−2005年
ベスト・アルバム10− by
T. A. Frayさん (1)
THE ROLLING STONES / A BIGGER BANG (1)
やっぱりストーンズだった。60歳を超えてやっと分厚い鎧を脱ぎ捨てた、生身のストーンズを聴けるとは正直思ってもみなかった。ゲスト・プレイヤーも少なく、メンバーだけで鳴らした音なんて’78の『SOME
GIRLS』以来。チャーリーが癌だったというニュースが、より一層、このアルバムへの思い入れを強くしたのかも。 (2)
正直、1位の座をストーンズと唯一争ったのがホワイト・ストライプス。ピアノやアコギ、マリンバなどを使った多彩なアイディアが、アルバム全体をシンプルだが生々しいものに変化させた。実質的1位は、このアルバムかも。 (3)
確か去年は「ルックスが嫌い」というだけで選考の対象外(音に関係なく)だったが、このアルバムにはハマった。謝ります、ゴメンナサイ
m(_ _)m
現在、UKで増殖中のニューウェイブ系新人バンドで生き残るのは彼らだけだろう。 (4)
これもアイディアと懐の深さは随一。去年出てきた唯一のフォロー、ズートンズとの格の違いを見せつけられた。 (5) "Joker Joe"
のようなバリバリのハードロックと、"砂糖水" や "博士と孔雀"
のような牧歌的な曲が同居してる独特の世界感に魅力を感じる。ライヴも楽しかったぁ〜。最近では、体操のMCのモノまねが上手くなったと思う(笑)。 (6)
4人のソングライターが上手く生かされたアルバム。ノエルのヴォーカリストとしての存在も大きかった。サマーソニックで、"lyla"
で大合唱が起きたのも鳥肌モノだった。 (7)
本来だったら、リヴァティーンズの新作に入るハズだったであろう曲も多数収録。UKの天然ゴシップ王が放った
"Fock Forever" は、まさしくの奇跡1発。 (8)
80’S系ニューウェイブが溢れるUKの中で、異彩を放った新人。パンキッシュなグランジだけでなく、フォークにも根ざした音は逆に新鮮に聴こえた。 (9)
この人の唄は、なにか聴き手にグサっと突き刺さる怖さを感じさせる。あまり面と向かって聴くとバテるので、BGMとして聴くのがいいかも。 (10)
去年の今頃、聴きまくってたアルバム。ギター1本で奏でる、シンガーソング・ライター系のブルースがたまらなくいい。ただ、「ウィル・メイソン
=
寒い冬」というすり込みがあるので、この季節は聴きたくない(笑)。 あんまり『2005年、よく聴いたアルバム』と代わり映えしないですが、こんな感じです。去年、ストーンズの新作が出るって聞いてから、「ベストアルバム・トップ10」はストーンズに決定って思ってましたが、正直、ホワイト・ストライプスと迷いました。1月15日のライヴを観た後では、逆転してるかも? まぁ、1位から4位まで大差ないです。どうしても上半期に買ったアルバムは「聴き飽きた」ってのがあるんで、最近買ったアルバムが多くなってしまいますね。 (received
'06.1.8) T.A.Fray.さんのプロフィール...音楽とバイクのサイト『Heart
Of Stone』管理人。ヒロくん(師匠)と同い歳で、ローリング・ストーンズの大ファン。神戸在住。
(2) THE WHITE STRIPES / GET BEHIND ME SATAN
(3) FRANZ FERDINAND / YOU COULD HAVE IT SO MUCH BETTER
(4) THE CORAL / THE INVISIBLE INVASION
(5) 天野月子 / MOON CHILD IN THE SKY
(6) OASIS / DON'T BELIEVE THE TRUTH
(7) BABYSHAMBLES / DOWN IN ALBION
(8) THE SUBWAYS / YOUNG FOR ETERNITY
(9) FIONA APPLE / EXTRADINARY MACHINE
(10) WILLY MASON / WHERE THE HUMAN EAT