『ヤイコ』こと、矢井田瞳の『Candleyes Tour』を12月8日に石川厚生年金会館で観て来ました〜♪　去年の富山短大の学園祭を除くと、ヤイコが北陸でライヴ演るのは初めて。ということで、殆どの北陸のヤイコ･ファンにとって『初ヤイコ』になる今回のライヴ、チケットはSOLD OUT。ただし、少なくとも空席はひとつあったけどな、ハハハ。
　開演時間の6時30分を廻り、しばらくすると、ステージ上にバック･メンバーが現れてそれぞれの持ち場に就き、ステージの階段状の橋のようなセットの奥のほうからギターを構えたヤイコが登場〜!!!　階段をゆっくり降りてくる。ライヴのオープニング曲は、新作のオープニングと同じく“キャンドル”。演奏メンバーのうち、『ニセつぶやきシロー』ことギターの西川クンと、スキンヘッドのキーボード奏者･浦さん、パーカッションの田辺さん、そして昔どおりの『宇宙飛行士･向井千秋ルックス』に戻ってた(笑)女性ドラマー･臼井さん...の4人は前の『I'm here... Tour』と同じ顔触れ。スーパー･ジャンキー･モンキーの河合しのぶさんの代わりに男性ベーシストが入って、さらにもう1人キーボード奏者を加え、ヤイコを含めて7名での演奏。最新ヒット曲“Buzzstyle”が終わると、ヤイコのMCタイム。「みんなの顔が見える照明に切り替えてもらえますか?」って照明サンに頼んで、ファンの姿を確認しながら、今回のライヴに来てくれたことに対しての礼を言うヤイコ。続いて“Everything Is In Our Mind”と“Girl's Talk”を演ると、またもファンの顔が見える照明に切り替えさせてから、ファンとのトークタイム。「前に金沢にプロモーションで来た時に、のど黒って魚食べさせてもらったんやけど...」とヤイコが言っても、会場埋める金沢のファンの反応は鈍い。「エ〜?　金沢名物やって言ってたで〜」と困惑のヤイコ(笑)、「他に金沢の名物って何あるん?」って観客に訊く。ステージ前あたりのファンから「あんころもち」って声が上がる。「あぁ〜、あんころもち、食べた。アレ、美味しいよなぁ」とヤイコが言うと、今度は後ろのほうの観客から「かぶら寿司!」って声がかかる。「え?　あぶら虫?」と聞き間違えるヤイコ。ファンがもう一度「かぶら寿司!」って言い直したけど、ヤイコは「え?　宝くじ?」と聞き間違えた(笑)。この後もヤイコはファンに語りかける時は、ファンの顔が見える照明に切り替えさせてた。ファン思いやなぁ〜。このようにヤイコは例の大阪人のノリで喋る喋る(笑)。「金沢で演奏するの初めてやから、みんな初めてアタシのコンサート観るワケだよね?　ヤイコを初めて観るってひと手を挙げて〜！」...などと言われると、名古屋で一度観てた私は肩身が狭い(苦笑)。そんなヤイコのファンへの思いに応えるつもりなのか、ヤイコが「みんな、よくコンサート行ったりします?」って訊いた時、「ヤイコだけ〜!」って返したヤツが居た(嘘ばっかり!...笑)。この声にヤイコは「そんなつもりで言ったんじゃない」というふうに困惑し、「今日のこのステージは矢井田瞳のセットになってるけど、今まで多くのひとが演奏した重みのある会場なんやなぁ〜って感慨に浸ってみただけや」と、ポツリ漏らした。
　ヤイコの「この曲演ります」って意味ありげな前フリで始まった“I'm Here Saying Nothing”。これにはファンは歓声あげるわな、やっぱ...。この曲で盛り上がると、ベース･フレーズが印象深い“Stay”。結果的に、この日プレイされた唯一のアルバム未収録曲。隠れた名曲です!!!　続いて“贅沢な世界”。ヤイコがMC入れてからプレイされた“Over The Distance”、「見た夢を歌にした」というヤイコからの曲説明があった“空の作り方”、そして“Your Kiss”を演奏すると「こないだ昔のバイト仲間(『薩摩っ子ラーメン』江坂店のみなさんですか?...笑)と飲みにいったんやけどな、『◯◯って知ってる?』って訊かれたけど、そんなひと全然知らん。『でも、ヤイコと友達...って言ってたで』...最近、そんなの多いンや。友達ならまだいいけど、(自称)『ヤイコの元カレ』とかな。アタシには『元カレ』が40人くらい居るンや」などと言ってファンを笑わせたヤイコ、「初めてのひとが多いから、『daiya-monde』からも多めにやってる」っというヤイコ。配慮どーもありがとです(笑)。「次の曲も『daiya-monde』から。“How?”」“How?”の登場にはファンも沸く。これに続いて、完全にパンクソングふうアレンジに変化した“もしものうた”が披露された。イントロのリズムに合わせ、ファンも挙げた両腕を振った“Look Back Again”、曲の最後に観客が♪b'coz I love you〜と大合唱になった“B'coz I Love You”、そして次も♪darlin'〜darlin'〜ってファンが大合唱で応じた“My Sweet Darlin'”。大いに盛り上がったところで、裸足の足をかきながら(笑)MC入れてたヤイコから「私の大切な曲」っていう説明があったところで、“Life's Like A Love Song”。今度はファンは腕を掲げて曲に合わせながら左右に揺らす。そんなふうに会場がひとつになったところで、ヤイコ御一行はステージを去った。
　会場にこだまするアンコール要求の手拍子に応え、ステージに戻って来たヤイコ御一行。アンコールに入る前に「私の大切なバンド･メンバー、紹介してええかな?」と、メンバー紹介を始めるヤイコ。ヤイコから紹介受けたベースのFire、ベースを放り投げるようなオーヴァー･アクションをみせ、観客が沸く。ドラムの臼井サンとヤイコは「目元(金粉)がお揃い」だそうです(笑)。アンコール1曲目の“I like”では、曲の中盤、観客と掛け合いやったヤイコ。ヤイコが「か〜なざわ」と言うのに合わせて観客も「か〜なざわ」と言ったし、ヤイコが「の〜どぐろ」と言うのに合わせて観客も「の〜どぐろ」と言った(笑)。よっぽど、のど黒が美味しかったのか、ミョーにこだわってた(笑)。「会場来てくれたみんなにこの曲を捧げます」とヤイコが言って披露された“手と涙”が終わると、この日のライヴは終了。ヤイコ御一行がステージの袖に消えると、すぐさま場内に「これをもちまして本日の公演はすべて終了いたしました〜」といったアナウンスが流れた。ヤイコ自身の声で(爆笑〜!!!)。これはもう『お約束』ですね(笑)。「会場の外で販売されているアーティスト･グッズはアーティストの許可を取っていない違法な商品です」...って、会場の外には海賊グッズ扱ってる屋台は1つも出てない(苦笑)。これが、ヤイコだ(笑)。

【SET LIST】...'01.12.8 石川厚生年金会館
1. キャンドル
2. Buzzstyle
3. Everything Is In Our Mind
4. Girl's Talk
5. I'm Here Saying Nothing
6. Stay
7. 贅沢な世界
8. Over The Distance
9. 空の作り方
10. Your Kiss
11. How?
12. もしものうた
13. Look Back Again
14. Not Still Over
15. B'coz I Love You
16. My Sweet Darlin'
17. Life's Like A Love Song

(encore)
1. I like
2. 手と涙