POETRY OF THE MONTH

ばらの花” by S. Kishida

雨降りの朝で今日も会えないや
何となく
でも少しほっとして
飲み干したジンジャーエール
気が抜けて

安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ

愛のばら掲げて 遠回りしてまた転んで
相づち打つよ 君の弱さを探す為に

安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ
僕らお互い弱虫すぎて
踏み込めないまま朝を迎える

暗がりを走る 君が見てるから
でもいない君も僕も

最終バス乗り過ごしてもう君に会えない
あんなに近づいたのに遠くなってゆく
だけどこんなに胸が痛むのは
何の花に例えられましょう
ジンジャーエール買って飲んだ
こんな味だったっけな
ジンジャーエール買って飲んだ
こんな味だったっけな
安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ

くるり“ばらの花”より
アルバム『TEAM ROCK』収録...2001年作

【コメント】
 くるりが2001年にリリースした3rdアルバム『TEAM ROCK』に収録されてる、彼らの数ある代表曲のひとつ。
 '90年代末から期待の日本のロック・バンドとして高く評価されてたため、まだまだ洋楽かぶれだった私でもバンドの名前くらいは知ってた。なにしろ、当時買ってた田中宗一郎の『SNOOZER』で大々的にフィーチュアされてたんだから(笑)。彼らの音楽を真面目に聴くようになったのは大村達身加入後の4th『THE WORLD IS MINE』のリリース・ツアーの金沢公演の予習として全アルバム聴いた時からで、特に、この“ばらの花”が気に入ったんだよなぁ〜。多少、ゲスト・ヴォーカルのフルカワミキの影響もあるかもしれんケド...(苦笑)。勿論、金沢でのライヴでも演奏してくれたほか、その後何度もみた彼らのライヴでも何度も聴いたなぁ〜。その度にバンドの編成が違ってたかも...(苦笑)。
 デビューからこのアルバムまでの3枚は岸田、征史くん、もっくんの3人で続いてたのに、いつの間にかメンバー交代が激しいバンドの代名詞になってますが(苦笑)、もっくん参加のオリジナル・メンバー3人による最新作『感覚は道標』はそれなりに嬉しかったです。

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