またもや、九州出張中にライヴ観てしまいました。6日前に岡北有由を観たばかりの福岡・Drum
Be-1で、キセルと古明地洋哉
のジョイント・ライヴを目撃! このイヴェントにはこの2組の他に、art-schoolっていう東京のバンドが前座についとりました。3組も出てチケット代はわずか\2,000というおトクなライヴ(笑)。そのart-schoolがステージに登場したのは開演予定時間の午後6時を10分過ぎてから。ヴォーカル/ギター、ギター、ベース、ドラムの4人編成。全部で9曲演ったけど、ウィーザーの“You
Gave Your Love To Me Softly”や、レモンヘッズの“Paid To
Smile”みたいな曲があって彼らがどんな音楽から影響受けたかが垣間見れて面白かった(笑)。ただ、ヴォーカルのひと、MCタイムに入ると緊張しまくりで、東京から16時間かけて福岡に来た話とか、もっとプレゼンテーション上手かったらイイ掴みになったのに...。あと、「僕が福岡のS.A.でトイレに行ってる間に着替えのTシャツにウンコが付いてました。これば誰かが付けていったんだと思いますね」などとMCしてたけど、いったい誰がTシャツにウンコ付けてくんだ? 謎だ...。
art-schoolがステージを去ると、ステージは黒幕で隠され、幕の向こう側ではセット・チェンジが行われている。ステージ最前列向って左寄りに陣取り、私にとってのメインアクト・古明地洋哉の出番を待っていると、隣に居たカップルから「キセルと一緒にライヴ演るひとの名前は何て言うんですか?」って訊かれた...。「コメイジヒロヤ」って、ちゃんと教えてあげたけど、最前列に居る客(ま、キセル目当てなのは解るけど)にすら名前の読み方を分かってもらえない古明地クンって...。何だかなぁ...。セット・チェンジが済むと黒幕が取り払われ、やがて古明地御一行がステージに登場。古明地クンの他に、エレキギター、ベース、ドラム、そして女性ヴァイオリン奏者が居る総勢5人編成。古明地クンは椅子に座ってアコースティック・ギター(以下、アコギ)を構え、もうひとりのギタリストも椅子に座り演奏始めた曲は、アルバム『灰と花』のオープニングを飾る“the
lost
garden”。私の居場所はちょうどベーシストの前で、ベーシストの足元に置いてあるセットリストが丸見え(笑)。私の大好きな“SWEET
RAIN”や“ライラックの庭”がちゃんとリストに入ってることを確認し、ひと安心。私の位置からは女性ヴァイオリストは古明地クンの蔭に入ってしまい、ヴァイオリンの音は聴こえるけど姿は見えず。それでも首の伸ばして姿は確認しました(笑)。丸顔の若いコで、古明地Tシャツ着とりました(笑)。1曲だけヴァイオリン下ろしてパーカッション担当しとりましたが、残りの曲すべてにおいて古明地サウンドの鍵を握るフレーズを奏で続けた彼女の姿をもっとハッキリ観たかったッス(笑)。新曲の“GRACE”を2曲目に演ると、続いて“夢のかげ”を披露。ここでMCタイム。「こんばんは。コメイジヒロヤです」ってまずは自己紹介。彼の場合、これはとても重要だ(爆笑〜!!!)。「今日は時間があるようなので、いろいろな曲をたくさん演りたいと思います」。そう言って、彼が演奏始めた曲は“SWEET
RAIN”。♪"気のふれた世界で正気を保つこと それこそが狂気だ"と誰もがうそぶく〜という歌詞を持つ曲。私はこの一節が胸に突き刺さって古明地支持者になったんだから(笑)。ナマで聴くと、CDよりもヴァイオリンのフレーズが凄みをましてますね。そのぶん大人しめの古明地クンのヴォーカルは押され気味になるけど(笑)。「灯りをともしに家にかえる」“星の埋葬”の後、古明地クンが「新曲演ります」って言って演奏した曲は“灰と花”(!)。アルバム・タイトル曲だけど新曲です(笑)。次に演奏した“花が咲いたら”を歌い終わった古明地クン、「アルバム買ったひとは気付いたと思うけど、2回とも2番を歌っちゃいました。滅多に歌詞を間違えることはないんだけど、一度間違っちゃうとアタマのなかが真っ白になって、いったいどこ歌ってどこ弾いてるのか分かんなくなっちゃって...」...え? そうなの? 私、アルバム持ってよく聴いてるけど、歌詞の間違いに気付かなかった。そもそも古明地クンのオフィシャル・サイト覗いたら「ライヴで歌詞間違える。落ち込む」とか、そんな記述多いから、歌詞間違うこと多いんだと思ってた(笑)。ここで気を取り直して、“ライラックの庭”が登場! 待ってました〜!!! 大好きな“ライラックの庭”の後は、明るい“ghost”へ突入〜! 最後にデビュー・ミニ・アルバム『讃美歌I』から“欲望
”を演奏すると、古明地クンは観客に御礼を言ってアッサリとステージを後にしました。お〜い! メンバー紹介くらいしようよ(笑)。
古明地クンがステージを去ると、またもやステージは黒幕に被われ、セットチェンジが行われてる。ステージ最前列から後ろのほうに移動し、この日のトリ、キセルの出番を待つ。やがて『京都発二段ベッド兄弟デュオ』のキセルがステージに現われた。ギターとメイン・ヴォーカルの辻村兄と、ベースの辻村弟の2人での演奏。全曲、辻村兄が起動させるリズムボックス(っつうかリズム・トラック録ったテープをラジカセで流してる???)に合わせて生楽器と歌を乗せてくパフォーマンス。キセルのみなさんはとても律儀で、必ず演奏前に何の曲演るか曲名紹介を欠かさない。オープニングからして辻村兄の「“ハナレバナレ”という曲を演ります」という紹介で始まった(笑)。辻村弟が歌う時には「今度は弟が歌います」ってキッチリ説明入れたし(笑)。その辻村弟が歌った曲“カラス”が終わると最初のMCタイム。「僕たちはキセルっていいます。始めて2年くらいになります。ちょうど今が倦怠期です」などと喋って観客を笑わせると、今回福岡に来るにあたって辻村兄が寝坊した話が登場。辻村兄は飛行機が嫌いだそうで、新幹線に乗って来たそうなんだけど、おもいっきり寝坊してしまったらしく、飛行機で来た辻村弟よりも遅く列車で出発した...などと話してた。最近は兄よりも弟のほうがしっかりしてるようです(笑)。MCタイムの後、アルバム『夢』からの“夢のいくら”、ニュー・シングルからの“口笛”、そして辻村兄から「今度はしっかり者の弟が歌います」という紹介があった“火の鳥”が終わると、2回目のMCタイム。ここでの話題はウンコ...。先のart-schoolのMCのせいなのかどうかは知らないけど、この下品な話題で盛り上がった後、ニュー・シングルの“ピクニック”、“夏休み”、そして“コロンビア”と曲が続いた。それにしてもキセルの音楽は...。CDでもかなりユルいけど、ライヴで観るともっとユルかった。どこまでも同じ風景が続く起伏のない一本道をひたすら歩く感じ。往けども往けどもゴールが見えない感覚はしょーじきツラい...。キセルの音楽には『ドラマ』っつうものが欠けてると感じた(苦笑)。
辻村兄弟がステージを去ると、場内にアンコールを求める手拍子が起った。たぶんアンコールがあったハズですが、私は帰りの電車の都合で観ずに帰りました(笑)。
【SET LIST】...'01.9.23 福岡・Drum
Be-1
<古明地洋哉>
1. the lost garden
2. GRACE (新曲)
3. 夢のかげ
4. SWEET RAIN
5. 星の埋葬
6. 灰と花 (新曲)
7. 花が咲いたら
8. ライラックの庭
9. ghost
10. 欲望
<キセル>
1. ハナレバナレ
2. ねの字
3. カラス
4. 夢のいくら
5. 口笛
6. 火の鳥
7. ピクニック
8. 夏休み
9. コロンビア
(encore)があったハズですが、電車の時間の都合により観てません。