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#2 TUSCADERO--My
Way Or The Highway
タスカデロ『マイ・ウェイ・オア・ザ・ハイウェイ』
(1998年、国内盤
: イーストウエスト AMCY-2707)
1. Queen For A Day 2. Paper Dolls 3. Frank Magnet
4. Not My Johnny 5. Hot Head 6. Tiny Shiny Boyfriend
7. Dr. Doom 8. Tickled Pink 9. Evil Eyes
10. You Got My Pride 11. Cathy Ray 12. Liquid Center
13. Temper Temper 14. Munity
第2回目は、割と最近の作品を取り上げる(笑)。タスカデロだ。
1993年にワシントンD.C.で結成された彼女たち、インディーズの『Teenbeat』から“Mount
Pleasant”(1994年)、“Angel In A Half Shirt”(1994年)
などのEPで好評を得て、同年アルバム『The Pink
Album』でデビュー、翌年2ndアルバム『Step Into My Wiggle
Room』をリリースするとメジャー間で争奪戦が繰り広げられるほどの評判のバンドになる。結局『Elektra』と契約した彼女たちは、インディ・デビュー盤を再発するかたちで1996年『The
Pink
Album』でメジャー・デビュー。私が彼女たちの存在を知ったのはここから。で、今回取り上げた『マイ・ウェイ・オア・ザ・ハイウェイ』はメジャーに移籍してから初めて彼女たちがリリースしたアルバム。正式メジャー・デビュー盤になる。
タスカデロは、マーガレット・マッカートニーとメリッサ・ファリスの2人の女性ヴォーカリスト(兼
g.)が看板のバンドで、リズム隊2人が男性メンバーという4人編成。女性2人がヴォーカリストで野郎2人が太鼓とベースの4人組...というバンド編成というと、ラッシュ(“L”のほうね)やヴェルーカ・ソルト、マイナーなところでレッド・ファイヴなんかを思い出すけど、それらのバンドと比較するとラッシュほど耽美的ではないし、ヴェルーカ・ソルトの2nd『エイト・アームズ・トゥ・ホールド・ユー”ほど男根主義的エッセンスなロックが入り込んでないし、レッド・ファイヴほどパンキッシュでもない。あと、同系統として括りたくなるレターズ・トゥ・クレオ(彼女たちは女性2人・男性2人の編成じゃないけど)ほどパワーポップな要素もない。今、名前を挙げた4つのバンドの音のちょうど中間に位置する音楽なんだよな、彼女たちの音って。耽美主義でもメタルでもパンクでもパワーポップでもないとなると、『単なるポップ』ってことになるけど(笑)、基本的に彼女たちはポップ・バンドです。ただ、こんなメロディー運びするか?とアキレるくらいヒネったポップ。特に私がヤラれたな...と思ったのが“Tiny
Shiny
Boyfriend”。こんな曲展開するか???とアキレたくらい『きりもみ3回転』してる曲で(笑)、私この曲だけ何度も繰り返して聴いたなァ〜(笑)。彼女たちのヒネったポップセンスは、あの『偏屈オヤジ全米代表』ケークのジョン・マックレアも一目置いてることからもクセモノってことがよ〜く解ります(笑)。
彼女たちそろそろ新作出してもいい頃なんだけど...どうしてるのやら...。
なお、ここで引き合いに名前を出したバンドたち...レッド・ファイヴやレターズ・トゥ・クレオ...もいずれこのコーナーで取り上げるから、その筋のファンは楽しみにしててね(笑)。
※『マイ・ウェイ・オア・ザ・ハイウェイ』の他、彼女たちの現在入手可能なアルバム(すべて輸入盤)。
『Step Into My Wiggle Room』(Teenbeat 179)
『Pink Album』(Elektra 61918)
(2000.8.16)