−2009年
音楽 TOP11〜20− by
Sweeperさん Fasil
/ Marc Sinan & Julia Hulsmann (写真) (順位なし) 音楽ベスト10に入れなかったけど、決して遜色のないもう一つの順位。 Fasil / Marc Sinan &
Julia Hulsmann Paris Concert / Richard
Galliano Duet / Chick Corea &
Hiromi Taksim Trio Primavera en Salonico Songs
Of An Other / Savina Yannatou Lost On the Way / Louis
Sclavis 746 / Trio ELF (Walter
Lang trio) The Sound of Fjords / Fjord
Sound Ten Years Ago / Richard
Galliano Mostly Coltrane /
スティーヴ・キューン (received
'10.2.7) Sweeperさんのプロフィール...故・ウクレレ前田さんのブログ『裏声喫茶』の常連さん。9年続けて『なんでもTOP10』に参加いただき、こっちのほうでもすっかり常連さん。どうもありがとう!
Paris Concert / Richard Galliano
Duet / Chick Corea & Hiromi
Taksim Trio
Primavera en Salonico Songs Of An Other / Savina
Yannatou
Lost On the Way / Louis Sclavis
746 / Trio ELF (Walter Lang trio)
The Sound of Fjords / Fjord Sound
Ten Years Ago / Richard Galliano
Mostly Coltrane / スティーヴ・キューン
つまり11位から20位までということにしておきます。
ECMから出たトルコ音楽をベースにした音楽。
預言者モハメッドの妻Aishaの話を基に作曲された音楽集とのことです。ここでは女性ヴォーカルが大きくフィーチャーされて、ギタリストであるMarc
SinanやピアニストのJulia
Hulsmannは単なる伴奏者に徹している。音楽はどこかフォークというか民謡を現代的に歌いなおしているように聞こえるけど2人のオリジナルなのだそうだ。
ジャケット写真の夜景はどこなのだろうか?
ソロ公演でのライブ、凄いなぁ、一人でライブやっちゃうだなんて。
サティを2曲やったりしているがこの人意外とこういう曲が好きだったんだなと改めて感心しました。ただ、狂ったように弾きまくる BlowOutのライブに比べると物足りなさを感じるのは私だけだろうか?まあ、今年はコンサートでも聴けたのだけど別に枯れに入ったとかいうのは全然なくて相変わらずアグレッシブな演奏だったし。ここでの演奏はクラシカルなホールだから上品に演奏しているのかな?とおもってしまう。
大変な話題になったライブがCD化されて日本だけでなくアメリカでも発売された。
似た者同士のDUOというべきか、掛け合い探り合いがやたら多い。いつの間にか曲が始まっているような感じにしたかったのでしょうけど今一つガチっとした感じがしないので超絶テクニックのDUO(なのでしょうけど)の割には聴き手が消化不良を起こしてしまう。おそらく殆ど打ち合わせ・リハーサルなしのライブだったのでしょうね。聴き手の期待するものと演奏者側の緊張感ありの演奏をしたいという姿勢という落差がどうもしっくりこない原因かもしれない。
タキシムというとイスタンブールの新市街の大きな広場で、イスタンブールを象徴するかのようなところでもある。わりと地味な音楽なんだけど伝統楽器を演奏するけど伝統を継承かつ細かいところで新鮮な発見がいつもあるガラス細工のような音楽
ギリシアの歌手Savina
YannatouがECMというやや畑違いとも思えるところからリリースなのだけどそこはECM、きちんとECMの烙印をしての楽曲を提供している。
カザフスタンの曲、ギリシアの曲、などをウードやブズーキなどの楽器を使ってエキゾチックかつ「余韻のある空間」を作り出している。
ややしわがれた声で訥々と歌う世界にどこか田舎の景色を感じさせる。
ギターの切れとベースとドラムのリズムが面白く普段の「静」なSclavisサウンドが躍動感を持っている。変拍子と突拍子のないテーマメロディが印象深い表題曲など。
アグレッシブなサックスと煽りまくるドラムス。アブストラクトなバッキングをするギターとハードなECMを期待する人にとっては堪らない1枚になります、私もその一人です。
WalterLangのエレクトロTrioでドラムが16ビートを叩いているし、シーケンサーも使ったり、ピアノのエフェクトかけたりしているけど、ピアノ音楽しているしコンセプトの斬新さとかいう前にピアノが冴えわたっているということを言わなければならない。流麗で美しいソロはリズムが変わっても遜色のないかがやきを持っている。
お世話になっている講師2人が中心になっているユニットの音楽。実は私もコーラスで1曲参加しています。クールな現在のジャズというとコンセプトと合っていないし何とも形容しがたいけどアコースティックな楽器によるミクスチャーなコンテンポラリーなジャズの語法を用いた音楽というところでしょうか。いろんなフレーズが印象的でフワフワと浮かんでは消えて日常的にフワフワと進入してくる病みつき的な音楽なのです。
とりあえず廃盤になる前に購入する。
でも予想は当たった、オーケストラとアコーディオンとではいくらなんでも対抗できない。確かに録音技術が上がってMIXINGの向上があったとしても、ガリアーノの魅力を削ぐようなオーケストレーションなのだ。つまりかなりホーンセクションがうるさいんですね。ガリアーノ本人のプレイはいつも通り好調なのだけどいかんせん企画が厳しいですよ。ガリアーノの聴きなれた曲がいかのようにオーケストレーションアレンジされているのかそっちのほうが聴きどころではあります。
完全にコルトレーンの世界を再現するのではなく、ゲストのジョー・ロヴァーノの個性とスティーヴ・キューンのリリシズムがECM録音ならではで溶け込んで「今更?」という企画かもしれないけど音楽がいいので否定しようがない。