JASRACがうるさいので、歌詞と訳詞は省略させていただきます。

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2024年10月(第289回)...マドンナ“レイン”(“Rain”)より
アルバム『エロティカ』(『Erotica』)収録...1992年作
【コメント】
マドンナが1992年に、過激な写真集とほぼ同時にリリースしたアルバム『エロティカ』からのシングル・ヒット。
 『エロティカ』のアルバムじたいは同時リリースの過激な写真集のせいか音楽的にマトモに評価されているかどうか疑わしいけど、当時最先端の流行だったハウスを大胆に導入するなど、音楽的にも冒険した野心作だった。そんなハウス・サウンドが続くなかにポツンと場違いな感じで入ってるバラードのこの曲、アルバム通して聴いた場合にオアシスのように(苦笑)感じられ、すっかり魅せられました。マドンナの曲はたくさん聴いてきましたが、一番好きな曲かもしれません。


2024年9月(第288回)...GO!GO!7188“C7”より
アルバム『魚磔』収録...2001年作
【コメント】
 鹿児島出身のユウとアッコの2人を中心としたスリー・ピース・バンド、GO!GO!7188が2001年の末にリリースした2ndアルバム『魚磔』からの先行シングル。
 2ndアルバムに収録されてる曲だけど、2001年5月19日に日比谷野外大音楽堂で行われたライヴ(映像作品としてもリリースされている)ですでに演奏されているので、初期からの主要ライヴ・レパートリィ(苦笑)。石川県津幡町で開催されていた伝説の野外フェス『POPHILL』と、高崎健康福祉大学・高崎健康福祉大学短期大学部のメ紫祭モでもこの曲のナマ演奏を聴き、シングルがリリースされる前にすでに耳馴染みな曲になってました(苦笑)。ってゆうか、どんだけGO!GO!7188のライヴ行ってんだよ、オマエ!...って感じですよね(苦笑)。
 残念ながらGO!GO!7188は2012年に解散し、メンバー3人はそれぞれの道を歩んでますが、オアシスも再結成するんだから(苦笑)彼女たちにも再結成を期待してしまいます(苦笑)。


2024年8月(第287回)...イアン・メイデン“フィア・オブ・ザ・ダーク”(“Fear Of The Dark”)より
アルバム『フィア・オブ・ザ・ダーク』(『Fear Of The Dark』)収録...1992年作
【コメント】
 アイアン・メイデンが1992年にリリースした9枚目のアルバム『フィア・オブ・ザ・ダーク』のタイトル曲。3作目の『魔力の刻印』から加入してバンドの顔となっていたヴォーカリストのブルース・ディッキンソンが突如バンドから脱退を表明し、ブルース参加最後の作品!ノとなるハズでしたが、御存知のとおりブルースは紆余曲折を経てバンドに復帰。今もバンドの顔として君臨しています(苦笑)。
 このアルバムがリリースされたのは1992年だけど、その年の8月、私は北海道の山に登りに行っており、知床の斜里岳と羅臼岳、阿寒岳の登頂を終え、東大雪のニペソツ、石狩岳に挑むべく、糠平野営場に移動しテント泊をしてた。ホントは糠平のバスを降りた後すぐに十勝三股ゆきの士幌線代行バス(上士幌タクシー)に乗り継ぐハズだったんだけど、あまりにショボイ車両だったためそれが代行バスだと気づかず、モタモタしているうちにバスは行ってしまい、十勝三股方面へのその日のうちの移動が叶わなくなったため、糠平野営場にテント泊するハメになっていた。その翌日からの天気は毎日雨で、山に行く気も起きず、かといってテントのなかに居るのは暇なので、上士幌の町までバスで戻って本屋で雑誌を購入して暇つぶしをしてた。さらにその翌日も雨でテントで「沈殿」することになったんだけど、当時購入していた音楽雑誌『BURRN!』の発売日を過ぎてることを思い出し、北海道は雑誌の入荷が2日遅れだそうだから帯広の本屋まで行けば最新の9月号が手に入るだろう...と考え、わざわざバスの交通費をかけて帯広の本屋まで買いに行った。そしたら、帯広の書店の雑誌売り場で待ち構えてたのは、目的の新刊の9月号ではなく、すでに購入済みのアイアン・メイデンのスティーヴ・ハリスとブルース・ディッキンソンの2人が表紙の『BURRN!』8月号だった...。同じ北海道でも道東の帯広は、札幌などよりもさらに1日遅い3日遅れの入荷だったワケだけど、買いたいモノを買えずにトボトボとバスで糠平に引き上げることになったあの時の衝撃は、未だに忘れられません...。
 結局、登頂を諦めて帰宅することになったんだけど、未だにニペソツも石狩岳も登れていない。再挑戦の機会はそのうち...と思っているうちに今月で55になってしまうけど、果たして!?
 


2024年7月(第286回)...オール・アバウト・イヴ“ワイルド・ハーテッド・ウーマン”(“Wild Hearted Woman”)より
アルバム『イヴの序曲』(『All About Eve』)収録...1988年作
【コメント】
 歌姫・ジュリアンヌ・リーガンを看板ヴォーカリストに据えた英国の4人組、オール・アバウト・イヴ(AAE)が1988年にリリースしたデビュー・アルバム『イヴの序曲』に収録されてる曲で、シングル・カットされ英国でスマッシュ・ヒットを記録。
 私がAAEを初めて聴いたのは1991年リリースの3rdアルバム『タッチ・バイ・ジーザス』からなので、このデビュー・アルバムは当然後追い。ワザワザ後追いしてまでこのデビュー盤を聴いたのは当然、3rd『タッチ〜』を気に入ったため、彼女たちの過去作が気になったからで、結果から言うと『タッチ〜』よりも気に入った!(爆笑〜!!) デビュー盤と次の2ndアルバムに参加後脱退したギタリストのティム・ブリッチェノの仕事なのか、プロデューサーのポール・サミュエル・スミスの仕業なのか、最初の2枚と3rdは全く別のバンドと思えるほどサウンドに違ってた。英国の伝統に根ざしたトラッド・フォークの影響が感じられる初期の2枚の世界観に魅了された私、1993年の夏頃が一番彼女たちにハマったピークだったかな。その頃は、この曲をCDをエンドレス演奏にして何度も何度も繰り返して聴くほどハマってた。そういや、1993年の夏といえば記録的冷夏で、英国ばりに雨ばっかり降ってたな...。
 ジュリアンヌと仲違いして、シスターズ・オブ・マーシーに加入するためAAEを脱退したというティム・ブリッチェノ。AAEは1993年の解散後に何度か再結成をするも、ティムの参加は無かったので、この2人は永遠に仲違いしたままなのか...と思ってましたが、長い年月は過去の確執も融かすのか、この春、REGAN & BRICHENO名義でアルバム『Apparitions』がリリースされ、実質的にフッカツしたAAE! いや〜、長生きしてみるもんだ!(苦笑)


2024年6月(第285回)...ャスト“リヴ・ザ・ドリーム”(“Live The Dream”)より
アルバム『マザー・ネイチャー・コールズ』(『Mother Nature Calls』)収録...1997年作
【コメント】
 伝説的なUKバンド、ザ・ラーズのベーシストだったジョン・パワーがバンドを脱退して独立し、新たに結成したバンド、キャストが1997年にリリースした2ndアルバム『マザー・ネイチャー・コールズ』に収録されている曲。

 ザ・ラーズ時代はリーダーのリー・メイヴァースの蔭に隠れて目立たない存在だったジョン・パワー、折りしもUKミュージック・シーンがブリット・ポップ・ブームだったこともあり、1995年リリースのデビュー盤は大ヒットを記録。その勢いを持ってリリースしたこの2ndもヒットし、この時の来日公演を名古屋で観たりしてるけど、ロック然とした曲よりも何故かバラード調のこの曲に強く惹かれました。子守唄のようなテンポが心地良かったのかもしれません(苦笑)
 ブリット・ポップ・ブームの終焉とともに彼らの人気も下火となり、一時は解散してた彼らですが、2010年に再結成。2012年の『サマーソニック』出演時のライヴも観ましたが、この曲を演ってくれたのがとても嬉しかったです!


2024年5月(第284回)...くるり“ばらの花”より
アルバム『TEAM ROCK』収録...2001年作
【コメント】
 くるりが2001年にリリースした3rdアルバム『TEAM ROCK』に収録されてる、彼らの数ある代表曲のひとつ。
 '90年代末から期待の日本のロック・バンドとして高く評価されてたため、まだまだ洋楽かぶれだった私でもバンドの名前くらいは知ってた。なにしろ、当時買ってた田中宗一郎の『SNOOZER』で大々的にフィーチュアされてたんだから(笑)。彼らの音楽を真面目に聴くようになったのは大村達身加入後の4th『THE WORLD IS MINE』のリリース・ツアーの金沢公演の予習として全アルバム聴いた時からで、特に、この“ばらの花”が気に入ったんだよなぁ〜。多少、ゲスト・ヴォーカルのフルカワミキの影響もあるかもしれんケド...(苦笑)。勿論、金沢でのライヴでも演奏してくれたほか、その後何度もみた彼らのライヴでも何度も聴いたなぁ〜。その度にバンドの編成が違ってたかも...(苦笑)。
 デビューからこのアルバムまでの3枚は岸田、征史くん、もっくんの3人で続いてたのに、いつの間にかメンバー交代が激しいバンドの代名詞になってますが(苦笑)、もっくん参加のオリジナル・メンバー3人による最新作『感覚は道標』はそれなりに嬉しかったです。


2024年4月(第283回)...集団行動“皇居ランナー”より
アルバム『SUPER MUSIC』収録...2019年作

【コメント】
 元・相対性理論の真部修一と西浦謙助が新たに始めたバンド、集団行動が2019年にリリースした3rdアルバムにて、今のところ最後のアルバムとなる『SUPER MUSIC』に入ってる曲。
 このアルバムがリリースされた2019年4月といえば、初めてのインド出張があり、「絶対水あたりするから気をつけろ!」などと諸先輩方から忠告されて神経が高ぶってた頃。移動の飛行機のなかでも現地に入っても、リリースされたばかりのこのアルバムを何回も聴いてたものです。今もこのアルバムの曲を聴くと、インド出張を思い出します(苦笑)。特に、私も市民マラソンランナーなんで、この曲が一番気に入ってました。ヴィシャーカパトナムの朝の歩行者天国で毎朝走ったなぁ〜(苦笑)。


2024年3月(第282回)...ナタリー・インブルーリア“ビッグ・ミステイク”(“Big Mistake”)より
アルバム『レフト・オブ・ザ・ミドル』(『Left Of The Middle』)収録...1998年作
【コメント】
 オーストラリア出身の女性シンガー、ナタリー・インブルーリアのデビュー・アルバム『レフト・オブ・ザ・ミドル』からのシングル・ヒット。
 1995年のアラニス・モリセットの登場以降、次のヒロインは誰だ!?...とばかりにレコード会社が次から次から女性シンガーをデビューさせてた同時の事情も影響しただろうけど、1998年のミュージック・シーンに突如として現れ、シングル“Torn”の大ヒットで一躍時代の寵児となった彼女。ヒット曲としては、Tornのほうが何倍も有名だと思うけど、暖かみのある“Torn”よりも、無機質なバックトラックにクールに歌うこの曲のほうが私の心に訴えかけるモノがあるため、こっちのほうが好きなのです。
 デビュー・アルバムを超えた成功を収めたとは言い難い彼女ですが、時折名前をみかけることがあるので、今も健在のようです。

2024年2月(第281回)...忌野清志郎+坂本龍一“い・け・な・いルージュマジック”より...1982年作
【コメント】
 1982年のヴァレンタイン・デイにリリースされた、忌野清志郎と坂本龍一の世紀の共演といえるシングル曲。
 当時の日本のロック・シーンを牽引してたRCサクセションの忌野清志郎と、イエロー・マジック・オーケストラの世界的な成功で「教授」と呼ばれてた坂本龍一の2人がどんなに凄い存在かノってことは、リリース当時はまだ小学6年生だった私はよく理解してなかったけど、当時購読してた『オリコンウィークリー』の紹介記事の異様な熱気から、凄いことなんだってことは何となく伝わってはいた。しかし、一番インパクトを受けたのは、大ヒットを受けて当時放送されていた音楽チャート番組『ザ・トップテン』出演時。この時の模様はイロイロ語り草になってるけど、清志郎が教授の頬をペロペロ舐めるなど、これまで同番組に出演してた『芸能界』の行儀のよいひとたちと一線を画した破天荒な振る舞いにメチャクチャカルチャーショックを受けたもの。あのパフォーマンスに人生を狂わされた同年代の少年少女は多いと思う(苦笑)。
 あれから42年が経ち、清志郎が先に逝き、昨年は教授も逝った。もう2人の共演は現世ではあり得ないけど、あの時の衝撃的パフォーマンスは今も脳裡にハッキリと焼き付いています。

2024年1月(第280回)...ベン・フォールズ・ファイヴ“ジャクソン・カナリー”(“Jackson Cannary”)より
アルバム『ベン・フォールズ・ファイヴ』(『Ben Folds Five』)収録...1995年作
【コメント】
 ピアニストのベン・フォールズを中心とした3人組、ベン・フォールズ・ファイヴが世に出た、1995年リリースの実質的なデビュー・アルバムのアタマに収録されてる曲。
 グランジ以降のユ90年代のオルタナティヴ・ミュージック・シーンは、次から次からそれまで誰もやったことが無いような音楽を試す連中が登場しましたが、ギターの代わりにピアノでロックを演るという彼らの音楽は、ここ日本でも絶賛をもって受け入れられました。後に「渋谷系」と称されるオシャレでかつ時代を先取りする音楽を求めてたひとたちが真っ先に飛び付いた印象があります。この“Jackson Cannary”のイントロを耳にすると「新しい時代の幕開けだ〜!」という感じがして、今でも背筋がゾクゾクします(苦笑)。

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