去年の10月にリリースされた3rdアルバム『チョコレート・スターフィッシュ・アンド・ザ・ホット・ドッグ・フレイヴァード・ウォーター』も大ヒットを記録して、『我が世の春を謳歌』してるリンプ・ビズキットの'99年の『フジ・ロック』以来の日本での公演を1月13
日に幕張メッセ国際展示場9番ホールで観て来た。1月13
日というと日本海側は大雪に見舞われ、幕張まで行くのも大変だった(苦笑)。なにしろチケットに書かれた開演時間は6時までにたどりつけなかったんだから。で、必死になって幕張メッセにたどり着いてみたら、前座がついてて、しかもその前座の演奏スタートが6時半からでって...。ってことは、リンプ・ビズキットの登場は7時過ぎだね(笑)。そうなら最初からそうと言ってくれ!(笑) 焦って損したよ! で、その6時半から前座の宇頭巻がステージに登場。2人の男性ヴォーカリスト(っていうか、MC)が居るバンドで、1月から2月にかけてのミサイル・ガール・スクートのツアーにも同行する予定の彼らの音は...モロに『男性版ミサイル・ガール・スクート』ですな(笑)。ミサイル・ガール・スクートは『女リンプ・ビズキット』って呼ばれてるから...おう!、リンプ・ビズキットの前座にピッタリなヤツらだ(笑)。宇頭巻のみなさん、曲の合間にMC入れまくるんだけど、2人のMCのトークは『フジ・ロック』のグリーン・ステージを仕切る2人の喋りにソックリ(笑)。たぶん、宇頭巻、今年の『フジ・ロック』に出演すると思う(笑)。宇頭巻がステージを去ると場内に「これより30分の休憩に入る」旨がアナウンスされた。この間を利用してビール買いに行ったりした私。会場はメッチャ広くて、『屋内フジ・ロック』状態。ビールや食料(おでん)を買いに並ぶ列の長さも『フジ・ロック』的だったし(笑)。この広い会場にギッシリ客が入ってるんだけど、思ったほど赤い帽子をかぶったひとは居なかった(笑)。みんなヴォーカルのフレッド・ダーストを真似て赤い帽子かぶってくるものとばかり思ってた。マーチャンダイズ売り場ではちゃんと赤い帽子が売られてたけど(笑)。
「30分の休憩」ってアナウンスがあったけど、実際はもっと短かった気がする。会場の灯りが消えて、場内に新作『チョコレート〜』の“Intro”が流れ、ステージ後ろに『LIMP
BIZKIT』のロゴが入った幕がゆっくりと吊り上げられていく。大歓声に包まれる場内。やがてステージにリンプ・ビズキットの5人が現われた。やはり赤い野球帽をかぶってたフレッド・ダーストがキッズに声をかける。するとどこからか達者な日本語の発音で「みんな、元気か!」ってアナウンスが入った。最初、ベースのサム・リヴァースあたりが実は日本語達者で、彼が喋ってるものとマジで思ったけど(笑)、実際のところはフレッドのセリフを全部日本語に訳して喋る役の日本人スタッフ(以下、『影マイク』)が居たワケだ。ライヴのオープニング曲は新作のアタマを飾る“Hot
Dog”。全米ツアーで使われてるガンダム・ロボットなどの豪華なセットについてギターのウェス・ボーランドが「出来るだけ日本に持ってくるよ」って雑誌のインタヴューで語ってたけど、豪華なセットのカケラすらないバックドロップだけのシンプル極まりないセット。ウェスは例のようにピエロ・メイクしてた(笑)。2曲目は“Show
Me What You Got”、続いては“Break
Stuff”...と前作『シグニフィカント・アザー』からの曲を演ると、フレッド、英語で「オマエたちにこの曲を捧げる」ってな感じでMC入れて(勿論、これを『影マイク』が日本語訳でアナウンス...笑)披露されたのは“My
Generation”。これに場内に居たキッズが大暴れ。Dブロック指定の私は一番後ろのほうで観てたから、被害は受けて無いけど(笑)。
それにしても、フレッドのセリフを日本語訳でいちいちアナウンスする『影マイク』...なんだかなァ...。「どうだっていってるんだよ!」という感じのフレッドの『煽り』も御丁寧に訳すんだもんなァ...。私の周囲に居た客も「ダッセェ〜!」って実に率直な感想を漏らしてたゾ(笑)。新作から“Livin'
It
Up”を演るとフレッド、「みんなライター持ってる?」(と訳してアナウンスする『影マイク』)と言うものだからライター持ってる観客がそれぞれライターを持ち出して火を点け掲げる。消防署員が見たら卒倒しそうな幻想的な光景のなか、シンセのフレーズが印象的なバラードタイプの曲をひとり歌うフレッド。この曲を『途中下車』すると今度は女のコばかり20名くらいステージに上げさせたフレッド、女のコに囲まれ御満悦な状態のなか「世の中のすべての女にこの曲を捧げる」(と訳してアナウンスする『影マイク』)と紹介したところで、ウェスが弾き始めたのはジョージ・マイケルの陵辱カヴァー曲“Faith”。“Faith”が終わって女のコたちがステージから降りると、「コイツの歌でも聴くか?」(これは『影マイク』無し)って感じでウェスにフったフレッド。これ受けてウェスのリード・ヴォーカルでメタリカの“Master
Of Puppets”(邦題は“メタル・マスター”)が始まった。♪master! master!
って連呼するところまで演奏。ま、半分お遊びだから(笑)。この後、フレッド、「そこにイカした女が居る」(と訳してアナウンスする『影マイク』)と言って、そのコ1人をステージに上げ、彼女をエスコートしながら“My
Way”を熱唱〜。他にも「女のコだけの歓声が聞きたい!」(と訳してアナウンスする『影マイク』)などと言い、女のコに歓声上げさせたりして、ひたすら女のコだけに甘い(笑)。こうも女のコだけに甘いと...なんだかなァ〜...(苦笑)。そういや「女のコだけの歓声が聞きたい!」もウェスのメタリカも'99年の『フジ・ロック』でやってたな。お約束ネタなのね(笑)。
“My Way”の後、“Full
Nelson”と“Rollin'”を演ると、フレッドが突如ステージからフロアに降りて、私の居るフロア後方まで移動して来た。フロア後方に秘かに用意したあった(笑)特設ステージに登り、“Nookie”を歌ったフレッド。
今までステージ後方にはクールに構えて見てた客が多かったのに、突然のフレッド襲来に興奮して水まく客や、フレッドにTシャツやら投げ付けてプレゼントする客が続出(笑)。これら投げ入れられた衣類を受け取って首の廻りに巻いたフレッドは、次の“Take
A Look
Around”を歌いながらメイン・ステージに戻っていった。最後に花火音とともに『巨大紙テープ』が舞って、1時間半ほどのショウは終了。会場には“Rollin'
(Urban Assault Vehicle)”が流れた。
フレッドの女性優遇し過ぎは、見てて「もういいや」って気にさせられたゾ、男の私としては(笑)。『影マイク』にもね(笑)。幕張でのライヴも「もういいや」(笑)。
【SET LIST】...'01.1.13
幕張メッセ国際展示場9番ホール
. Intro
1. Hot Dog
2. Show Me What You Got
3. Break Stuff
4. My Generation
5. Re-arranged
6. Livin' It Up
7. ?
8. Faith
〜Master Of Puppets (by Wes Borland : メタリカのカヴァー)
9. My Way
10. Full Nelson
11. Rollin'
12. Nookie
13. Take A Look Around
. Rollin' (Urban Assault Vehicle)