生”)を披露した。この頃になると、4曲演るごとに休憩から、3曲演るごとに休憩、さらには2曲演るごとに...と休憩の頻度が多くなって来た。もうトシだから(笑)。休憩の間はジェイの独壇場で、「fxxk
you〜!」を連発。挙げ句の果てには「fxxk
me〜!」などと言うなど、悪ノリし過ぎ(笑)。ドラムのボビー・シェイヤーは手持ち無沙汰なのかドラム・スティックをよくクルクル廻してた。
グレッグ・グラフィンが「前のアルバムからの曲。“Sowing The Seeds Of
Utopia”」とMCして、“Sowing The Seeds Of
Utopia”が披露されたけど、前のアルバム『ノウ・サブスタンス』からはこの1曲だけ。選曲のことをいうと、アルバム『ザ・グレイ・レイス』からが意外にも多い。アルバム『アゲインスト・ザ・グレイン』からの曲が少ない!...と思ってたら、“Do
What You Want”を挟んでようやく“Against The
Grain”登場。この後、休憩(笑)とグレッグ・グラフィンのMC挟んで“Infected”がプレイされた。すでに“Along
The
Way”を演っているけど、他に初期の曲を演ってなかったので「そろそろ死ぬほど退屈な“Fuck
Armageddon...This Is Hell”や“Part
III”でも演るのかな?」と思ってたところで披露された初期バッド・レリジョン・ナンバーは“We're
Only Gonna
Die”。この曲ライヴで聴くの初めてだから、よしとしよう(笑)。
“We're Only Gonna
Die”の後に少し休憩が入った後、グレッグ・グラフィンが♪like a
rock〜(ポロロ〜ン...とギター)like a
planet〜(ポロロ〜ン...とギター)like a fxxkin' atomic
bomb〜と勿体つけながら(笑)歌い始めたのは、名曲“Generator”。途中からは『フル・パンク仕様』できちんと演奏された。♪oh
yeah〜oh yeah〜のところではファンが大合唱。この後、“21st Century
(Digital
Boy)”を披露すると、つつぅ〜とブライアンがステージ中央に歩み出て来た。ブライアンの態度が「主役はオレの弾くギター・フレーズだ」と言わんばかりだった(笑)から“American
Jesus”が次の曲だってすぐに分かった。案の定、ブライアンが弾き始めたのは“American
Jesus”のイントロ。グレッグ・グラフィンが「last
song〜!」と叫ぶ。最後の曲がコレだとは思わなかったな(笑)。ま、“American
Jesus”で締めるのはある意味美しいケド。“American
Jesus”で会場全体が盛り上がったところで、グレッグ・グラフィンが「アリガト!」って手を振り、ボビーはドラム・スティックを1組フロアに投げ入れてステージを去った。さらにローディーのかたが残りのスティックを何組かフロアに投げ入れた(笑)。彼らはアンコールしないの知ってたので、ファンがアンコール要求するのを尻目に、電車の時間が気になる私は急いで会場を脱走〜。
キッズが大いに暴れ、ファンが大合唱して大いに盛り上がった80分1本勝負でした。
【SET LIST】...'00.12.10
大阪ベイサイド・ジェニー
1. Don't Sell Me Short
2. Recipe For Hate
3. New America
4. Them And Us
5. Suffer
6. Punk Rock Song
7. Anesthesia
8. Stranger Than Fiction
9. Atomic Garden
10. Change Of Ideas
11. You've Gotta A Chance
12. The Hopeless Housewife
13. Ten In 2010
14. No Control
15. The Fast Life
16. A Walk
17. Along The Way
18. Watch It Die
19. Tomorrow
20. Sowing The Seeds Of Utopia
21. Do What You Want
22. Against The Grain
23. Infected
24. We're Only Gonna Die
25. Generator
26. 21st Century (Digital Boy)
27. American Jesus