消えた『幻の名盤』を追って

File #6

RED FIVE-- Flash
レッド・ファイヴ『フラッシュ』
(1996年、国内盤 : ユニバーサル MCVP-31)
1. Space 2. Gasoline 3. Turn It On 4. Lenses 5. Low
6. Seven 7. Hold Me Down 8. Flash 9. In Spite Of Me
10. Shuffle 11. Your Creation
12. Making Waves On The Future Ocean

 前に、タスカデロを取り上げた際の予告どおり(笑)、今回はレッド・ファイヴを取り上げる。
 レッド・ファイヴはL.A.出身の4人組。メンバーは、Jenny (G. Vo.)、Betty (G. Vo.)、Adam (Ds.)、Mitchell (B.)...女性2人が表に立ち、男性2人がリズム隊という『LUSH、ヴェルーカ・ソルト編成』。この1996年リリースのアルバム『フラッシュ』がデビュー作にあたる。この後、全く音沙汰が無いところを見ると最初で最後のアルバムになる公算が大きい...。
 レッド・ファイヴの音楽性は、同じバンド編成のLUSHやヴェルーカ・ソルトと比べるとかなりパンク寄り。アルバムのアタマを飾る“
Space”と“Gasoline”は疾走感あふれるパンクソングで、『アルバムのつかみ』としては十分過ぎるくらい。ハッキリ言って私はこの2曲でヤラレた(笑...特に“Gasoline”)。ジェニーとベティーの2人の女のコが、時にはユニゾンで、時にはハモリながら迫る迫力のツイン・ヴォーカルがなんとも魅力的だった。レッド・ファイヴの音楽はパンク寄り...と書いたが。これがスロー・テンポの曲になると、タスカデロみたいなヒネたポップ感覚も味わえたりして、2度オイシいバンドだったのに...。
 先に書いたとおり、彼女たちはこの作品の後、まったく音沙汰無し...。4年も活動を停止してるわけだから、もう...。

 残るは、レターズ・トゥ・クレオ...か(笑)。←タスカデロの項参照のこと

(2000.10.22)

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