POETRY OF THE MONTH

“Personality Disorder” by B. Anderson, R. Oakes, N. Codling

And our lives too will pass and fade like this moment
Our clothes are like an anthem for sorrow
And the words we use are like future ghosts
And our lives too will fall apart like this moment
Gone like the birthday cards on the windowsill
Brief as the pale light on the bedroom walls

Will you be my personality disorder?

And years from now the grass will grow over our lives
But one day soon we will be found on? day we will laugh again through desolate tim?s

Will you be my personality disorder?

...Is it wrong to love you as much as I do?
Is it wrong to do the things we've done?
You witness our confession and execution
You walk us to the rope and watch us drop...

Steal my blue sky personality disorder
Fill me with your personality disorder
Feel fine steal my) personality disorder
Fill me with your personality disorder

俺たちの人生も今この瞬間のように通り過ぎ消えていく
皆の装いはまるで悲しみのアンセムだ
俺たちが使う言葉は未来の亡霊みたいなもの
皆の人生も今この時期のようにバラバラに崩れていく
窓辺に置いたバースデーカードの如く失せ
寝室の壁掛け照明の淡い光に似て儚い

俺の人格障害になってくれないか?

今から何年も後、俺たちの人生の上に草が生い茂るだろう
だがいつか近いうちに発見され孤独な日々を乗り越えてまた一緒に笑える日が来るだろう

俺の人格障害になってくれないか?

...こんなに君を愛してはいけないのか?
俺たちがやったことは間違っているのか?
俺たちの懺悔と処刑を君は目の当たりにする
俺たちをロープまで歩かせ、落ちる姿を見つめる...


俺の漠然とした人格障害を盗み取り
君の人格障害で俺を満たしてくれ
いい気分だ 俺の人格障害を盗み取り
君の人格障害で俺を満たしてくれ

(訳・八岸礼子)

スウェード“パーソナリティ・ディスオーダー”(“Personality Disorder”)より
アルバム『オートフィクション』(『Autofiction』)収録...2022年作

【コメント】
 スウェードが2022年にリリースしたアルバム『オートフィクション』の2曲目に収録されてる曲。
 ブリット・ポップ・ブーム以前の1992年にシーンに登場したスウェード、ヴォーカルのブレット・アンダーソンの「気持ち悪い!」とすら言われた特徴的なヴォーカルなどでシーンの話題となり、日本でもその人気が盛り上がりをみせましたが、看板ギタリストのバーナード・バトラーの脱退やブリット・ポップ・ブーム終焉もありU.K.ロック・シーンじたいが活気が乏しくなってきたこともあり次第に失速、21世紀に入って一旦、解散。2010年代に入り再結成を果たしましたが、再結成後にリリースされた作品はどれも、少なくとも私の耳には往年の輝きは感じられませんでした。しかし、このアルバム『オートフィクション』は全盛期の彼らのサウンドを彷彿とさせ、すっかり彼らを見直しました。特にこの曲に惹かれたッ!

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